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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


30.9.32 eerksrpcsockcls

機能

RPC通信機能で使用しているコネクションを切断します。

コネクション接続先のマシンがダウンした場合などに,コネクション確立時刻がマシンダウンした時刻よりも前だったときは,本コマンドを使用してコネクションを切断してください。

切断するコネクションは,eerksrpclscnコマンドの-oオプションを指定して確認します。また,コネクション切断が成功したかどうかも,eerksrpclscnコマンドの-oオプションを指定して確認します。

本コマンドを使用して,受信コネクションを切断した場合,実際に切断されるまでに,最大で10秒掛かることがあります。なお,コネクション最大数に達していた場合でも,コネクション確立要求を受けた時点で対象のコネクションを切断するため,新たなコネクション確立要求を受けられます。

注※

コネクション確立時刻は,eerksrpclscnコマンドの-oオプションで確認します。

形式
eerksrpcsockcls -g データ連携支援ID
                -i IPアドレス
                [-l listenポート番号]
                [-o 相手ポート番号]
                [-m 自ポート番号]
                [-f]

オプション

-g データ連携支援ID 〜〈1〜26文字の英大識別子〉

処理対象のデータ連携支援IDを指定します。

-i IPアドレス 7〜15文字の数字

コネクション確立先のIPアドレスを指定します。

IPアドレスを指定する場合は,xxx.xxx.xxx.xxxの形式で指定します。xxxは,0〜255(10進数)で指定します。

-l listenポート番号 〜〈1〜65535〉

切断するコネクションのlistenポート番号を指定します。

-o 相手ポート番号 〜〈1〜65535〉

切断するコネクションの相手ポート番号を指定します。

-m 自ポート番号 〜〈1〜65535〉

切断するコネクションの自ポート番号を指定します。

-f

切断対象のコネクションがコマンド受け付け時点で送信中の場合,送信処理を中断(送信処理はエラーリターン(EERPCER_NET_DOWN)する)し,そのコネクションを切断します。

本オプションを指定し,かつ,コマンドが正常リターンした場合は,指定されたコネクションは切断されています。

本オプションの指定は,「送信コネクション」または「送受信コネクション」の場合だけ有効です。上記以外のコネクションに指定した場合は,本オプションの指定は無視します。

本オプションを指定しない場合,送信中のコネクションはコマンド実行後も切断されません。

-lオプションと-oオプションと-mオプションを省略した場合は,-iオプションで指定したIPアドレスとの間のコネクションをすべて切断します。

出力形式

TP1/EEのeerpcsockclsコマンドを参照してください。

出力メッセージ

メッセージID

内容

出力先

KFSB90301-E

領域の確保に失敗しました。

標準エラー出力

KFSB90302-E

通信障害が発生しました。

標準エラー出力

KFSB90303-E

コマンドの形式が不正です。

標準エラー出力

KFSB90304-E

フラグ引数が不正です。

標準エラー出力

KFSB90305-E

コマンド処理でエラーが発生しました。

標準エラー出力

KFSB90306-E

内部矛盾が発生しました。

標準エラー出力

KFSB90315-I

ヘルプメッセージ

標準出力

KFSB90339-I

コネクション切断を受け付けました。

標準出力