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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


30.9.3 eeaphstprks

機能

データ連携支援の実行を中断します。

データ連携支援がユーザデータ(UJ)に対して処理を実行している場合,オプション値に従って中断します。また,そのあと,データ連携支援実行コマンドを実行すると,再開始モードとなり,中断したところから処理を続行します。

形式
eeaphstprks -k データ連携支援ID [-m セグメント識別子]
 {-a|-b|-c|-f [-d]}

オプション

-k データ連携支援ID 〜〈1〜26文字の英大識別子〉

データ連携支援実行コマンドで指定したデータ連携支援IDを指定します。

-m セグメント識別子 〜〈符号なし整数〉

データ連携支援を開始したときに出力されたKFSB82004-Iメッセージの共有メモリのセグメント識別子を指定します。

-fオプション指定の場合,省略できます。

-a

処理キューに滞留しているすべての反映サービスの処理が完了し,PJ管理表を更新したあとに,データ連携支援を中断したい場合に指定します。

再開始モードでは,前回,PJ管理表を更新した次のユーザデータ(UJ)から抽出を開始します。

-b

滞留している処理キューを破棄し,実行中の反映サービスの処理がすべて完了したあとに,データ連携支援を中断したい場合に指定します。

再開始モードでは,前回,PJ管理表を更新した次のユーザデータ(UJ)から抽出を開始します。

-c

運用ミスによって誤ったデータ連携支援IDで起動したデータ連携支援を強制停止させたい場合や,強制停止後にデータ連携支援を再開しない場合に指定します。実行中の反映サービスの処理がすべて完了したあとに,共有メモリを解放して強制停止します。「7.10 障害対策」を参照して,運用を行ってください。

-f

実行中の反映サービスの処理有無に関係なく,データ連携支援を強制停止したい場合に指定します。ただし,強制停止する前に呼び出し種別'EN'で開始終了UOCは呼び出しません。

再開始モードでは,前回,コマンド実行以前にPJ管理表を更新した次のユーザデータ(UJ)から抽出を開始します。

-d

coreファイルを出力してデータ連携支援を強制停止したい場合に指定します。

出力形式

なし。

出力メッセージ

メッセージID

内容

出力先

KFSB92002-I

コマンド引数ヘルプ

標準出力

KFSB92005-I

正常終了

標準出力

KFSB90901-E

引数形式不正

標準エラー出力

KFSB90902-E

引数指定値不正

標準エラー出力

KFSB90905-E

領域不足

標準エラー出力

KFSB90906-E

内部矛盾

標準エラー出力

KFSB92006-E

状態不正

標準エラー出力

KFSB92020-I

データ連携支援の終了情報

標準出力

注意事項
  • 本コマンドは,データ連携支援実行コマンドが確保した共有メモリを参照するため,データ連携支援実行コマンドと同一マシン上で実行してください。

  • データ連携支援が終了処理中の場合は,入力しないでください。

  • データ連携支援の開始処理の完了前に本コマンドを実行し,TP1/EEの開始待ち状態の場合は,データ連携支援を強制停止させます。TP1/EEの開始待ち状態でない場合は,開始処理の完了後にデータ連携支援の中止処理が実行されます。

  • オプションに-fを指定した場合,データ連携支援では,終了情報を出力しないで強制停止します。-mオプションでセグメント識別子を指定しているときは,データ連携支援の終了状態をKFSB92020-Iメッセージで出力します。

  • -fオプション指定でデータ連携支援を強制停止した場合,データ連携支援を再起動するまで-cオプション以外を指定して本コマンドを実行しないでください。

  • オプションに-b,または-cを指定した場合,タイミングによって反映サービス登録前のユーザデータ(UJ)を反映サービス処理まで実行することがあります。