eefilrstr
形式
eefilrstr 〔-y〕〔-{t|o|r}〕 〔-{c|l}〕 バックアップファイル名 〔/TP1EEファイル名〕 TP1EEファイルシステム領域名
機能
eefilbkupコマンドでバックアップしたTP1EEファイルシステムをTP1EEファイルシステム領域にリストアします。
eefilrstrコマンドは,TP1EEファイルシステムをリストアする前にユーザに確認を求めますが,-yオプションを指定すると,確認を求めないですぐにリストアできます。
eefilrstrコマンドを実行できるのは,スーパユーザ,およびTP1EEファイルシステムを初期設定するユーザだけです。
オプション
●-y
ユーザに確認しないで,すぐにTP1EEファイルシステムをリストアします。
-yオプションの指定を省略すると,ユーザに確認してからTP1EEファイルシステムがリストアされます。
●-{t|o|r}
指定を省略すると,-tが仮定されます。
リストア元のファイルとリストア先のTP1EEファイルシステムに,同じ名称のTP1EEファイルがあるときの動作を指定します。
- -t
-
最終更新日時を比較して,リストア元のファイル上のTP1EEファイルの方が新しければ,TP1EEファイルをリストアします。
- -o
-
同じ名称のTP1EEファイルについてはリストアしません。
- -r
-
最終更新日時に関係なく,TP1EEファイルをリストアします。
●-{c|l}
指定を省略すると,-cが仮定されます。
- -c
-
TP1EEファイルシステム中のTP1EEファイルを他プロセスが使用中の場合,TP1EEファイルシステムをリストアしません。
- -l
-
TP1EEファイルシステム中のTP1EEファイルを他プロセスが使用中の場合,使用中のTP1EEファイルはリストアしません。
コマンド引数
●バックアップファイル名 〜〈パス名〉
TP1EEファイルシステムをバックアップしたファイルの名称を指定します。
●TP1EEファイル名 〜〈TP1EEファイル名〉
リストアするTP1EEファイルの名称を指定します。
このコマンド引数を指定すると,指定したTP1EEファイルだけがリストアされます。
●TP1EEファイルシステム領域名 〜〈パス名〉
TP1EEファイルシステムをリストアするキャラクタ型スペシャルファイル名,ブロック型スペシャルファイル名,または通常ファイル名を指定します。指定するファイルは,TP1EEファイルシステム用に初期設定しておく必要があります。
出力メッセージ
メッセージID |
内容 |
出力先 |
---|---|---|
KFSB91502-I |
ヘルプメッセージ |
標準出力 |
KFSB91510-E |
バックアップファイルがオープンできません。 |
標準エラー出力 |
KFSB91512-E |
TP1EEファイルの作成に失敗しました。 |
標準エラー出力 |
KFSB91513-Q |
回復を行います。 |
標準エラー出力 |
KFSB91515-W |
TP1EEファイルのレコード長が,セクタ長の整数倍ではないため回復できません。 |
標準エラー出力 |
KFSB91516-E |
スーパユーザまたはTP1EEファイルシステム初期化ユーザでしか実行できません。 |
標準エラー出力 |
KFSB91517-W |
TP1EEファイルは,I/Oエラーによって正常に退避されていません。 |
標準エラー出力 |
KFSB91518-E |
バックアップファイルではありません。 |
標準エラー出力 |
KFSB91519-E |
TP1EEファイルに対する書き込み権がないため回復できません。 |
標準エラー出力 |
KFSB91528-E |
TP1EEファイルシステム領域は,他プロセスで使用中のため,処理を中止します。 |
標準エラー出力 |
KFSB91529-E |
TP1EEファイルは,他プロセスで使用中のため,処理を行いません。 |
標準エラー出力 |
KFSB91533-E |
TP1EEファイルは存在しません。 |
標準エラー出力 |
KFSB91534-E |
フラグ引数が不正です。 |
標準エラー出力 |
KFSB91535-E |
コマンド引数が不正です。 |
標準エラー出力 |
KFSB91536-E |
コマンドの形式が不正です。 |
標準エラー出力 |
KFSB91537-E |
オプションフラグの組み合わせが不正です。 |
標準エラー出力 |
KFSB91547-I |
コマンドが正常に終了しました。 |
標準出力 |
KFSB91570-E |
バックアップファイルまたはTP1EEファイルシステム領域は,このコマンドで扱うことのできないバージョンです。 |
標準エラー出力 |
KFSB91581-E |
I/Oエラーが発生しました。 |
標準エラー出力 |
KFSB91582-E |
領域の確保に失敗しました。 |
標準エラー出力 |
KFSB91583-E |
TP1EEファイルシステム領域でI/Oエラーが発生しました。 |
標準エラー出力 |
KFSB91599-E |
内部矛盾が発生しました。 |
標準エラー出力 |
注意事項
-
eefilbkupコマンドを実行すると,プロセスの打ち切りなどでファイル管理テーブルが孤立している無効ファイルもバックアップします。eefilrstrコマンドで-rオプションを指定した場合,バックアップされた無効ファイルと同じ名称のファイルがあると,そのファイルを無効ファイルと置き換えてしまいます。このため,基本的に-tオプション,または-oオプションを指定してください。
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TP1EEファイルシステム中のTP1EEファイルを他プロセスが使用中の場合,TP1EEファイルシステムをリストアしません。強制的にリストアしたい場合は,-lオプションを指定してください。
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リストア先のTP1EEファイルシステムを初期設定しないでeefilrstrコマンドを実行すると,リストアする前にあったTP1EEファイルがeefilrstrコマンド実行後も残ります。これは,TP1EEファイル単位にリストアされるためです。
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バックアップファイルのレコード長がリストア先スペシャルファイルのセクタ長よりも短かった場合,またはバックアップファイルのレコード長がリストア先スペシャルファイルのセクタ長の倍数でなかった場合,そのファイルはリストアしないで,次のファイルのリストア処理を行います。
-
TP1EEファイルシステムが正常にバックアップできていなかった場合,警告メッセージを出力して,TP1EEファイルシステムのリストア処理を続けます。