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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option 使用の手引


mysvgdef

〈このページの構成〉

名称

自サービスグループ情報の定義

形式

{{mysvgdef  -g  サービスグループ名
              -h  ポート番号:自ホスト名〔,ポート番号:自ホスト名〕…
            〔-s  最大ソケット数〕
            〔-f  フラグメントメッセージ用バッファ面数〕
            〔-b〕
            〔-t RPC|DBQ〕
                  }}

機能

TP1/EEでサービス要求を受け付けるためのポート番号と自ホスト名などを指定します。

DBキューを使用したシステム間通信をする場合,イベント通知を受信するためのポート番号と自ホスト名,およびイベント通知をRPC通信とTCP/IP通信のどちらで行うかを指定します。

ポート番号と自ホスト名の組み合わせは64まで指定できます。RPC通信用にポート番号と自ホスト名の組み合わせを1以上指定する必要があります。

mysvgdef定義コマンドで指定したポート番号と自ホスト名の組み合わせ数が,受信スレッド数になります。

マルチホームドホスト形態で,かつネームサービスを使用してサービス要求を受け付ける場合,サービス要求を受け付けるための自ホスト名は,TP1/Server Baseによって制御されます。マルチホームドホストについては,マニュアル「OpenTP1 解説」を参照してください。

定義で指定するスレッド数の合計は,1000以内にする必要があります。スレッド数の合計とは,次の指定値の合計に1を加えた値です。

スレッド数の合計が1000を超えた場合は,TP1/EEは起動できません。初期化処理の途中でプロセスダウンします。

オプション

●-g サービスグループ名  〜〈1〜31文字の識別子〉

サービス要求を受け付けるサービスグループ名を指定します。プロセス関連定義のservice_groupオペランドで指定したサービスグループ名を指定してください。

●-h ポート番号:自ホスト名

ポート番号  〜〈符号なし整数〉((0,5001〜65535))

サービス要求を受け付けるためのポート番号を受信スレッド数分指定します。ポート番号は,mysvgdef定義コマンド内で重ならないように指定してください。TP1/Server Baseのシステム共通定義のrpc_port_baseオペランドには,-hオプションで指定したポート番号より大きな値を指定してください。

RPC通信の場合,-hオプション(ポート番号)に0を指定すると,RPC要求メッセージ受信用のポートに,OSが自動的に割り当てるポート番号を使用します。受信スレッドを複数個指定する場合,-hオプション(ポート番号)に0を指定できるのは,最初に定義する受信スレッドだけです。また,-hオプション(ポート番号)に0を指定できるのは,すべてのサービス要求元で,自TP1/EEのホスト名およびポート番号がネームサービスを使用して取得される環境の場合だけです。自TP1/EEのホスト名およびポート番号を,サービスグループ情報関連定義のeesvgdef定義コマンドで指定するなどの環境で-hオプション(ポート番号)に0を指定すると,サービスの受け付けができなくなります。

RPC関連定義のname_useオペランドにNを指定した場合は,-hオプション(ポート番号)に0を指定できません。

自ホスト名  〜〈1〜255文字のホスト名〉

自システムのホスト名を指定します。自ホスト名は,/etc/hostsファイル,DNSなどで,IPアドレスとマッピングできるように指定する必要があります。

マルチホームドホスト形態で,かつネームサービスを使用してサービス要求を受け付ける場合は,TP1/Server Baseのシステム共通定義のmy_hostオペランドに指定したホスト名と同じ名称を指定してください。my_hostオペランドの指定を省略,またはMYHOSTを指定した場合は,hostnameコマンドが返す名称が指定されたと解釈されます。

なお,-hオプション(自ホスト名)には,IPアドレスが127.0.0.1となるホスト名(localhostなど)を指定しないでください。

●-s 最大ソケット数  〜〈符号なし整数〉((1〜1024))《16》

指定したポート番号で受け付けるソケットの最大数を指定します。

TP1/FSPのeechglib,eesvctl,eesdhchg,eeucmdコマンドを他ノードで実行する場合,実行するノード数分の値を本定義値に加算してください。

●-f フラグメントメッセージ用バッファ面数  〜〈符号なし整数〉((0〜65535))《0》

自ホスト情報(ポート番号と自ホスト名との組み合わせ)単位に使用するフラグメントメッセージ用バッファ面数を指定します。

0を指定,または指定を省略した場合,フラグメントメッセージを受信できません。

-tオプションにDBQを指定した場合は,-fオプションに0を指定してください。

●-b

-hオプションで指定したホスト名(自IPアドレス)を固定する場合に指定します。

マルチホームドホスト形態でTP1/EEと自ホスト(IPアドレス)を対応づける必要がある場合に指定します。マルチホームドホストの場合,複数の物理ネットワークに接続しているので,複数のホスト名(IPアドレス)を持つ形態になります。2:1系切り替え構成や,相互系切り替え構成のように,IPアドレスを引き継ぐ系切り替えで,1ホスト(マシン)内に複数のOpenTP1(TP1/EE含む)が稼働する場合は,このオプションを指定する必要があります。

マルチホームドホスト形態で,かつネームサービスを使用してサービス要求を受け付ける場合,このオプションを指定しないでください。

●-t RPC|DBQ  〜《RPC》

相手ホストとの通信で使用する通信形態を指定します。

RPC

RPC通信を使用します。

DBキュー機能で使用するホストの場合,DBキューを使用したシステム間通信をRPC通信によって行います。

DBQ

DBキューを使用したシステム間通信をTCP/IP通信によって行います。

ただし,TP1/EE 01-01と通信する場合は,-tオプションを指定しないでください。