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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


30.2.8 eeaphchgh

機能

HiRDB上に作成した履歴情報表の状態を変更します。

本コマンドによる変更可否を次の表に示します。

表30‒7 eeaphchghコマンドによる変更可否

項番

-c指定

履歴情報表の状態※1

TP1/EEのプロセス状態※2

履歴情報表の状態※3

変更可否

1

sby

使用済み(USE)

2

未使用(SBY)

3

上記以外

4

use

現用(ACT)

未起動(STP)

5

計画停止A(PLA)

6

上記以外

7

切り替え中(SWP)

未起動(STP)

8

上記以外

9

使用済み(USE)

10

上記以外

11

bac

閉塞中(DCT)

12

上記以外

13

err

使用済み(USE)

未使用(SBY)

存在しない

構造不正

14

15

その他エラー

正常

16

現用(ACT)

切り替え中(SWP)

未起動(STP)

計画停止A(PLA)

存在しない

構造不正

17

18

その他エラー

正常

19

上記以外

20

閉塞中(DCT)

障害中(ERR)

21

22

fer

現用(ACT)

未起動(STP)

計画停止A(PLA)

23

24

上記以外

25

上記以外

(凡例)

−:該当しません。

注※1

-tオプションに指定した履歴情報表の状態(グループ管理表で管理しています)。

履歴情報表の状態はeeaphlshコマンドの-tオプション,または-Tオプションで確認できます。

注※2

-uオプションに指定したUAP履歴情報グループを使用するすべてのTP1/EEのプロセス状態(グループ管理表で管理しています)。

TP1/EEのプロセス状態はeeaphlshコマンドの-nオプションで確認できます。

どれか1つでも上記欄記載状態以外があったら,上記以外になります。

注※3

-tオプションに指定した履歴情報表を実アクセスした時の状態。

本コマンドは次の場合に使用してください。

  1. -cでsby(未使用)を指定する場合

    使用済みになった履歴情報表を,再度現用として使用可能にします。

  2. -cでuse(使用済み)を指定する場合

    TP1/EE終了時に使用済みに状態変更できなかった履歴情報表を,TP1/EEを起動する前に使用済みにします。

  3. -cでbac(回復)を指定する場合

    閉塞中の履歴情報表を,元の状態(未使用または使用済み)にします。

  4. -cでerr(障害中)を指定する場合

    ・誤った運用や表破壊などで,履歴情報表の状態が障害中にならないで使用できない場合,障害中にします。

    ・eeaphlsh -tオプションまたは-Tオプションで表示した履歴情報表の状態がERRでなく,履歴情報表の第3状態がEの場合,障害中にします。

  5. -cでfer(強制障害中)を指定する場合

    -c err指定では障害中に変更できない場合で,TP1/EEでは検知できない障害のときに,強制的に障害中にします。

形式
eeaphchgh -u UAP履歴情報グループ名
          -t 履歴情報表名
          -c {sby|use|bac|err|fer}

オプション

-u UAP履歴情報グループ名 〜〈1〜26文字の英大識別子〉

変更する履歴情報表が登録してあるUAP履歴情報グループ名を指定します。

-t 履歴情報表名 〜〈1〜26文字の英大識別子〉

変更する履歴情報表名を指定します。

-c {sby|use|bac|err|fer}

変更後の状態を指定します。

sby

未使用に変更します。

use

使用済みに変更します。

bac

閉塞された時の状態によって,未使用または使用済みにします。

err

次の場合,障害中にします。

  • 履歴情報表がない場合

  • TP1/EEが構造不正を検知した場合

fer

強制的に障害中にします。次の場合に使用してください。

  • TP1/EEが認識できない障害が発生した場合

出力メッセージ

メッセージID

内容

出力先

KFSB90941-I

コマンド引数ヘルプ

標準出力

KFSB90931-I

コマンド成功(状態変更内容)

標準出力

KFSB90901-E

引数形式不正

標準エラー出力

KFSB90902-E

引数指定値不正

標準エラー出力

KFSB90904-E

処理エラー

標準エラー出力

KFSB90905-E

領域不足

標準エラー出力

KFSB90906-E

内部矛盾

標準エラー出力

KFSB90961-E

SQLエラー

標準エラー出力

KFSB90962-E

SQLエラー

標準エラー出力

KFSB90935-E

コマンド失敗

標準エラー出力

KFSB90936-E

指定された表がない

標準エラー出力

KFSB90937-E

表構造エラー

標準エラー出力

KFSB90938-E

SQLエラー

標準エラー出力

KFSB90939-E

表情報なし

標準エラー出力

注意事項
  • 本コマンドを誤って使用すると,システムに重大な悪影響を与えることがあります。特に,現用または切り替え中を変更する場合は,十分に注意してください。

  • 変更後の状態が変更前の状態と同じ場合,コマンドは正常扱いになります。

  • -tオプションまたは-Tオプションを指定してeeaphlshコマンドを実行したときの履歴情報表の状態が現用(ACT),または切り替え中(SWP)で,かつ使用数が0の場合で,未使用に状態を変更したいとき,-c use指定で使用済みに変更後,-c sby指定で未使用に変更してください。

  • -c use指定,-c err指定,または-c fer指定で,現用あるいは切り替え中の状態を変更する場合,-uオプションに指定したUAP履歴情報グループを使用するすべてのTP1/EEが起動されていないことを確認してから,実行してください。

  • -c sby指定で未使用に変更するときは,データ連携支援やデータ抽出ユティリティ,データ編集出力コマンドで入力対象として表を使用しないことを確認してから,実行してください。

  • 上記以外の注意事項については,「表30-1 UAP履歴情報取得機能コマンド一覧」を参照してください。