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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


30.2.10 eeaphswap

機能

履歴情報表の状態を切り替えます。

指定されたUAP履歴情報グループの現用の履歴情報表をスワップ元として使用済みにし,未使用の履歴情報表をスワップ先として現用にします。

テストモード(環境変数EEPARM1で指定)の場合,スワップ先は使用済みでも切り替えできます。

形式
eeaphswap -g サービスグループ名
          -u UAP履歴情報グループ名
          [-c 最大履歴情報数]

オプション

-g サービスグループ名 〜〈1〜31文字の識別子〉

TP1/EEプロセスのサービスグループ名を指定します。

-u UAP履歴情報グループ名 〜〈1〜26文字の英大識別子〉

UAP履歴情報グループ名を指定します。

-c 最大履歴情報数 〜〈符号なし整数〉((10〜256))

スワップ元の履歴情報表にUAP履歴情報強制取得APIによる強制書き込みをするUAP履歴情報の最大数(最大書き込み行数)を指定します。

強制書き込み時のSQLエラーなどの障害を考慮して,実際に強制書き込みをするUAP履歴情報の最大数の2倍以上を指定してください。また,1トランザクション内で複数回UAP履歴情報強制取得APIを発行するときは,さらに1加算してください。

スワップ元の履歴情報表にこの指定値分の空きがないときは,コマンドエラーとなります。

このオプションを省略したときは,UAP履歴情報強制取得APIによる強制書き込みはできません。

出力メッセージ

メッセージID

内容

出力先

KFSB90934-I

受け付けました

標準出力

KFSB90943-I

コマンド引数ヘルプ

標準出力

KFSB90935-E

コマンド失敗

標準エラー出力

KFSB90901-E

引数形式不正

標準エラー出力

KFSB90902-E

引数指定値不正

標準エラー出力

KFSB90904-E

処理エラー

標準エラー出力

KFSB90905-E

領域不足

標準エラー出力

KFSB90906-E

内部矛盾

標準エラー出力

注意事項
  • 複数のスワップ先が存在する場合,eeaphtblhコマンドでの作成順に使用します。

  • スワップ先が存在しない場合,コマンドエラーになります。

  • このコマンドが正常終了した場合でも,スワップ元はまだ切り替え中なので,アンロードやデータの抽出はできません。スワップの完了は,KFSB80953-Iメッセージの出力まで待ってください。

  • 使用済みになったスワップ元の履歴情報表は,必要に応じてバックアップを取り,eeaphchghコマンドで未使用にして,次のスワップに備えておいてください。

  • UAP履歴情報が書き込まれないでスワップした場合,スワップ元は未使用のままです。

    ただし,UAP履歴情報を取得要求したトランザクションがロールバックした場合,情報が書き込まれていなくても使用済みにします。

  • このコマンドは,オンライン中だけ実行できます。

  • スワップ処理中にスワップコマンド要求があった場合,コマンドでのスワップ処理をしないで,コマンドは正常受け付け扱いにします。

  • -cオプションを指定してコマンドを実行するときは,UAP履歴情報取得要求(OJ取得要求含む)が発生しない状態で行ってください。UAP履歴情報取得要求があった場合,強制書き込み分の空きを確保できずにスワップが失敗すること,またはKFSB90934-Iメッセージで出力するスワップ元履歴情報表と強制書き込み対象の履歴情報表が異なることがあります。

  • -cオプションを指定してコマンドを実行するときは,同じUAP履歴情報グループに対してeeaphswapコマンドを複数同時に実行しないでください。