スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(UNIX(R)用)

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6.2.2 バージョンアップの手順

バージョンアップの手順を次に示します。

<この項の構成>
(1) バックアップの取得
(2) HiRDBの終了
(3) 必要なファイルの退避
(4) 旧バージョンのプラグインのアンセットアップ
(5) 新バージョンのプラグインのインストール
(6) 新バージョンのプラグインのセットアップ
(7) システム共通定義の変更
(8) 退避したファイルの復旧
(9) HiRDBの開始
(10) 新バージョンのプラグインの登録
(11) HiRDBの終了
(12) システム共通定義の変更
(13) HiRDBの開始

(1) バックアップの取得

障害時に備えて,データベース複写ユティリティ(pdcopy)で次に示すRDエリアのバックアップを取得します。なお,データベース複写ユティリティ(pdcopy)に-M xオプションを指定してください。

バックアップの取得方法については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム運用ガイド」を参照してください。

(2) HiRDBの終了

pdstopコマンドでHiRDBを正常終了させます。

(3) 必要なファイルの退避

次に示す場所にあるファイルのうち,必要なものを退避します。

どのファイルを退避するかについては,該当するプラグインのマニュアルを参照してください。HiRDBがセットアップされたすべてのサーバマシンでファイルを退避してください。

(4) 旧バージョンのプラグインのアンセットアップ

pdplgset -dコマンドで,プラグインをアンセットアップします。このコマンドを実行すると,下記の場所にある内容がすべて削除されます。

ただし,confディレクトリ以下は削除されません。

HiRDBがセットアップされたすべてのサーバマシンでプラグインをアンセットアップしてください。プラグインのアンセットアップについては,「6.1 プラグインの環境設定の概要」を参照してください。

(5) 新バージョンのプラグインのインストール

HiRDBの各サーバマシンで,新しいバージョンのプラグインをインストールします。インストール方法については,各プラグイン提供のマニュアルを参照してください。

(6) 新バージョンのプラグインのセットアップ

pdplgsetコマンドを実行して,新しいプラグインをセットアップします。HiRDBがセットアップされたすべてのサーバマシンでプラグインをセットアップしてください。プラグインのセットアップについては,「6.1 プラグインの環境設定の概要」を参照してください。

(7) システム共通定義の変更

システム共通定義から,バージョンアップ対象のプラグインのpdpluginオペランドを削除します。システム共通定義ファイルがあるすべてのサーバマシンから削除してください。

(8) 退避したファイルの復旧

HiRDBがセットアップされたすべてのサーバマシンで,(3)で退避したファイルを復旧してください。

(9) HiRDBの開始

pdstartコマンドでHiRDBを開始します。

(10) 新バージョンのプラグインの登録

pdplgrgstコマンドに-aオプションを指定して実行し,プラグインを更新登録します。

(11) HiRDBの終了

pdstopコマンドでHiRDBを正常終了させます。

(12) システム共通定義の変更

HiRDBが正常終了したら,システム共通定義にpdpluginオペランドを指定してください。pdpluginオペランドには,バージョンアップしたプラグインの名称を指定します。

HiRDB/パラレルサーバの場合,すべてのサーバマシン上のシステム共通定義にpdpluginオペランドを追加してください。追加漏れがあるとHiRDBを開始できません。

(13) HiRDBの開始

pdstartコマンドでHiRDBを開始します。開始すると,バージョンアップ前に定義していた表,インデクスを使用できるようになります。さらに,バージョンアップ後のプラグインが新しい機能を提供する場合,その機能を利用できます。