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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/EE/Message Control Extension 使用の手引


ee_mcp_actcn - コネクションの確立

〈このページの構成〉

機能

コネクションを確立します。

コネクションの確立後,MCP後処理トランザクションを起動します。

コネクションの確立は非同期で実行されるため,この関数で返されるリターン値がEE_OKの場合でも,コネクションの確立が失敗しているときがあります。コネクションの確立結果は,MCP後処理トランザクションによって通知されます。

この関数で指定したコネクションID中に,相手システム(eemcpcnオペランド -o)を省略したeemcpcnオペランドのコネクションIDが含まれていた場合は,指定した全コネクションIDのコネクション確立処理は実行されません。

形式

ANSI C,C++の形式
#include <eemcp.h>
int ee_mcp_actcn(EEMCPCNINF *info, int flags)

UAPで値を設定する引数

●info

コネクションを確立するコネクションIDを設定したEEMCPCNINF構造体ポインタのアドレスを設定します。

typedef struct ee_mcp_cninf {
        int         con_num;
        char        con_id1[9];
        char        con_id2[9];
        char        con_id3[9];
        char        con_id4[9];
        char        con_id5[9];
        char        con_id6[9];
        char        con_id7[9];
        char        con_id8[9];
}EEMCPCNINF;

con_numにはコネクションを確立するコネクションID数を1〜8の範囲で設定します。

con_id1〜con_id8にはコネクションを確立するコネクションIDを設定します。con_id1〜con_id8に設定できるのは,eemcpcn定義コマンドの-yオプションのmodeオペランドにclientを指定したコネクションだけです。コネクションIDの長さは最大8バイトです。コネクションIDの後ろはNULL文字を付けてください。

コネクションIDは,*を使って一括指定できます。一括指定は一つだけ指定できます。一括指定する場合は,con_numに1を設定しcon_id1に「*」または「先行文字列*」の形式で設定してください。

「*」を設定した場合はすべてのコネクションを確立します。「先行文字列*」を設定した場合は先行文字列で始まるすべてのコネクションを確立します。

●flags

EENOFLAGSを設定します。

リターン値

リターン値

意味

EE_OK

正常に終了しました。

EECOMER_CNDUOC

UOCから発行しているため,この機能は使用できません。

EECOMER_ENVIRON

TP1/EEの環境下にありません。

EEMCPER_CON_NAME

指定したコネクションIDの中に不正なコネクションIDがあります。

EEMCPER_CONDITION

発行条件が不正です。

EEMCPER_INFO

infoに設定した値が間違っています。

EEMCPER_MEMORY_SHORT

メモリ不足が発生しました。

EEMCPER_NUM

con_numに設定した値が間違っています。

EEMCPER_OPTION

flagsに設定した値が間違っています。

EEMCPER_PART

一部のコネクションの確立に失敗しました。

EEMCPER_SYSERR

システムエラーが発生しました。

EEMCPER_ALREADY

指定したコネクションはすでに使用中です。

注意事項

コネクションの確立は非同期で行われます。したがって,この関数でのリターン値がEE_OKの場合でも,コネクションの確立に失敗していることがあります。コネクションの確立結果はMCP後処理トランザクションで通知されます。