eestsinit
形式
eestsinit -f 物理ファイル名 〔-s レコード長〕 〔-c レコード数〕
機能
TP1EEファイルを作成し,ステータスサービスが使用できる形式に初期設定します。
TP1EEがオンラインで使用中(現用,または予備の状態)のステータスファイルは初期設定できません。
オプション
●-f 物理ファイル名 〜〈パス名〉
初期設定する物理ファイルの名称をパス名で指定します。
ステータスファイル関連定義のstsflnam定義コマンドで指定したステータスファイル名と同じ名称を指定してください。
●-s レコード長 〜((512〜32768))《4608》(単位:バイト)
ステータスファイルのレコード長を指定します。TP1EEファイルシステム作成時(eefilmkfsコマンド)に指定したセクタ長の倍数を指定してください。
●-c レコード数 〜((32〜4194304))《256》
ステータスファイルのレコード数を指定します。
出力メッセージ
メッセージID |
内容 |
出力先 |
---|---|---|
KFSB91001-E |
コマンドの形式が不正です。 |
標準エラー出力 |
KFSB91002-E |
フラグ引数が不正です。 |
標準エラー出力 |
KFSB91003-E |
フラグ引数の組み合わせが不正です。 |
標準エラー出力 |
KFSB91005-E |
領域の確保に失敗しました。 |
標準エラー出力 |
KFSB91006-E |
内部矛盾が発生しました。 |
標準エラー出力 |
KFSB91007-E |
ステータス物理ファイルでエラーが発生しました。 |
標準エラー出力 |
KFSB91055-I |
ヘルプメッセージ |
標準出力 |
注意事項
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TP1/EEが稼働中のときだけ,現用ステータスファイルを管理しています。そのため,オンライン中に使用した現用のステータスファイルを初期設定しないように注意してください。
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物理ファイルのレコード長は,制御用ステータスファイル,シグナル用ステータスファイルごとに同じ値にしてください。また,ステータスファイル関連定義のsts_control_buffer_lengthオペランドおよびsts_signal_buffer_lengthオペランドに指定するバッファ長と同じになるよう初期設定してください。
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一つのステータスファイルグループを構成する物理ファイルは,レコード数が同じになるように初期設定してください。オンライン中は,レコード数およびレコード長を変更できません。変更した場合は,正常開始で再起動してください。
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レコード長は,仮定値を使用することをお勧めします。レコード長が4608バイトより短いとステータスファイルの入出力回数が増加します。4608バイトより長いとステータスファイルの使用効率が悪くなります。
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ステータスファイルのレコード数はTP1/EEのシステム構成に依存します。オンライン中の場合はeestslsコマンドで,オフラインの場合はeestsfillsコマンドでステータスファイルのレコード使用率を確認できます。レコード使用率を参考にしてレコード数を設定してください。
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同一のTP1EEファイルシステムに対して,eestsinitコマンドおよびeestsrmコマンドを同時に実行しないでください。
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シグナル用ステータスファイルのレコード数は,最小値の32で問題ありません。レコード数は,次の計算式の値以内で設定してください。算出された値を超過すると,TP1/EEを起動できません。
C≦2×R−80
- (凡例)
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C:シグナル用ステータスファイルのレコード数(eestsinitコマンドの-cオプションの指定値)
R:シグナル用ステータスファイルのレコード長(eestsinitコマンドの-sオプションの指定値)