11.11.1 回線トレースの一括出力機能
回線トレース情報のレコードは,出力要求時に排他が確保されて,出力バッファにコピーされます。このときの排他確保が性能に影響する場合,回線トレースの一括出力機能を使用することで,性能を向上させることができます。
回線トレースの一括出力機能を使用すると,回線トレース情報のレコードをスレッド対応エリアにいったん蓄積した上で,同期点取得時などに一括して出力バッファにコピーします。これによって,排他回数を削減できます。
スレッド対応エリアから出力バッファへの出力タイミングは次のとおりです。
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同期点取得時
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受信メッセージ待ちの発生時
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スレッド対応エリアが満杯になったとき
回線トレースの一括出力機能は,トラブルシュート関連定義のtrb_extend_functionオペランドで指定します。