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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform プログラム作成の手引


1.3.4 トランザクション制御(CBLEETRN)

〈この項の構成〉

(1) CBLEETRN('WATCH ')

名称

トランザクション処理時間監視

形式

PROCEDURE DIVISIONの指定

CALL 'CBLEETRN' USING 一意名1
 
DATA DIVISIONの指定
01 一意名1.
  02 データ名A  PIC X(8) VALUE 'WATCH   '.
  02 データ名B  PIC X(5).
  02 FILLER     PIC X(3).
  02 データ名C  PIC S9(9) COMP VALUE ZERO.
  02 データ名D  PIC X(6).
  02 FILLER     PIC X(2).
  02 データ名E  PIC 9(9) COMP.
  02 データ名F  PIC 9(9) COMP.
機能

トランザクション処理の時間監視を経過時間(リアルタイム)で行います。トランザクション実行中にタイムアウトとなったときは,uapabend_downmodeオペランド値に従い,プロセスダウン,または該当のスレッドを強制終了させて,ERRTRN3(定義がある場合だけ)を起動します。

同一トランザクション内でCBLEETRN('EXPTIME ')を発行済みの場合,CBLEETRN('WATCH ')は使用できません。

UAPで値を設定するデータ領域

データ名A

トランザクション処理時間監視を示す要求コードを「VALUE 'WATCH△△△'」と設定します。

データ名C

0を設定します。

データ名D

時間監視に関する指示を設定します。

VALUE ' START ':時間監視を開始する。

VALUE ' SUPRES':時間監視を抑止する。

VALUE ' RSTART':抑止した時間監視を再開する。

VALUE ' STOP ':時間監視を終了する。

データ名E

監視時間値データ名Fの形式を設定します。データ名DにVALUE'START'以外が指定された場合,指定値を無視します。

0:整数の形式で設定します。

データ名F

監視時間値を秒単位(1〜65,535)で設定します。

データ名DにVALUE'START'以外が指定された場合,指定値を無視します。

TP1/EEから値が返されるデータ領域

データ名B

ステータスコードが5桁の数字で返されます。

ステータスコード

ステータスコード

意味

00000

正常に終了しました。

00001

TP1/EEの環境下にありません。

00004

UOCから発行しているため,本機能は使用できません。

00005

オフラインバッチプロセスから発行しているため,本機能は使用できません。

00901

引数に設定した値が間違っています。

要求コード(データ名A)が間違っている場合も含みます。

00941

発行条件が不正です。

TP1/FSPの環境下にありません。

00944

その他のエラーが発生しました。

注意事項
  1. トランザクション関連定義のtrn_expiration_time,trn_expiration_time_xx,またはユーザサービス定義のservice_attrでトランザクション処理監視時間を指定しているときは,トランザクション処理の時間監視が開始した状態でUAPのサービス関数が呼び出されます。同期点処理後は定義で指定したトランザクション処理時間監視値に戻ります。

  2. トランザクション処理の監視時間の変更は,コール元のトランザクションに限定されるため,eetrntimコマンドの-lオプション指定によるトランザクション処理の監視時間情報の表示には反映されません。

(2) CBLEETRN('GETRTIME')

名称

トランザクション処理時間監視の残り時間取得

形式

PROCEDURE DIVISIONの指定

CALL 'CBLEETRN' USING 一意名1
 
DATA DIVISIONの指定
01 一意名1.
  02 データ名A  PIC X(8) VALUE 'GETRTIME'.
  02 データ名B  PIC X(5).
  02 FILLER     PIC X(3).
  02 データ名C  PIC S9(9) COMP VALUE ZERO.
  02 データ名D  PIC 9(9) COMP.
  02 データ名E  PIC 9(9) COMP.
機能

トランザクション処理の時間監視での残り時間を取得します。

UAPで値を設定するデータ領域

データ名A

トランザクション処理時間監視の残り時間取得を示す要求コードを「VALUE 'GETRTIME'」と設定します。

データ名C

0を設定します。

データ名D

残り時間値データ名Eの形式を設定します。

0:整数の形式で設定します。

TP1/EEから値が返されるデータ領域

データ名B

ステータスコードが5桁の数字で返されます。

データ名E

トランザクション処理の時間監視での残り時間が秒単位で格納されます。

ステータスコード

ステータスコード

意味

00000

正常に終了しました。

00001

TP1/EEの環境下にありません。

00004

UOCから発行しているため,本機能は使用できません。

00005

オフラインバッチプロセスから発行しているため,本機能は使用できません。

00901

引数に設定した値が間違っています。

要求コード(データ名A)が間違っている場合も含みます。

00941

発行条件が不正です。

TP1/FSPの環境下にありません。

00939

トランザクション処理の時間監視中ではありません。

00944

その他のエラーが発生しました。

(3) CBLEETRN('UAPPUT ')

名称

UAP履歴情報の取得

形式

PROCEDURE DIVISIONの指定

CALL 'CBLEETRN' USING 一意名1 一意名2
 
DATA DIVISIONの指定
01 一意名1.
  02 データ名A  PIC X(8) VALUE 'UAPPUT  '.
  02 データ名B  PIC X(5).
  02 FILLER     PIC X(3).
  02 データ名C  PIC S9(9) COMP VALUE ZERO.
01 一意名2.
  02 データ名D  ADDRESS.
 
01 一意名3.                       /*履歴情報バッファ構造体       */
  02 データ名E  ADDRESS.          /*次履歴情報バッファアドレス   */
  02 データ名F  ADDRESS.          /*履歴情報アドレス             */
  02 データ名G  PIC 9(9) COMP.    /*履歴情報全体サイズ           */
  02 FILLER     PIC 9(9) COMP.    /*TP1/EE使用領域               */
  02 FILLER     PIC 9(9) COMP.    /*TP1/EE使用領域               */
  02 FILLER     PIC X(4).         /*予備                         */
 
01 一意名4.                       /*履歴情報ヘッダ構造体         */
  02 データ名H  PIC X(4).         /*データ連携支援引き継ぎ情報   */
  02 データ名M  PIC X(16).        /*ユーザ任意情報               */
  02 データ名I  PIC S9(4) COMP.   /*取得先ID                     */
  02 データ名J  PIC X(1).         /*履歴情報種別                 */
  02 データ名K  PIC X(1).         /*履歴情報コード               */
  02 FILLER     PIC X(4).         /*予備                          */
  02 データ名L  PIC 9(9) COMP.    /*履歴情報サイズ               */
機能

指定したUAP履歴情報(履歴情報ヘッダ含む)をトランザクションのコミット時に取得先IDに対応したDB表(履歴情報表)に取得します。

UAPで値を設定するデータ領域

データ名A

UAP履歴情報を設定するバッファの割り当てを示す要求コードを「VALUE 'UAPPUT△△'」と設定します。

データ名C

0を設定します。

データ名D

履歴情報バッファ構造体の先頭アドレスを設定します。

データ名E

次の履歴情報バッファ構造体のアドレスを設定します。

次の履歴情報バッファがない場合は,ZEROを設定します。

データ名F

UAP履歴情報(履歴情報ヘッダ含む)を設定したアドレスを設定します。

データ名G

履歴情報ヘッダと履歴情報のサイズの合計値を設定します。履歴情報全体サイズの最大長については,マニュアル「TP1/Financial Service Platform 使用の手引」を参照してください。

データ名M

ユーザ任意情報を設定します。TP1/EEでは参照しません。

データ名I

トランザクション関連定義trnaphputid定義コマンドで指定した取得先IDを設定します。

データ名J

履歴情報種別を設定します。

VALUE 'U':ユーザデータ(UJ)としてUAP履歴情報を取得するときに設定します。

VALUE 'I':入力データ(IJ)としてUAP履歴情報を取得するときに設定します。

データ名K

履歴情報コードとして任意の情報を設定します。TP1/EEでは参照しません。

データ名L

履歴情報(ユーザデータまたは入力データ)のサイズを設定します。TP1/EEでは参照しません。

図1‒22 履歴情報領域の構造

[図データ]

TP1/EEから値が返されるデータ領域

データ名B

ステータスコードが5桁の数字で返されます。

ステータスコード

ステータスコード

意味

00000

正常に終了しました。

00001

TP1/EEの環境下にありません。

00004

UOCから発行しているため,本機能は使用できません。

00005

オフラインバッチプロセスから発行しているため,本機能は使用できません。

00901

引数に設定した値が間違っています。

要求コード(データ名A)が間違っている場合も含みます。

00941

発行条件が不正です。

TP1/FSPの環境下にありません。

発行不可のトランザクションです。

CBLEETRN('ROLLMARK')を発行済みです。

CBLEETRN('UAPFPUT')を発行済みです。

00950

UAP履歴情報取得機能は使用できません。

00952

リソースマネジャと未接続です。

00953

1トランザクションで取得できるUAP履歴情報の最大数を超えています。

00954

SQL実行時にエラーが発生しました。該当トランザクションはロールバックとなります。

00955

取得先IDに属するすべてのUAP履歴情報グループは,障害によって使用不可状態です。

注意事項
  1. 1トランザクションで取得できるUAP履歴情報(製品が取得する出力データ(OJ)も含む)の最大数は,32,767です。

  2. 取得先IDに属するUAP履歴情報グループのうち,使用不可状態でないUAP履歴情報グループが1つでもある場合,ステータスコードは00955で返りません。

  3. 履歴情報全体サイズが指定可能な最大長を超えた場合,ステータスコードは00901になります。

  4. 1回の要求で,1トランザクションで取得できるUAP履歴情報の最大数を超えた場合,ステータスコードは00901になります。

  5. データ名Hは,データ連携支援実行時にCBLEETRN('SETUJINF')で設定した情報で更新します。

(4) CBLEETRN('R-ROLL ')

名称

リトライモードのロールバック

形式

PROCEDURE DIVISIONの指定

CALL 'CBLEETRN' USING 一意名1
 
DATA DIVISIONの指定
01 一意名1.
  02 データ名A  PIC X(8) VALUE 'R-ROLL  '.
  02 データ名B  PIC X(5).
  02 FILLER     PIC X(3).
  02 データ名C  PIC S9(9) COMP VALUE ZERO.
  02 データ名D  PIC X(4).
  02 データ名E  PIC 9(9) COMP-X.
機能

トランザクションをロールバックします。ロールバックしたあとには,スレッドダウンします。スレッドダウン後に,サービス関数を再度開始します。このとき,サービスに渡すメッセージは,CBLEETRN('R-ROLL ')を呼び出したサービス関数に渡したメッセージと同じ内容です。CBLEETRN('R-ROLL ')を呼び出したサービス関数でメッセージを更新しても,更新内容は反映されないで更新前のメッセージを渡します。

CBLEETRN('R-ROLL ')は同期点処理が完了すると,CBLEETRN('R-ROLL ')を呼び出したスレッドを強制終了します。呼び出したサービス関数にリターンするのはエラーのときだけです。

UAPで値を設定する引数

データ名A

リトライモードのロールバックを示す要求コードを「VALUE 'R-ROLL△△'」と設定します。

データ名C

0を指定します。

データ名D

リトライ回数の上限に達した場合に,メモリDUMPファイルとCOBOL異常終了時要約リストを出力するかどうかを設定します。

 VALUE 'KILL':メモリDUMPファイルとCOBOL異常終了時要約リストを出力しません。

 VALUE 'ABRT':メモリDUMPファイルとCOBOL異常終了時要約リストを出力します。

データ名E

リトライ回数の上限に達した場合に,ERRTRN3へ引き渡すエラー要因コードを設定します。

TP1/EEから値が返されるデータ領域

データ名B

ステータスコードが,5桁の数字で返されます。

ステータスコード

ステータスコード

意味

00001

TP1/EEの環境下にありません。

00004

UOCから発行しているため,本機能は使用できません。

00005

オフラインバッチプロセスから発行しているため,本機能は使用できません。

00901

データ名に設定した値が間違っています。

要求コード(データ名A)が間違っている場合も含みます。

00941

発行条件が不正です。

TP1/FSPの環境下にありません。

trn_max_retry_countオペランドに0を指定しています。

発行不可のトランザクションです。

トランザクショナルRPCによって起動されたトランザクションです。

トランザクショナルRPC要求を行ったトランザクションです。

RPC応答メッセージを抑止済みです。

(5) CBLEETRN('UAPCHG ')

名称

UAP履歴情報の取得先ID変更

形式

PROCEDURE DIVISIONの指定

CALL 'CBLEETRN' USING 一意名1
 
DATA DIVISIONの指定
01 一意名1.
  02 データ名A  PIC X(8) VALUE 'UAPCHG  '.
  02 データ名B  PIC X(5).
  02 FILLER     PIC X(3).
  02 データ名C  PIC S9(9) COMP VALUE ZERO.
  02 データ名D  PIC X(1).
  02 FILLER     PIC X(3).
  02 データ名E  PIC S9(4) COMP.
  02 データ名F  PIC S9(4) COMP.
機能

入力データ(IJ)および出力データ(OJ)の取得先IDを変更します。

  1. 入力データ(IJ)の取得先ID変更

    本関数発行以前に本トランザクションでUAP履歴情報取得要求した入力データ(IJ)に対して有効です。変更後の変更先IDに属するUAP履歴情報グループのバッファにバッファリングします。

  2. 出力データ(OJ)の取得先ID変更

    本関数発行以降に本トランザクションでUAP履歴情報取得要求する出力データ(OJ)に対して有効です。出力データ(OJ)の取得先IDが,変更後の取得先IDに代わります。

UAPで値を設定する引数

データ名A

UAP履歴情報の取得先ID変更を示す要求コードを「VALUE 'UAPCHG△△'」と設定します。

データ名C

0を設定します。

データ名D

履歴情報種別を設定します。

 VALUE 'I':入力データ(IJ)の取得先IDを変更するときに設定します。

 VALUE 'O':出力データ(OJ)の取得先IDを変更するときに設定します。

データ名E

トランザクション関連定義trnaphputid定義コマンドで指定した変更前の取得先IDを設定します。

データ名Dに'O'が指定された場合,指定値を無視します。

データ名F

トランザクション関連定義trnaphputid定義コマンドで指定した変更後の取得先IDを設定します。

TP1/EEから値が返されるデータ領域

データ名B

ステータスコードが5桁の数字で返されます。

ステータスコード

ステータスコード

意味

00000

正常に終了しました。

00001

TP1/EEの環境下にありません。

00004

UOCから発行しているため,本機能は使用できません。

00005

オフラインバッチプロセスから発行しているため,本機能は使用できません。

00901

引数に設定した値が間違っています。

要求コード(データ名A)が間違っている場合も含みます。

00941

発行条件が不正です。

TP1/FSPの環境下にありません。

発行不可のトランザクションです。

CBLEETRN('ROLLMARK')を発行済みです。

00950

UAP履歴情報取得機能は使用できません。

00952※1

リソースマネジャと未接続です。

00954※2

SQL実行時にエラーが発生しました。該当トランザクションはロールバックとなります。

00955※1

取得先IDに属するすべてのUAP履歴情報グループは,障害によって使用不可状態です。

00958※2

変更前の取得先IDに,入力データ(IJ)がありません。

変更前の取得先IDに属するUAP履歴情報グループで,途中書き込みが発生しているため,変更できません。

注※1

変更後の取得先ID関連だけチェックします。

注※2

データ名DにVALUE 'I'を指定した場合だけです。

注意事項
  1. 以前に取得した入力データ(IJ)のうち,変更前の取得先IDが一致する入力データ(IJ)だけ,取得先IDが変更されます。変更前の取得先IDが一致しない入力データ(IJ)は,変更されません。

  2. 入力データ(IJ)について,最大履歴情報長(eeaphgrphコマンドの-zオプション指定値)が変更前の取得先IDに属するUAP履歴情報グループより小さくなる場合,履歴情報のサイズを満たしていないときは,エラーとなります。

(6) CBLEETRN('GETHNDL ')

名称

接続ハンドル取得

形式

PROCEDURE DIVISIONの指定

CALL 'CBLEETRN' USING 一意名1
 
DATA DIVISIONの指定
01 一意名1.
  02 データ名A  PIC X(8) VALUE 'GETHNDL  '.
  02 データ名B  PIC X(5).
  02 FILLER     PIC X(3).
  02 データ名C  PIC S9(9) COMP VALUE ZERO.
  02 データ名D  PIC X(4).
  02 データ名E  ADDRESS.
機能

HiRDBを使用した環境でSQLを実行するために,TP1/EEが管理している接続ハンドルを取得します。

UAPで値を設定するデータ領域

データ名D

ユーザサービス用xa_open関数用文字列に指定した環境変数グループ識別子(先頭4文字)を設定します。

データ名C

0を設定します。

TP1/EEから値が返されるデータ領域

データ名B

ステータスコードが,5桁の数字で返されます。

データ名E

接続ハンドルが格納されます。

ステータスコード

リターン値

意味

00000

正常に終了しました。

00001

TP1/EEの環境下にありません。

00004

UOCから発行しているため,本機能は使用できません。

00005

オフラインバッチ/データ連携支援以外から発行しているため,本機能は使用できません。

00901

引数に設定した値が間違っています。

00941

発行条件が不正です。

トランザクション関連定義trnstring定義コマンドが設定されていません。

00952

リソースマネジャと未接続です。

注意事項
  1. TP1/EEは,HiRDBの複数接続機能を使用して,HiRDBサーバと接続します。本関数で取得した接続ハンドルを使用して,接続ハンドルの宣言「DECLARE CONNECTION HANDLE SET」を行ってください。

(7) CBLEETRN('SETUJINF')

名称

データ連携支援引き継ぎ情報の設定

形式

PROCEDURE DIVISIONの指定

CALL 'CBLEETRN' USING 一意名1
 
DATA DIVISIONの指定
01 一意名1.
  02 データ名A  PIC X(8) VALUE 'SETUJINF'.
  02 データ名B  PIC X(5).
  02 FILLER      PIC X(3).
  02 データ名C  PIC X(4).
  02 データ名D  PIC S9(9) COMP VALUE ZERO.
機能

データ連携支援機能へ引き継ぐユーザ情報(データ連携支援引き継ぎ情報)を設定します。

この情報は,データ連携支援機能の次のUOCに通知されます。

  • 反映先指定UOC

  • 編集UOC

  • 反映UOC

この情報は,このAPIが正常終了したあとに同期点を取得した,全トランザクションのUAP履歴情報に引き継がれます。

この情報は,APIを発行したトランザクションがロールバックした場合でも有効となります。

この情報は,リラン回復対象ではありません。

UAPで値を設定するデータ領域

データ名A

データ連携支援機能へ引き継ぐユーザ情報の設定を示す要求コードを「VALUE 'SETUJINF'」と設定します。

データ名C

データ連携支援のUOCへのデータ連携支援引き継ぎ情報を設定します。

この情報は,履歴情報レコードエリアの履歴情報ヘッダのデータ連携支援引き継ぎ情報領域に格納されます。

データ名D

0を設定します。

TP1/EEから値が返されるデータ領域

データ名B

ステータスコードが,5桁の数字で返されます。

ステータスコード

リターン値

意味

00000

正常に終了しました。

00001

TP1/EEの環境下にありません。

00004

UOCから発行しているため,この機能は使用できません。

00005

オフラインバッチプロセスから発行しているため,この機能は使用できません。

00901

引数に設定した値が間違っています。

要求コード(データ名A)が間違っている場合も含みます。

00941

発行条件が不正です。

TP1/FSPの環境下にありません。

00950

UAP履歴情報取得機能は使用できません。

注意事項
  1. UAP履歴情報のデータ連携支援引き継ぎ情報は,データ連携支援機能だけで有効です。

(8) CBLEETRN('UAPFPUT')

名称

UAP履歴情報の強制取得

形式

PROCEDURE DIVISIONの指定

CALL 'CBLEETRN' USING 一意名1 一意名2
 
DATA DIVISIONの指定
01 一意名1.
  02 データ名A  PIC X(8) VALUE 'UAPFPUT '.
  02 データ名B  PIC X(5).
  02 FILLER     PIC X(3).
  02 データ名C  PIC S9(9) COMP VALUE ZERO.
01 一意名2.
  02 データ名D  ADDRESS.        /*履歴情報バッファ構造体アドレス */
  02 データ名N  PIC X(32).      /*UAP履歴情報グループ名         */
  02 データ名O  PIC X(32).      /*履歴情報表名                   */
 
01 一意名3.                     /*履歴情報バッファ構造体         */
  02 データ名E  ADDRESS.        /*次履歴情報バッファアドレス     */
  02 データ名F  ADDRESS.        /*履歴情報アドレス               */
  02 データ名G  PIC 9(9) COMP.  /*履歴情報全体サイズ             */
  02 FILLER     PIC 9(9) COMP.   /*TP1/EE使用領域                */
  02 FILLER     PIC 9(9) COMP.   /*TP1/EE使用領域                */
  02 FILLER     PIC X(4).        /*予備                           */
 
01 一意名4.                      /*履歴情報ヘッダ構造体          */
  02 データ名H  PIC X(4).        /*データ連携引き継ぎ情報        */
  02 データ名M  PIC X(16).       /*ユーザ任意情報                */
  02 データ名I  PIC S9(4) COMP.  /*取得先ID                      */
  02 データ名J  PIC X(1).        /*履歴情報種別                  */
  02 データ名K  PIC X(1).        /*履歴情報コード                */
  02 FILLER     PIC X(4).         /*予備                          */
  02 データ名L  PIC 9(9) COMP.    /*履歴情報サイズ                */
機能

指定したUAP履歴情報(履歴情報ヘッダ含む)をトランザクションのコミット時に取得先情報に指定した履歴情報表に取得します。

この関数は,-cオプションを指定してeeaphswapコマンドによりスワップして使用済みの状態となった履歴情報表だけを対象とします。

1トランザクション内で同じUAP履歴情報グループの異なる履歴情報表への取得はできません。

-tオプション,または-Tオプションを指定してeeaphlshコマンドを実行して強制書き込み可能数を確認することで,この関数が発行できるかどうかを確認できます。

UAPで値を設定するデータ領域

データ名A

UAP履歴情報を設定するバッファの割り当てを示す要求コードを「VALUE 'UAPFPUT△'」と設定します。

データ名C

0を設定します。

データ名D

履歴情報バッファ構造体の先頭アドレスを設定します。

データ名N

取得先のUAP履歴情報グループ名を26バイト以内の文字列で設定します。文字列の最後には空白を設定してください。この空白は文字列の長さに数えません。

データ名O

取得先の履歴情報表名を26バイト以内の文字列で設定します。文字列の最後には空白を設定してください。この空白は文字列の長さに数えません。

データ名E

ZEROを設定します。

データ名F

UAP履歴情報(履歴情報ヘッダ含む)を設定したアドレスを設定します。

データ名G

履歴情報ヘッダと履歴情報のサイズの合計値を設定します。履歴情報全体サイズの最大長は,マニュアル「TP1/Financial Service Platform 使用の手引」を参照してください。

データ名H

データ連携引き継ぎ情報を設定します。

データ名M

任意の情報を設定します。TP1/EEでは参照しません。

データ名I

トランザクション関連定義trnaphputid定義コマンドで指定した取得先IDを設定します。

データ名J

履歴情報種別を設定します。

  • VALUE 'U':ユーザデータ(UJ)としてUAP履歴情報を取得するときに設定します。

データ名K

履歴情報コードとして任意の情報を設定します。TP1/EEでは参照しません。

データ名L

履歴情報(ユーザデータ)のサイズを設定します。TP1/EEでは参照しません。

[図データ]

TP1/EEから値が返されるデータ領域

データ名B

ステータスコードが,5桁の数字で返されます。

ステータスコード

リターン値

意味

00000

正常に終了しました。

00001

TP1/EEの環境下にありません。

00004

UOCから発行しているため,本機能は使用できません。

00005

オフラインバッチプロセスから発行しているため,本機能は使用できません。

00901

引数に設定した値が間違っています。

要求コード(データ名A)が間違っている場合も含みます。

00941

発行条件が不正です。

TP1/FSPの環境下にありません。

発行不可のトランザクションです。

CBLEETRN('ROLLMARK')を発行済みです。

CBLEETRN('UAPPUT')を発行済み,または出力データ(OJ)を取得済みです。

強制取得可能な履歴情報表ではありません。

履歴情報表の空きが不足しています。

00950

UAP履歴情報取得機能は使用できません。

00952

リソースマネジャと未接続です。

00953

取得できるUAP履歴情報の最大数を超えています。

00954

SQL実行時にエラーが発生しました。該当トランザクションはロールバックとなります。

00955

UAP履歴情報グループは,障害によって使用不可状態です。

注意事項
  1. この関数で取得できるUAP履歴情報の最大数は,eeaphswapコマンドの-cオプション指定値に依存します。

  2. 同じ履歴情報表名を設定して,複数スレッドから同時にこの関数を実行しないでください。実行した場合,UAP履歴情報の取得に失敗することがあります。

  3. 履歴情報全体サイズが指定可能な最大長を超えた場合,ステータスコードは00901になります。

  4. データ名Hは,CBLEETRN('SETUJINF')で設定した情報では更新されないため,この関数で設定してください。この関数を1トランザクションで複数回発行したときは,最後に発行したときのデータ連携引き継ぎ情報が有効となります。

  5. この関数の延長でSQLが実行されます。