スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(UNIX(R)用)
(1) OSへの登録方法
pdsetupコマンドで,HiRDBをOSに登録してください。pdsetupコマンドを実行すると,インストールディレクトリ下に作成されたディレクトリ及びファイルが,HiRDB運用ディレクトリ下に複写されます。HiRDB/パラレルサーバの場合,pdsetupコマンドはサーバマシンごとに実行してください。
OSへの登録手順を次に示します。
- 〈手順〉
- pdsetupコマンドを実行します。
- 終了ステータスを確認します。
pdsetupコマンドの終了ステータスが0でない場合,障害が起きている可能性があります。syslogファイルに出力されたメッセージを参照して,障害原因を取り除いてから,OSの登録を再度実行してください。
pdsetupコマンドについては,マニュアル「HiRDB Version 8 コマンドリファレンス」を参照してください。
- 注意事項
- pdsetupコマンドは,HiRDBのインストールディレクトリ下のbinディレクトリにあります。
- pdsetupコマンドを実行すると,HiRDBのインストールディレクトリ下のconfディレクトリにInittabというディレクトリが自動的に作成されます。ここには,/etc/inittabファイルのバックアップが作成されます。万一pdsetupコマンドの実行中又は実行後に/etc/inittabファイルが破壊されたときには,このバックアップを参照してOSを起動してください。
- pdsetupコマンドを実行した後で,OSのchownコマンドでHiRDB運用ディレクトリの所有者を変更しないでください。変更すると,HiRDBを開始できなくなることがあります。
付加PPをインストールした場合は,pdopsetupコマンドで付加PPをOSに登録してください。
- ●HiRDB/パラレルサーバの場合
- 全ユニットに同じ付加PPを登録する必要があるため,各サーバマシンでpdopsetupコマンドを実行してください。ただし,HiRDB LDAP Optionの場合は,ディクショナリサーバを定義したユニットだけに付加PPを登録すればよいため,ディクショナリサーバを定義したサーバマシンでpdopsetupコマンドを実行してください。
- ●系切り替え機能を使用する場合
- 現用系で付加PPを登録した場合,同じ付加PPを予備系でも登録してください(予備系でもpdopsetupコマンドを実行してください)。
- 相互系切り替え構成などで一つのサーバマシンに二つ以上のHiRDBをOSに登録している場合,HiRDB(HiRDB/パラレルサーバの場合はユニット)ごとにpdopsetupコマンドを実行してください。例えば,相互系切り替え構成で,一つのサーバマシンに二つのHiRDB(現用系と予備系)がある場合,そのサーバマシンではpdopsetupコマンドを2回実行する必要があります(現用系のHiRDBと予備系のHiRDBにそれぞれ実行する必要があります)。
- ●リアルタイムSANレプリケーションを使用する場合
- メインサイトで付加PPを登録した場合,同じ付加PPをリモートサイトでも登録してください(リモートサイトでもpdopsetupコマンドを実行してください)。
(a) サーバ側の指定
HiRDBで使用する文字コードをpdsetupコマンドの -cオプションで指定します。HiRDBで使用できる文字コードを次の表に示します。
表2-4 HiRDBで使用できる文字コード
文字コード |
適用OS |
HP-UX |
Solaris |
AIX |
Linux |
シフトJIS漢字コード |
◎ |
○ |
◎ |
○ |
EUC中国語漢字コード |
○ |
○ |
○ |
○ |
中国語漢字コード(GB18030) |
○ |
○ |
○ |
○ |
単一バイト文字コード |
○ |
○ |
○ |
○ |
EUC日本語漢字コード |
○ |
◎ |
○ |
◎ |
Unicode(UTF-8)※ |
○ |
○ |
○ |
○ |
- (凡例)
- ◎:pdsetupコマンドの -cオプションを省略すると仮定される文字コードです。
- ○:該当するOSで使用できる文字コードです。
- 注※
- HiRDB Text Search Plug-in 02-02以前のバージョンでは,Unicode(UTF-8)を使用できません。そのため,02-02以前のHiRDB Text Search Plug-inと組み合わせて使用する場合は,pdsetupコマンドの-cオプションにutf-8を指定しないでください。
なお,どの文字コードを使用しているかは,pdadmvr -cコマンドで確認できます。
(b) クライアント側の指定
クライアント側では,サーバの文字コードに応じてクライアント環境定義のLANG又はPDCLTLANGオペランドに文字コードを指定します。クライアント環境定義は,UAPの作成又は実行時に参照されます。サーバの文字コードに応じて指定できるクライアント環境定義については,マニュアル「HiRDB Version 8 UAP開発ガイド」を参照してください。
(3) JP1/OmniBack IIを使用する場合(HP-UX版限定)
JP1/OmniBack IIを使用する場合,pdsetupコマンドの -pオプションを指定します。JP1/OmniBack IIを使用した運用については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム運用ガイド」を参照してください。
なお,64ビットモードのHiRDBではJP1/OmniBack IIを使用できません。
POSIXライブラリ版を使用する場合,pdsetupコマンドの -lオプションを指定します。次に示す機能を使用する場合にPOSIXライブラリ版を使用します。
- Javaストアドプロシジャ及びJavaストアドファンクション※1
- ディレクトリサーバ連携機能※2
- HiRDB External Data Access機能※3
Javaストアドプロシジャ及びJavaストアドファンクションについては,マニュアル「HiRDB Version 8 UAP開発ガイド」を参照してください。ディレクトリサーバ連携機能については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム運用ガイド」を参照してください。HiRDB External Data Access機能については,マニュアル「HiRDB External Data Access Version 8」を参照してください。
また,Linux版は,特別なセットアップをしなくても,Javaストアドプロシジャ及びJavaストアドファンクションを使用できます。
- 注※1
- Javaストアドプロシジャ及びJavaストアドファンクションは次に示すHiRDBで使用できます。
- HP-UX版(32ビットモードのPOSIXライブラリ版),及びHP-UX(IPF版)
- Solaris版(32ビットモードのPOSIXライブラリ版)
- AIX版(32ビットモードのPOSIXライブラリ版)
- Linux版(32ビットモード),及びLinux(EM64T)版
- 注※2
- ディレクトリサーバ連携機能を使用できるOSを次に示します。なお,HiRDBは32ビットモードであることが必要です。
- 注※3
- HiRDB External Data Access機能が使用できるOSを次に示します。HiRDB/パラレルサーバ限定の機能です。
- HP-UX(32ビットモードのPOSIXライブラリ版)
- Solaris(32ビットモードのPOSIXライブラリ版)
- AIX(32ビットモードのPOSIXライブラリ版)
- Linux(32ビットモード)
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