Hitachi

OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option 使用の手引


eelsque

〈このページの構成〉

名称

処理キュー統計情報の表示

形式

eelsque -g サービスグループ名 〔-v {サービス名|トランザクションレベル名}〕

機能

コマンド実行単位(前回コマンド実行時から今回コマンド実行時まで)の処理キュー統計情報を表示します。

オンライン開始後の初回コマンド実行時は,オンラインを開始してからのキュー情報を表示します。

統計情報はサービス名単位で表示します。ただし,次の条件をすべて満たす場合,トランザクションレベル名単位でキュー情報を表示します。

出力対象は次の定義で指定したサービス,またはトランザクションレベルです。

統計情報の取得対象となるトランザクションは次のとおりです。

オプション

●-g サービスグループ名  〜<1〜31文字の識別子>

対象のサービスグループ名を指定します。

●-v {サービス名|トランザクションレベル名}  〜<1〜31文字の識別子>

キュー情報を出力するサービス名を指定します。

ただし,次の条件をすべて満たす場合,キュー情報を出力するトランザクションレベル名を指定してください。

  • fsp_useオペランドにYを指定

  • TP1/FSPのqueue_draw_method定義-pオプションにtrnlevelを指定

本オプションを省略した場合,すべての処理キュー情報を出力します。

出力形式

日本語の出力形式を次に示します。

処理キュー統計情報
開始時刻:aa....aa
終了時刻:bb....bb 
  処理数    滞留数      最小      最大      平均      実行数/上限  処理キュー名
cc....cc  dd....dd  ee....ee  ff....ff  gg....gg          hhh/iii  jj....jj
cc....cc  dd....dd  ee....ee  ff....ff  gg....gg          hhh/iii  jj....jj
   :        :        :        :        :               :        :
   :        :        :        :        :               :        :

英語の出力形式を次に示します。

Processing queue statistical information
Start time:aa....aa
End time  :bb....bb
   In proc      Retain         Min         Max         Avr  Execution/Limit  Processing queue
  cc....cc    dd....dd    ee....ee    ff....ff    gg....gg          hhh/iii  jj....jj
  cc....cc    dd....dd    ee....ee    ff....ff    gg....gg          hhh/iii  jj....jj
     :          :          :          :          :               :        :
     :          :          :          :          :               :        :

出力形式中の,各変数の意味を次に示します。

変数

意味

aa....aa

前回コマンド実行時刻(yyyy/mm/dd hh:mm:ss.sss形式)。

オンライン開始後の初回コマンド実行時はオンライン開始時間。

bb....bb

今回コマンド実行時刻(yyyy/mm/dd hh:mm:ss.sss形式)。

cc....cc

前回コマンド実行時から今回コマンド実行時までに処理した処理キュー数。

処理キュー数が2147483647を超えた場合,2147483647を出力します。※1

dd....dd

今回コマンド実行時に滞留していた処理キュー数。

処理キュー数が2147483647を超えた場合,2147483647を出力します。

ee....ee

前回コマンド実行時から今回コマンド実行時までに,滞留していた処理キューの最小滞留時間。※1,※2

ff....ff

前回コマンド実行時から今回コマンド実行時までに,滞留していた処理キューの最大滞留時間。※1,※2

gg....gg

前回コマンド実行時から今回コマンド実行時までに,滞留していた処理キューの平均滞留時間。※1,※2

hh....hh

今回コマンド実行時に,対象処理キューを実行中のスレッド数。

ii....ii

対象サービス/対象トランザクションレベルの同時処理限界数。

jj....jj

対象サービス名/対象トランザクションレベル名。

注※1

-vオプションの指定有無に関わらず,前回コマンド実行時から今回コマンド実行時までの情報を出力します。

キュー情報の1つの処理数を例に説明します。

次の図はサービス単位の処理キューの処理数の変化を時系列に表しています。

[図データ]

コマンド実行1でサービスSV1のキュー情報を出力したあと,全ユーザサービスの出力用キュー情報を初期化します。コマンド実行2で-vオプションを省略した場合,SV2,SV3の出力されるキュー情報はコマンド実行1を実行した時間からカウントしたキュー情報になります。

注※2

「ミリ秒.マイクロ秒」(ミリ秒は最大7けた,マイクロ秒は3けた)の形式で出力します。

4294967.295を超過した場合,4294967.295を表示します。滞留がなかった場合,0.000を表示します。

出力メッセージ

メッセージID

内容

出力先

KFSB95301-E

コマンドの形式が不正です。

標準エラー出力

KFSB95302-E

フラグ引数が不正です。

標準エラー出力

KFSB95305-E

コマンドが失敗しました。

標準エラー出力

KFSB95306-E

領域の確保に失敗しました。

標準エラー出力

KFSB95307-E

内部矛盾が発生しました。

標準エラー出力

KFSB95390-I

ヘルプメッセージ

標準出力