30.2.12 eeaphedh
- 機能
-
履歴情報表に格納されたUAP履歴情報を編集出力します。制御情報ファイルで指定した履歴情報表や検索条件に従って,UAP履歴情報の編集出力や,履歴情報表のサマリ情報の出力を行います。
次のオペランドを指定すると,インデクスを利用した検索を行うため,高速に検索できます。
-
EDIT文のBLOCKXオペランド
-
- 形式
eeaphedh [-z] -j 制御情報ファイル名
オプション
- -z
-
ダンプ出力の文字形式部分に,半角カタカナ文字を出力したい場合に指定します。
- -j 制御情報ファイル名 〜〈1,023文字以内のパス名〉
-
編集出力のための制御情報を記述したファイルパスを指定します。
制御情報ファイル
- ファイルの記述形式
-
-
1行1制御文とします。
-
行の継続は継続文字('\')と改行文字('\n')が連続して初めて継続と見なします。
-
継続行(継続文字によって継続と見なされた行)の先頭に空白があった場合,空白も含めて継続されます。すなわち,空白が許されない位置で継続を行う場合先頭に空白があるとエラーとなります。
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'\'を複数並べて記述し最後の'\'の次が改行文字('\n')の場合は,最後の'\'は継続文字として扱います。それ以前の'\'はすべて文字として扱います。
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この場合,最後に文字として\を記述したいときは次の行に'\',スペース,改行('\n')の順で記述するか,もしくは数文字前で継続文字を記述し,次の行に後続文字を記述してください。
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最後の'\'を文字として扱いたい場合は必ず'\'の後ろにスペースを記述してください。
-
コメントを表す文字('#')があるとその行のそれ以降をすべてコメントとして扱います。
よって('#')以降に継続文字('\')があっても無効となります。つまり継続を行いたい行('\'を付ける行)にはコメントを記述することはできません。
-
ファイル中の行数は,9,000行までとします。それ以上記述した場合は,エラーとなることがあります。
-
シングルクォートで囲む部分には,改行コードを除く任意の文字を記述可能です。'#'はコメントを表す文字となりません。シングルクォートで囲む部分にシングルクォートを含める場合は,シングルクォートを連続して2つ記述してください。
-
- 制御文の文法
-
制御情報ファイルから,コメントや継続行を評価したあとの,制御文の文法を次に示します。
制御情報ファイル ::= 行 行* 行 ::= 制御文 | 空行 制御文 ::= 空白文字* 制御文識別子 スペース オペランド群 空白文字 ::= ' ' | '\t' 制御文識別子 ::= "EDIT" | "SELECT" スペース ::= 空白文字 空白文字* オペランド群 ::= オペランド 区切り文字付きオペランド* オペランド ::= 空白文字* オペランド識別子 空白文字* '=' 空白文字* オペランド値※ オペランド識別子 ::= "UAPTBL" | "NODEID" | "RUNID" | "DATE" | "TIME" | "DUMP" | "MASK" | "UAPFNM" | "JOURNAL" | "CPNOX" | "CPNORX" | "SERVICE" | "MASKOFF" | "BLOCKX" | "COND" | "NOTCOND" | "MASKEXT" | "DJSQX" | "RJSQX" 区切り文字付きオペランド ::= 空白文字* ',' 空白文字* オペランド 空行 ::= 空白文字*
- 注※
-
オペランド値は,オペランド識別子ごとにフォーマットが異なります。各オペランドの説明で,「指定する文字列をシングルクォートやダブルクォートで囲むことができる」と記述しているものだけ,シングルクォートやダブルクォートを使うことができます。
- EDIT文
-
入力するUAP履歴情報の出力元を指定します。指定する場合は1つ以上のオペランドを指定してください。この制御文は省略不可です。この制御文は2つ以上指定できません。UAPTBL以外のオペランドは複数指定できません。
EDIT{UAPTBL=履歴情報表名 |UAPFNM=UAP履歴情報グループ名} [,NODEID=ノード識別子] [,RUNID=ランID] [,BLOCKX={(開始累積データ通番) |(,終了累積データ通番) |(開始累積データ通番,終了累積データ通番)}] [,DATE={(開始年月日) |(,終了年月日) |(開始年月日,終了年月日)}] [,DUMP={YES|NO}] [,TIME={(開始時刻) |(,終了時刻) |(開始時刻,終了時刻)}] [,MASK={ON|OFF}] [,MASKEXT=(マスク出口ルーチン名,ライブラリ名[,タイマ])] [,DJSQX={(開始世代番号) |(,終了世代番号) |(開始世代番号,終了世代番号)}] [,RJSQX=ルート世代番号]
- UAPTBL=履歴情報表名 〜〈1〜26文字の英大識別子〉
-
編集出力する履歴情報表名を指定します。eeaphtblhコマンドまたはeeaphrtblhコマンドで作成した表を指定してください。1,000個まで指定できます。複数の表を指定する場合,世代番号の昇順で処理を行い,最初に処理した表の世代番号に999を加算した値か2,147,483,647の,どちらか小さい方の値を持つ世代番号の表まで処理を行います。
次が異なる履歴情報表を混在させることはできません。
-
UAP履歴情報グループ
-
最大履歴情報長
また,同じ履歴情報表名を複数指定することもできません。
このオペランドと,UAPFNMオペランドのどちらか一方を指定してください。
-
- UAPFNM=UAP履歴情報グループ名 〜〈1〜26文字の英大識別子〉
-
編集出力するUAP履歴情報グループを指定します。処理対象となる表は,RJSQXオペランドを指定した場合は,そのルート世代番号のオンライン処理で履歴情報を出力した表となります。RJSQXオペランドを省略した場合は,最新のルート世代番号のオンライン処理で履歴情報を出力した表となります。
処理対象のルート世代番号の中で,世代番号の昇順で履歴情報表を処理します。最初に処理した履歴情報表の世代番号に999を加算した値か2,147,483,647の,どちらか小さい方の世代番号を持つ履歴情報表まで処理します。
表の状態が閉塞中や障害中の履歴情報表は,処理対象としません。スキップして,その次の世代番号の履歴情報表を処理します。
このオペランドと,UAPTBLオペランドのどちらか一方を指定してください。
- NODEID=ノード識別子 〜〈4文字の識別子〉
-
編集出力の対象とするUAP履歴情報を出力したノード識別子を指定します。省略した場合は,すべてのノード識別子を対象とします。
- RUNID=ランID 〜〈8桁の16進数〉
-
編集出力対象のランIDを指定します。省略すると,すべてのランIDを対象とします。00000000を指定した場合,そのパラメタを省略したものと見なします。
- BLOCKX={(開始累積データ通番)|(,終了累積データ通番)|(開始累積データ通番,終了累積データ通番)} 〜〈1〜16桁の16進数〉((0000000000000001〜700000000098967F))
-
編集出力の対象とする累積データ通番の範囲を,開始累積データ通番と終了累積データ通番で指定します。開始累積データ通番を省略すると,入力する履歴情報表の先頭から処理の対象となり,終了累積データ通番を省略すると,入力する履歴情報表の最後までが処理対象となります。0000000000000000を指定した場合は,省略したものと見なします。
累積データ通番の頭0は省略可能とします。つまり0000000000000001と記述しても,1と記述しても同等です。ただし0000000000000000については,少なくとも1つの0が必要です。
このオペランドは,DATEオペランド,TIMEオペランドと同時に指定できません。
- DATE={(開始年月日)|(,終了年月日)|(開始年月日,終了年月日)} 〜〈YYYYMMDD〉
-
編集出力の対象とするUAP履歴情報の範囲を,UAP履歴情報が取得された開始年月日と終了年月日で指定します。開始と終了の両方を指定する場合,開始年月日≦終了年月日としてください。コマンドは数値かどうかだけチェックを行い,UAP履歴情報の取得日時を設定した列を検索条件に指定します。このため存在しない値を指定した場合はDBMSでエラーとなります。
- YYYY
-
0001〜9999
- MM
-
01〜12(月)
- DD
-
01〜該当年月の最終日(日)
TIMEオペランドの指定がない場合に開始日付を省略すると,入力する履歴情報表の先頭行の日付から処理の対象となり,終了日付を省略すると,入力する履歴情報表の最終行の日付までが処理の対象となります。
また,TIMEオペランドの指定がある場合に開始または終了日付を省略すると,TIMEオペランドの指定値によって,処理の対象範囲を次のように決定します。
-
TIMEオペランドの指定値が開始時刻≦終了時刻の場合
開始日付=終了日付として処理します。
-
TIMEオペランドの指定値が開始時刻>終了時刻で,開始日付を省略した場合
開始日付=終了日付-1として処理します。このとき,終了日付に00010101を指定していた場合はDBMSでエラーとなります。
-
TIMEオペランドの指定値が開始時刻>終了時刻で,終了日付を省略した場合
終了日付=開始日付+1として処理します。このとき,開始日付に99991231を指定していた場合はDBMSでエラーとなります。
このオペランドは,BLOCKXオペランドと同時に指定できません。括弧やコンマの前後に,スペースを入れることができます。
- DUMP={YES|NO}《YES》
-
ダンプ形式のUAP履歴情報編集リストを出力するかどうかを指定します。
- YES
-
ダンプ形式のUAP履歴情報編集リストを出力後,UAP履歴情報編集リストを出力します。
- NO
-
ダンプ形式のUAP履歴情報編集リストを出力しないで,UAP履歴情報編集リストを出力します。
- TIME={(開始時刻)|(,終了時刻)|(開始時刻,終了時刻)} 〜〈hhmmss〉
-
編集出力の対象とするUAP履歴情報の範囲を,UAP履歴情報が取得された開始時刻と終了時刻で指定します。DATEオペランドで開始日付と終了日付に同じ日付を指定し,かつこのオペランドで開始時刻と終了時刻を指定する場合,開始時刻≦終了時刻としてください。コマンドは数値かどうかだけチェックを行い,UAP履歴情報の取得日時を設定した列を検索条件に指定します。このため存在しない値を指定した場合はDBMSでエラーとなります。
- hh
-
00〜23(時)
- mm
-
00〜59(分)
- ss
-
00〜59(秒)※
- 注※
-
pd_leap_secondオペランドでうるう秒を指定できるようにした場合
ssの範囲は00〜61(秒)です。
先頭行から処理の対象となり,終了時刻を省略すると,入力する履歴情報表の最終行までが処理の対象となります。
また,DATEオペランドの指定がある場合に開始時刻を省略すると,DATEオペランドで指定した開始日付の先頭行から処理の対象となり,終了時刻を省略すると,DATEオペランドで指定した終了日付の最終行までが処理の対象となります。
このオペランドは,BLOCKXオペランドと同時に指定できません。括弧やコンマの前後に,スペースを入れることができます。
- MASK={ON|OFF}《OFF》
-
ダンプ形式の履歴情報編集リストをマスク編集するかどうかを指定します。エラーデータについては,マスク編集機能の対象外とします。エラーデータとは,履歴情報のユーザデータ以外のデータが,UAP履歴情報取得機能のフォーマットに適合していないデータのことです。
- ON
-
マスク編集します。自動マスク対象範囲について,ダンプ出力の16進形式と文字形式部分を*で表示します。自動マスク対象範囲は,履歴情報共通インデクス以外の部分となります。
DUMP=NOとともに指定されると,本指定は無効になります。
- OFF
-
マスク編集しません。
マスク編集したときの出力例を次の図に示します。
図30‒1 マスク編集出力例 - MASKEXT=(マスク出口ルーチン名,ライブラリ名,タイマ)
-
編集出力対象の履歴情報ごとに,コマンドが実行するマスク出口ルーチンを指定します。このオペランドはMASK=ONとともに指定してください。MASK=OFFの場合,このオペランドの指定は無効となります。
指定したライブラリ名やマスク出口ルーチンの読み込みに失敗した場合,コマンドはエラー終了します。
コマンドはマスク出口ルーチンに,履歴情報および履歴情報と同じサイズのマスクパターンを渡します。マスク出口ルーチンでは,自動マスク対象範囲だけ,マスクパターンを変更できます。自動マスク対象範囲外の変更は無効となります。変更したマスクパターンで,コマンドは編集出力を行います。概要を次の図に示します。
図30‒2 マスク出口ルーチンの概要 履歴情報の一部をマスク解除した場合の出力例を次の図に示します。
図30‒3 マスクを一部解除した場合の出力例 - マスク出口ルーチン名 〜〈1〜31文字の識別子〉
-
編集出力コマンドが呼び出すマスク出口ルーチンのシンボル名を指定します。インタフェースやUAP作成方法については,マニュアル「TP1/Financial Service Platform プログラム作成の手引」を参照してください。マスク出口ルーチンの動作を次の図に示します。
図30‒4 マスク出口ルーチンの動作 - ライブラリ名 〜シングルクォートで囲んだ1,023文字以内のパス名
-
マスク出口ルーチンを含む動的ライブラリのパスを指定します。
- タイマ〜マスク出口ルーチン終了監視時間 〜((0〜300))《10》(単位:秒)
-
ユーザ出口ルーチン終了監視時間を秒で指定します。この値を過ぎてもユーザ出口ルーチンが終了しない場合,コマンドはアボートします。0を指定すると時間監視しません。
- DJSQX={(開始世代番号)|(,終了世代番号)|(開始世代番号,終了世代番号)} 〜〈8桁の16進数〉((00000001〜7FFFFFFF))
-
入力するUAP履歴情報グループの,世代番号の範囲を指定します。開始世代番号≦終了世代番号で,かつ,その差は999以内にしてください。
開始世代番号を省略すると,対象となるルート世代番号を持つ履歴情報表のうち最小の世代番号を開始世代番号として,終了世代番号と開始世代番号+999の,どちらか小さい方の世代番号まで処理します。
終了世代番号を省略すると,指定した開始世代番号から,開始世代番号+999と2,147,483,647のどちらか小さい方の世代番号まで処理します。
- RJSQX=ルート世代番号 〜〈8桁の16進数〉((00000001〜7FFFFFFF))
-
編集出力するルート世代番号を指定します。省略すると,UAPFNMオペランド指定時は最新のルート世代番号が編集出力の対象となり,UAPTBLオペランド指定時は最大のルート世代番号が編集出力の対象となります。
- SELECT文
-
編集出力するUAP履歴情報の検索条件を指定します。省略可能。オペランドの指定方法に反しなければ,複数指定できます。
SELECT [JOURNAL={ALL|{UJ|IJ|OJ}}] [,CPNOX={(中央処理通番) |(中央処理通番,中央処理通番[,中央処理通番…])}] [,CPNORX={(開始中央処理通番) |(,終了中央処理通番) |(開始中央処理通番,終了中央処理通番)}] [,SERVICE={(サービス名) |(サービス名,サービス名[,サービス名…])}] [,MASKOFF=(ロケーション,マスクしない長さ)] [,COND=(ロケーション,[{C|X|B}],データ[,データ…])] [,NOTCOND=(ロケーション,[{C|X|B}],データ[,データ…])]
- JOURNAL={ALL|{UJ|IJ|OJ}}《ALL》
-
編集出力の対象とするUAP履歴情報のデータ種別IDを指定します。このオペランドは1つのSELECT文中に1つだけ指定できます。
- ALL
-
すべてのデータ種別を出力します。
- IJ
-
入力データを出力します。
- OJ
-
出力データを出力します。
- UJ
-
ユーザデータを出力します。
JOURNALオペランドでALLを指定したSELECT文と,それ以外のSELECT文を同時に指定できません。JOURNALオペランドで指定するデータ種別IDが同一のSELECT文を,2つ以上指定できません。
- CPNOX={(中央処理通番)|(中央処理通番,中央処理通番[,中央処理通番…])} 〜〈8桁の16進数〉
-
対象とする中央処理通番を50個まで指定します。重複した値を指定できません。このオペランドと,CPNORXオペランドとは排反です。このオペランドは1つのSELECT文中に1つだけ指定できます。00000000を指定した場合,そのパラメタを省略したものと見なします。
括弧やコンマの前後に,スペースを入れることができます。
- CPNORX={(開始中央処理通番)|(,終了中央処理通番)|(開始中央処理通番,終了中央処理通番)} 〜〈8桁の16進数〉
-
対象とする中央処理通番の範囲を指定します。このオペランドと,CPNOXオペランドとは排反です。このオペランドは1つのSELECT文中に1つだけ指定できます。
中央処理通番の下限値(上限値)を省略すると,入力する履歴情報表で最小(最大)の中央処理通番のUAP履歴情報から(まで)編集出力されます。00000000を指定した場合,そのパラメタを省略したものと見なします。
括弧やコンマの前後に,スペースを入れることができます。
- SERVICE={(サービス名)|(サービス名,サービス名[,サービス名…])} 〜〈31文字の識別子〉
-
編集出力の対象とするデータ情報を出力したサービス名を50個まで指定できます。サービス名を重複して指定することはできません。省略したときは,サービス名を検索条件にしません。このオペランドは1つのSELECT文中に1つだけ指定できます。
括弧やコンマの前後に,スペースを入れることができます。
このオペランドを指定した場合,トランザクションインタフェース情報のサービス名がないトランザクションから取得したUAP履歴情報を出力することはできません。そのようなUAP履歴情報を出力したい場合は,このオペランドを指定しないでください。トランザクションインタフェース情報のサービス名有無については,マニュアル「TP1/Financial Service Platform プログラム作成の手引」,またはマニュアル「OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option プログラム作成の手引」を参照してください。
- MASKOFF=(ロケーション,マスクしない長さ)
-
マスク編集の対象から除外する部分を,UAP履歴情報の先頭からのロケーションと長さで指定します。このオペランドは1つのSELECT文中に10個まで指定でき,そのSELECT文の検索条件に当てはまるUAP履歴情報のダンプ出力に対してだけ効果があります。同じ値のロケーションを繰り返し指定することはできません。このオペランドは,EDIT文のMASK=ONとともに指定してください。このオペランドは,EDIT文のDUMP=NOとともに指定されると,指定を無視します。
- ロケーション 〜〈符号なし整数〉((0〜9,437,183))
-
履歴情報長を超えた場合,指定を無視します。
- マスクしない長さ 〜〈符号なし正数〉((1〜9,437,184))
-
指定範囲が履歴情報長を超えた場合,超えた分に関しては指定を無視します。
MASKEXTオペランドとMASKOFFオペランドの両方指定した場合の動作の概要を次の図に示します。
図30‒5 MASKEXTオペランドとMASKOFFオペランド - COND=(ロケーション,[{C|X|B}],データ[,データ…])《C》
-
編集出力するUAP履歴情報の特定フィールドにセットされている値に対する条件を,UAP履歴情報の先頭からのロケーションとデータで指定します。また,データを文字形式で記述するか,16進形式で記述するか,またはビット形式で記述するかを第2パラメタで指定します。このデータ形式と,第3パラメタで指定したデータによってフィールドの長さが決定されます。ただし,ビット形式を指定した場合はデータは常に2桁(1バイト分)しか指定できません。
1つのオペランド中にデータは10個まで指定可能で,複数指定した場合は論理和の条件となります。また1つのSELECT文中に,CONDオペランドは10個まで指定できます。
このオペランドで設定したフィールドが1レコードに納まらないようなUAP履歴情報は,無条件に編集出力の対象から除かれます。
ロケーション 〜〈符号なし整数〉((0〜1,048,575))
- データ(第2パラメタにCを指定する場合) 〜〈シングルクォートで囲んだ任意文字〉((1〜64桁))
-
データを文字形式で指定します。
- データ(第2パラメタにXを指定する場合) 〜〈16進数〉((2〜64桁の偶数桁))
-
データを16進数で指定します。
- データ(第2パラメタにBを指定する場合) 〜〈16進数〉((2桁))
-
データは16進数で指定します。対応するビットがすべてONのレコードを編集出力します。
データに00を指定した場合は,全レコードを編集出力の対象とします。
CONDオペランドとの指定とフィールドの関係について次の図に示します。
図30‒6 CONDオペランドの概要 第3パラメタ以降に複数のデータを指定した場合の動作を次の図に示します。
図30‒7 CONDオペランドに複数のデータを記述したときの動作 CONDオペランドを2つ指定した場合の処理を次の図に示します。
図30‒8 CONDオペランドを複数指定したときの動作
- NOTCOND=(ロケーション,[{C|X|B}],データ[,データ…])《C》
-
編集出力の対象としないUAP履歴情報の特定フィールドにセットされている値に対する条件を,UAP履歴情報の先頭からのロケーションとデータで指定します。同一SELECT文中で,このオペランドの条件が真の場合,ほかのオペランドによる条件を満たしていても,編集出力の対象となりません。
その他については,CONDオペランドと同じであるため,CONDオペランドを参照してください。
制御文情報ファイルの指定例
- (例1)
-
履歴情報表名がFP1の表から,すべてのUAP履歴情報を編集出力します。
EDIT UAPTBL=FP1
- (例2)
-
履歴情報表名がFP2の表から,10時34分13秒から11時までに取得したUAP履歴情報のうち,中央処理通番が0x00854300から0x00854400までのOJと,UJを編集出力します。
EDIT UAPTBL=FP2,TIME=(103413,110000) SELECT JOURNAL=OJ,CPNORX=(00854300,00854400) SELECT JOURNAL=UJ
- UAP履歴情報の出力形式
***** LOG INFORMATION ***** ※1 ※2 NODEID:aaaa RUNID:bbbbbbbb BLOCK:cccccccccccccccc DATE:dddddddd TIME:eeeeee.eeeeee CPNO:ffffffff SERVICE:ggggggggggggggggggggggggggggggg ※3 hh iiiiiiii jjjjjjjjjjjjjjjjjjjj jjjjjjjjjjjjjjjjjjjj jjjjjjjjjjjjjjjjjjjj kkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkk ※4 LINES llllllll-mmmmmmmm SAME AS ABOVE ※5
- 注※1
-
UAP履歴情報ダンプ出力部分のヘッダ行です。ダンプ出力するUAP履歴情報件数が1件以上存在したときに表示します。
- 注※2
-
空行です。※2〜※4行を,UAP履歴情報数分繰り返し出力します。ただしエラーデータの場合,※4行を表示しないことがあります。
- 注※3
-
UAP履歴情報一件ごとのヘッダ行です。
- 注※4
-
UAP履歴情報一件のダンプ出力です。16進形式と文字形式を,UAP履歴情報サイズになるまで繰り返し出力します。
- 注※5
-
UAP履歴情報の最終行でなく,かつ直前の行と内容が一致している場合,注※4行の代わりに出力します。
- aa…aa
-
ノード識別子(4文字の識別子)。エラーデータの場合,"****"を表示することがあります。
- bb…bb
-
ランID(8桁の16進数)。エラーデータの場合,"********"を表示することがあります。
- cc…cc
-
累積データ通番(16桁の16進数)。
- dd…dd
-
UAP履歴情報の取得要求を行った日付(YYYYMMDD形式)。エラーデータの場合,"********"を表示することがあります。
- ee…ee
-
UAP履歴情報の取得要求を行った時刻(ピリオドの左側はhhmmss形式,右側は秒の小数点以下6桁)。エラーデータの場合,"******.******"を表示することがあります。
- ff…ff
-
中央処理通番(8桁の16進数)。エラーデータの場合,"********"を表示することがあります。
- gg…gg
-
サービス名(31文字以内の識別子)。サービス名がない場合は31文字の半角スペースを出力します。エラーデータの場合,"*******************************"を表示することがあります。
- hh…hh
-
ii…iiが"00000001"のとき履歴情報種別("IJ"/"UJ"/"OJ"),ii…iiが"00000001"でない場合は半角スペース2文字。エラーデータの場合,履歴情報種別でなく,"ER"を表示します。
- ii…ii
-
当該行先頭データについての履歴情報先頭からのバイト数。1から始まります。
- jj…jj
-
16進形式のダンプ出力。
- kk…kk
-
文字形式のダンプ出力。該当するデータの値によって,次の文字を出力します。
0x00〜0x1F:半角のピリオド。
0x20〜0x7E:対応するASCII文字。
0x7F〜0xA0:半角のピリオド。
0xA1〜0xDF:zオプションを指定したとき,対応する半角カタカナ。指定しない場合は半角のピリオド。
0xE0〜0xFF:半角のピリオド。
- ll…ll
-
直前と出力内容が一致している場合に出力を省略した先頭行のii…ii。
- mm…mm
-
直前と出力内容が一致している場合に出力を省略した最終行のii…ii。
- サマリ情報の出力形式
***** LOG INFORMATION SUMMARY ***** ※1 ※2 NODEID:aaaa RUNID:bbbbbbbb ※3 +---------------------+---------------------------------------------------------+-------------------------------------+ ※4 | JSQ | DATE TIME | BLOCK COUNT | ※5 | cccccccc - dddddddd | eeee-ee-ee ee:ee:ee.eeeeee - ffff-ff-ff ff:ff:ff.ffffff | gggggggggggggggg - hhhhhhhhhhhhhhhh | ※6 +---------------------+---------------------------------------------------------+-------------------------------------+ ※7 | RECORD COUNT | ※8 | < IJ > < UJ > < OJ > TOTAL | ※9 | iiiiiiiiiiiiiiiiiii jjjjjjjjjjjjjjjjjjj kkkkkkkkkkkkkkkkkkk lllllllllllllllllll | ※10 | INCOMPLETION | ※11 | mmmmmmmmmmmmmmmmmmm nnnnnnnnnnnnnnnnnnn ooooooooooooooooooo | ※12 | ERROR COUNT | ※13 | ppppppppppppppppppp | ※14 +---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------+ ※15
- 注※1
-
サマリ情報のヘッダ行。指定した制御情報ファイルの条件が真となったUAP履歴情報が一件以上存在した場合に出力します。
- 注※2
-
空行です。※2〜※15行を,サマリ情報数分繰り返し出力します。
- 注※3
-
サマリ情報一件ごとのヘッダ行です。
- 注※4
-
囲み線です。
- 注※5
-
※6行のタイトル行です。
- 注※6
-
当該サマリ情報の世代番号と取得日時,データ通番の範囲です。
- 注※7
-
囲み線です。
- 注※8
-
※10行のタイトル行です。
- 注※9
-
※10行のタイトル行です。
- 注※10
-
当該サマリ情報の履歴情報種別ごとの件数と,合計件数です。
- 注※11
-
※12行のタイトル行です。
- 注※12
-
一部の分割データが編集出力対象とならなかったためダンプ出力できなかった履歴情報の件数です。
- 注※13
-
※14行のタイトル行です。
- 注※14
-
エラーが発生した行数です。
- 注※15
-
囲み線です。
- aa…aa
-
ノード識別子(4文字の識別子)。
- bb…bb
-
ランID(8桁の16進数)。
- cc…cc
-
UAP履歴情報の最小世代番号(8桁の16進数)。エラーデータが存在した場合,"********"を表示することがあります。
- dd…dd
-
UAP履歴情報の最大世代番号(8桁の16進数)。エラーデータが存在した場合,"********"を表示することがあります。
- ee…ee
-
UAP履歴情報の取得要求を行った日時の最小値(YYYY-MM-DD hh:mm:ss.nnnnnn)。エラーデータが存在した場合,"****-**-** **:**:**.******"を表示することがあります。
- ff…ff
-
UAP履歴情報の取得要求を行った日時の最大値(YYYY-MM-DD hh:mm:ss.nnnnnn)。エラーデータが存在した場合,"****-**-** **:**:**.******"を表示することがあります。
- gg…gg
-
UAP履歴情報の最小累積データ通番(16桁の16進数)。
- hh…hh
-
UAP履歴情報の最大累積データ通番(16桁の16進数)。
- ii…ii
-
IJ件数(19桁の10進数)。
- jj…jj
-
UJ件数(19桁の10進数)。
- kk…kk
-
OJ件数(19桁の10進数)。
- ll…ll
-
IJ件数,UJ件数,OJ件数の合計(19桁の10進数)。
- mm…mm
-
先頭の分割データが編集出力対象とならなかったため表示できなかった件数(19桁の10進数)。
- nn…nn
-
末尾の分割データが編集出力対象とならなかったため表示できなかった件数(19桁の10進数)。
- oo…oo
-
先頭の分割データも末尾の分割データも出力対象とならなかったため表示できなかった件数(19桁の10進数)。
- pp…pp
-
データ不正となったUAP履歴情報の行数(19桁の10進数)。
- 出力件数0件の出力例
-
標準出力に,次のように1行出力します。
NO DATA
- 出力メッセージ
-
メッセージID
内容
出力先
KFSB90953-I
コマンド引数ヘルプ
標準出力
KFSB90901-E
引数形式不正
標準エラー出力
KFSB90902-E
引数指定値不正
標準エラー出力
KFSB90936-E
表なし
標準エラー出力
KFSB90938-E
SQLエラー
標準エラー出力
KFSB90937-E
表の構造不正
標準エラー出力
KFSB90948-E
領域不足
標準エラー出力
KFSB90949-E
制御情報ファイルアクセスエラー
標準エラー出力
KFSB90950-E
制御情報ファイルの構文不正
標準エラー出力
KFSB90951-E
制御情報ファイルのオペランド値不正
標準エラー出力
KFSB90952-E
制御情報ファイルの論理矛盾
標準エラー出力
KFSB90954-W
履歴情報不正
標準エラー出力
KFSB90955-E
制御情報ファイルの必須項目を省略した
標準エラー出力
KFSB90957-E
制御情報ファイルの解析で内部矛盾
標準エラー出力
KFSB90961-E
SQLエラー
標準エラー出力
KFSB90962-E
SQLエラー
標準エラー出力
KFSB90904-E
処理エラー
標準エラー出力
KFSB90905-E
領域不足
標準エラー出力
KFSB90906-E
内部矛盾
標準エラー出力
- 注意事項
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本コマンドは,排他を取らないで表にアクセスします。このため,オンラインで使用中の表に対して編集出力すると,古い内容や整合性のない出力となる場合があります。
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現用表を編集出力する場合は,旧現用表が使用済みに状態遷移したあとに行ってください。
状態遷移する以前に編集出力しても,UAP履歴情報は出力されません。
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EDIT制御文のDATEオペランドとTIMEオペランドを両方指定したとき,次の場合はエラーとなります。
・終了日付と開始時刻だけを指定した場合。
・開始日付と終了時刻だけを指定した場合。
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UAP履歴情報の分割書き込み機能によって,履歴情報が履歴情報表の複数行にまたがると,編集出力できない場合があります。
・分割された一部分だけが条件に適合した場合。
・複数の履歴情報表にまたがり,そのうちの幾つかの表が閉塞中,または障害中の場合。
・世代番号がラップした複数の履歴情報表にまたがった場合。
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上記以外の注意事項については表30-1を参照してください。
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UAP履歴情報は,取得要求を行った順ではなく,履歴情報表への取得(書き込み)順に表示されます。
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