2.2.2　論理端末の状態と状態遷移

論理端末の状態は，コマンドの入力や通信障害などのイベントによって遷移します。このとき，MCPはMCP後処理トランザクションを起動し，論理端末の状態変化をUAPに通知します。MCP後処理トランザクションについては，「2.3　MCP後処理トランザクション」を参照してください。論理端末は，次の表に示す状態で管理されます。

表2‒3　論理端末の状態の意味
項番	状態名	意味
1	論理端末の閉塞中（INA）	論理端末の閉塞解除要求をしていない状態（論理端末障害で停止中も含む）
2	論理端末の閉塞解除処理中（BID）	論理端末の閉塞解除要求を受け付けてから，論理端末の閉塞解除完了のMCP後処理トランザクションが起動する前までの状態
3	論理端末の閉塞解除中（ACT）	論理端末の閉塞解除完了のMCP後処理トランザクションが起動している状態（論理端末でメッセージ送受信ができる状態）
4	論理端末の閉塞処理中（OBS）	論理端末の閉塞要求（障害検知も含む）を受け付けてから，論理端末閉塞のMCP後処理トランザクションが起動する前までの状態

論理端末にかかわるエラーメッセージが出力された場合，論理端末の状態を確認する必要があります。論理端末の状態は，eemcplsleコマンドで表示できます。また，eemcplscnコマンドに-dオプションを指定すると，コネクションに対応する論理端末の情報が表示できます。

論理端末の状態遷移を次の図に示します。

図2‒10　論理端末の状態遷移

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2.2.2 論理端末の状態と状態遷移

2.2.2　論理端末の状態と状態遷移