2.3 MCP後処理トランザクション
MCP後処理トランザクションは,コネクションおよび論理端末の状態が変化した場合に,その変化をUAPに通知するための機能です。この機能を使用すると,MCPは次に示す場合にMCP後処理トランザクションを起動して,状態の変化をUAPに通知します。
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コネクションの確立または解放
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論理端末の閉塞または閉塞解除
MCP後処理トランザクションの起動は,MCP構成定義で設定します。論理端末ごとにMCP後処理トランザクションを設定する場合は,eemcplefunc定義コマンドの-uオプションのrltrnオペランドにサービス名(TP1/EEサービス定義のserviceオペランドで指定)を指定します。論理端末ごとに設定しない場合は,eemcpfunc定義コマンドの-uオプションのrltrnオペランドにサービス名を指定します。
トランザクションレベル方式指定時にMCP後処理トランザクション起動サービス名を指定する場合は,eemcplefunc定義コマンド,またはeemcpfunc定義コマンドの-uオプションのrltrnlevelオペランドに,MCP後処理トランザクションのトランザクションレベル名を必ず指定してください。
MCP後処理トランザクションは,該当するサービスが閉塞中であってもサービスを起動します。ただし,MCP後処理トランザクションで発生した障害に対するエラートランザクション(ERRTRN3)は起動しません。
また,サービス閉塞による処理キュー引き出し禁止(TP1/EEのユーザサービス関連定義のforbid_draw_serviceオペランドにYを指定)を指定している場合,引き出し禁止が解除されるまでMCP後処理トランザクションは起動しません。
MCP後処理トランザクションの起動タイミングと内容について次の表に示します。
- 注意事項
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TP1/EE,および高速メッセージ通信を可能にするXTCの運用コマンドの中には,MCP後処理トランザクションで発行できないコマンドがあります。詳細については,「付録C 運用コマンド実行機能でのMCPコマンドの実行可否」を参照してください。