ee_mcp_actcn - コネクションの確立
- 〈このページの構成〉
機能
コネクションを確立します。
コネクションの確立後,MCP後処理トランザクションを起動します。
コネクションの確立は非同期で実行されるため,この関数で返されるリターン値がEE_OKの場合でも,コネクションの確立が失敗しているときがあります。コネクションの確立結果は,MCP後処理トランザクションによって通知されます。
この関数で指定したコネクションID中に,相手システム(eemcpcnオペランド -o)を省略したeemcpcnオペランドのコネクションIDが含まれていた場合は,指定した全コネクションIDのコネクション確立処理は実行されません。
形式
- ANSI C,C++の形式
#include <eemcp.h> int ee_mcp_actcn(EEMCPCNINF *info, int flags)
UAPで値を設定する引数
●info
コネクションを確立するコネクションIDを設定したEEMCPCNINF構造体ポインタのアドレスを設定します。
typedef struct ee_mcp_cninf {
int con_num;
char con_id1[9];
char con_id2[9];
char con_id3[9];
char con_id4[9];
char con_id5[9];
char con_id6[9];
char con_id7[9];
char con_id8[9];
}EEMCPCNINF;con_numにはコネクションを確立するコネクションID数を1〜8の範囲で設定します。
con_id1〜con_id8にはコネクションを確立するコネクションIDを設定します。con_id1〜con_id8に設定できるのは,eemcpcn定義コマンドの-yオプションのmodeオペランドにclientを指定したコネクションだけです。コネクションIDの長さは最大8バイトです。コネクションIDの後ろはNULL文字を付けてください。
コネクションIDは,*を使って一括指定できます。一括指定は一つだけ指定できます。一括指定する場合は,con_numに1を設定しcon_id1に「*」または「先行文字列*」の形式で設定してください。
「*」を設定した場合はすべてのコネクションを確立します。「先行文字列*」を設定した場合は先行文字列で始まるすべてのコネクションを確立します。
●flags
EENOFLAGSを設定します。
リターン値
|
リターン値 |
意味 |
|---|---|
|
EE_OK |
正常に終了しました。 |
|
EECOMER_CNDUOC |
UOCから発行しているため,この機能は使用できません。 |
|
EECOMER_ENVIRON |
TP1/EEの環境下にありません。 |
|
EEMCPER_CON_NAME |
指定したコネクションIDの中に不正なコネクションIDがあります。 |
|
EEMCPER_CONDITION |
発行条件が不正です。 |
|
EEMCPER_INFO |
infoに設定した値が間違っています。 |
|
EEMCPER_MEMORY_SHORT |
メモリ不足が発生しました。 |
|
EEMCPER_NUM |
con_numに設定した値が間違っています。 |
|
EEMCPER_OPTION |
flagsに設定した値が間違っています。 |
|
EEMCPER_PART |
一部のコネクションの確立に失敗しました。 |
|
EEMCPER_SYSERR |
システムエラーが発生しました。 |
|
EEMCPER_ALREADY |
指定したコネクションはすでに使用中です。 |
注意事項
コネクションの確立は非同期で行われます。したがって,この関数でのリターン値がEE_OKの場合でも,コネクションの確立に失敗していることがあります。コネクションの確立結果はMCP後処理トランザクションで通知されます。