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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/EE/Message Control Extension 使用の手引


ee_mcp_actcn_to - 相手システムを指定したコネクションの確立

〈このページの構成〉

機能

相手システムを指定してコネクションを確立します。

コネクション確立後,MCP後処理トランザクションを起動します。

eemcpcn定義の-oオプション指定値(相手システム情報)を無視します。

コネクションの確立は非同期で行われます。そのため,この関数で返されるリターン値がEE_OKであった場合でも,コネクションの確立が失敗しているときがあります。コネクションの確立結果はMCP後処理トランザクションによって通知されます。

形式

ANSI C,C++の形式
#include <eemcp.h>
int ee_mcp_actcn_to(EEMCPCNINFTO *info, int flags)

UAPで値を設定する引数

●info

コネクションの確立を行う相手システムを設定したEEMCPCNINFTO構造体ポインタのアドレスを設定します。

typedef struct ee_mcp_cninf_to {
        char          con_id[9];
        char          resv01[7];
        unsigned char o_ipaddr[16];
        char          o_host[256];
        unsigned short o_port;
        char          resv02[6];
}EEMCPCNINFTO;

●con_id

コネクションを確立するコネクションIDを設定します。

コネクションIDの長さは最大8バイトです。後ろにNULL文字を付けてください。

8バイトに満たないコネクションIDを設定する場合は,コネクションIDの後ろにNULL文字を付けてください。

●resv01

領域をNULL文字で埋めます。

●o_ipaddr

相手システムのIPアドレスを設定します。

o_hostを設定した場合はo_ipaddrの設定は不要です。o_host,o_ipaddr共に設定した場合はo_ipaddr設定値が有効になります。

IPアドレスを設定する場合は,xxx.xxx.xxx.xxxの形式で設定します。xxxは,0〜255(10進数)で設定してください。ただし,0.0.0.0,255.255.255.255の設定は不可とします。

IPアドレスはo_ipaddrの下位4バイトに次の形式で設定します。

[図データ]

●o_host

相手システムのホスト名を設定します。

o_ipaddrを設定した場合はo_hostの設定は不要です。o_host,o_ipaddr共に設定した場合はo_ipaddr設定値が有効になります。

ホスト名の長さは最大255文字です。後ろにNULL文字を付けてください。255文字に満たないホスト名を設定する場合は,ホスト名の後ろにNULL文字を付けてください。

ホスト名は,/etc/hostsファイル,DNSなどで,IPアドレスとマッピングできるように指定する必要があります。

●o_port

相手システムのポート番号を設定します。

ポート番号はホストバイトオーダー形式の数値で設定してください。数値は,1〜65535の符号なし整数で設定してください。

●resv02

領域をNULL文字で埋めます。

●flags

EENOFLAGSを設定します。

リターン値

リターン値

意味

EE_OK

正常に受け付けました。

EECOMER_ENVIRON

TP1/EE環境下にありません。

EECOMER_CNDUOC

UOCから発行しているため,この機能は使用できません。

EEMCPER_CONDITION

発行条件が不正です。

EEMCPER_CON_NAME

指定したコネクションIDが不正です。

EEMCPER_ADDRESS

指定したIPアドレスまたはホスト名が不正です。

EEMCPER_PORT

指定したポート番号が不正です。

EEMCPER_OPTION

flags設定した値が間違っています。

EEMCPER_MEMORY_SHORT

メモリ不足が発生しました。

EEMCPER_SYSERR

システムエラーが発生しました。

EEMCPER_INFO

infoに設定した値が間違っています。

EEMCPER_ALREADY

指定したコネクションはすでに使用中です。