ee_mcp_actcn_to - 相手システムを指定したコネクションの確立
- 〈このページの構成〉
機能
相手システムを指定してコネクションを確立します。
コネクション確立後,MCP後処理トランザクションを起動します。
eemcpcn定義の-oオプション指定値(相手システム情報)を無視します。
コネクションの確立は非同期で行われます。そのため,この関数で返されるリターン値がEE_OKであった場合でも,コネクションの確立が失敗しているときがあります。コネクションの確立結果はMCP後処理トランザクションによって通知されます。
形式
- ANSI C,C++の形式
#include <eemcp.h> int ee_mcp_actcn_to(EEMCPCNINFTO *info, int flags)
UAPで値を設定する引数
●info
コネクションの確立を行う相手システムを設定したEEMCPCNINFTO構造体ポインタのアドレスを設定します。
typedef struct ee_mcp_cninf_to {
char con_id[9];
char resv01[7];
unsigned char o_ipaddr[16];
char o_host[256];
unsigned short o_port;
char resv02[6];
}EEMCPCNINFTO;●con_id
コネクションを確立するコネクションIDを設定します。
コネクションIDの長さは最大8バイトです。後ろにNULL文字を付けてください。
8バイトに満たないコネクションIDを設定する場合は,コネクションIDの後ろにNULL文字を付けてください。
●resv01
領域をNULL文字で埋めます。
●o_ipaddr
相手システムのIPアドレスを設定します。
o_hostを設定した場合はo_ipaddrの設定は不要です。o_host,o_ipaddr共に設定した場合はo_ipaddr設定値が有効になります。
IPアドレスを設定する場合は,xxx.xxx.xxx.xxxの形式で設定します。xxxは,0〜255(10進数)で設定してください。ただし,0.0.0.0,255.255.255.255の設定は不可とします。
IPアドレスはo_ipaddrの下位4バイトに次の形式で設定します。
●o_host
相手システムのホスト名を設定します。
o_ipaddrを設定した場合はo_hostの設定は不要です。o_host,o_ipaddr共に設定した場合はo_ipaddr設定値が有効になります。
ホスト名の長さは最大255文字です。後ろにNULL文字を付けてください。255文字に満たないホスト名を設定する場合は,ホスト名の後ろにNULL文字を付けてください。
ホスト名は,/etc/hostsファイル,DNSなどで,IPアドレスとマッピングできるように指定する必要があります。
●o_port
相手システムのポート番号を設定します。
ポート番号はホストバイトオーダー形式の数値で設定してください。数値は,1〜65535の符号なし整数で設定してください。
●resv02
領域をNULL文字で埋めます。
●flags
EENOFLAGSを設定します。
リターン値
|
リターン値 |
意味 |
|---|---|
|
EE_OK |
正常に受け付けました。 |
|
EECOMER_ENVIRON |
TP1/EE環境下にありません。 |
|
EECOMER_CNDUOC |
UOCから発行しているため,この機能は使用できません。 |
|
EEMCPER_CONDITION |
発行条件が不正です。 |
|
EEMCPER_CON_NAME |
指定したコネクションIDが不正です。 |
|
EEMCPER_ADDRESS |
指定したIPアドレスまたはホスト名が不正です。 |
|
EEMCPER_PORT |
指定したポート番号が不正です。 |
|
EEMCPER_OPTION |
flags設定した値が間違っています。 |
|
EEMCPER_MEMORY_SHORT |
メモリ不足が発生しました。 |
|
EEMCPER_SYSERR |
システムエラーが発生しました。 |
|
EEMCPER_INFO |
infoに設定した値が間違っています。 |
|
EEMCPER_ALREADY |
指定したコネクションはすでに使用中です。 |