スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(UNIX(R)用)

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10.2.2 システムファイル用のHiRDBファイルシステム領域の設計

システムファイル用のHiRDBファイルシステム領域の設計方針について説明します。

<この項の構成>
(1) 信頼性向上のための方針
(2) 性能向上のための方針

(1) 信頼性向上のための方針

  1. 更新系処理に対する信頼性は,通常ファイルよりもキャラクタ型スペシャルファイルの方が高いです。通常ファイルは,システムダウン後にファイルシステム自体が使えなくなることがあります。このため,システムファイル用のHiRDBファイルシステム領域はキャラクタ型スペシャルファイルに作成します。
  2. システムファイル用のHiRDBファイルシステム領域は二つ以上作成してください。一つしか作成しないと,システムファイルがあるハードディスクに障害が発生した場合,HiRDBが稼働できなくなります。
  3. システムファイル用のHiRDBファイルシステム領域は別々のハードディスクに作成してください。そうすれば,どちらかのハードディスクに障害が発生しても,HiRDBを再開始できます。
  4. 必要なHiRDBファイルシステム領域の大きさを見積もって,その大きさ以上のHiRDBファイルシステム領域を作成してください。

(2) 性能向上のための方針

システムファイル用のHiRDBファイルシステム領域と,RDエリア用のHiRDBファイルシステム領域は,別々のハードディスクに作成することをお勧めします。これによって,シンクポイントダンプを取得するときに入出力の分散ができ,シンクポイントダンプの取得処理時間を短縮できます。