30.9.30 eerksdefchk
- 機能
-
コマンド引数で指定した制御情報ファイルの定義内容をチェックし,対象とする定義でデータ連携支援が起動できるかどうかを判定します。
また,チェックレベルによって,チェックした定義の内容から算定できる範囲でデータ連携支援起動に必要なメモリ所要量を算出します。チェックレベルをオプションで選択できます。
- 形式
eerksdefchk -t {syntax|detail} 制御情報ファイル名
オプション
- -t {syntax|detail}
-
チェックレベルを選択します。
- syntax
-
定義シンタックスチェックをします。
定義シンタックスチェックでは定義文のフォーマットチェックや指定値の妥当性チェック,必須指定項目の有無チェックをします。
- detail
-
定義詳細チェックをします。
定義詳細チェックでは,指定値間の詳細な論理チェックまで行います。
また,データ連携支援稼動に最低限必要なメモリ量の算定をします。ここで算定したメモリサイズはデータ連携支援が稼働する上で必要な領域サイズに,共用ワーク領域分のメモリサイズを上積みした値です。
- 制御情報ファイル名 〜〈パス名〉
-
チェック対象となる制御情報ファイル名を指定します。
1,023文字以内で指定してください。
- 出力形式
-
チェック結果は,標準出力にメッセージとして出力します。
ここで出力されるメッセージはデータ連携支援初期化中の定義チェック処理で出力されるメッセージと同一です。これらのメッセージの対策に「データ連携支援を再起動してください」とあるものに関しては「定義事前チェックコマンドを再実行してください」と読み替えてください。
- 出力メッセージ
-
メッセージID
内容
出力先
KFSB91854−I
定義チェック処理を終了します。
標準出力
KFSB91855−I
定義チェック処理を開始します。
標準出力
KFSB91856−I
定義チェック処理を終了します。
標準出力
KFSB91857−I
ヘルプメッセージ
標準出力
KFSB91801−E
コマンドの形式が不正です。
標準エラー出力
KFSB91802−E
フラグ引数が不正です。
標準エラー出力
KFSB91804−E
コマンドの実行環境が不正です。
標準エラー出力
KFSB91805−E
内部矛盾が発生しました。
標準エラー出力
KFSB91806−E
領域の確保に失敗しました。
標準エラー出力
- 注意事項
-
-
定義シンタックスチェックを行う場合は,定義ファイルのほかに次の環境が必要です。
・環境変数EERKSDIRの設定
・データ連携支援インストール環境
-
定義詳細チェックを行う場合は,定義ファイルのほかに次の環境が必要です。
・環境変数EERKSDIRの設定
・TP1/EEインストール環境
・EEサービス定義のmax_mem_sizeで指定したサイズの空メモリ
・UAPライブラリ
定義詳細チェックではmax_mem_sizeに指定した分のメモリを実際に使用します。
実行環境がmax_mem_size分のメモリを確保できない環境設定になっている場合は,ulimitコマンドかまたは環境変数LDR_CNTRLを用いてリソースの使用制限を変更してください。
本番環境では定義詳細チェックで得られたメモリ算定量以上の値をmax_mem_sizeに指定してください。
-
本コマンドでは,次のシステム構成物との整合性チェックをしません。
・UAP共用ライブラリ(シンボル解決だけ)
・DBのテーブル構成
-
本コマンドでは,次の定義に関する整合性チェックをしません。
・システム統計情報種別(trb_stc_sys_kind指定値)にdbqを指定時,前提のオプション(dbq_use=Y)があるかどうかのチェック
・拡張統計情報(trb_stc_ext_kind指定値)にedbqを指定時,前提のオプション(dbq_use=Y)があるかどうかのチェック
・DBキューグループ定義のサービス名(dbqgrpdef指定値)が相手サービスグループ情報のサービス名(eesvgdef指定値)のどれかに一致する値があるかどうかのチェック
-