mysvgdef
名称
自サービスグループ情報の定義
形式
{{mysvgdef -g サービスグループ名 -h ポート番号:自ホスト名〔,ポート番号:自ホスト名〕… 〔-s 最大ソケット数〕 〔-f フラグメントメッセージ用バッファ面数〕 〔-b〕 〔-t RPC|DBQ〕 }}
機能
TP1/EEでサービス要求を受け付けるためのポート番号と自ホスト名などを指定します。
DBキューを使用したシステム間通信をする場合,イベント通知を受信するためのポート番号と自ホスト名,およびイベント通知をRPC通信とTCP/IP通信のどちらで行うかを指定します。
ポート番号と自ホスト名の組み合わせは64まで指定できます。RPC通信用にポート番号と自ホスト名の組み合わせを1以上指定する必要があります。
mysvgdef定義コマンドで指定したポート番号と自ホスト名の組み合わせ数が,受信スレッド数になります。
マルチホームドホスト形態で,かつネームサービスを使用してサービス要求を受け付ける場合,サービス要求を受け付けるための自ホスト名は,TP1/Server Baseによって制御されます。マルチホームドホストについては,マニュアル「OpenTP1 解説」を参照してください。
定義で指定するスレッド数の合計は,1000以内にする必要があります。スレッド数の合計とは,次の指定値の合計に1を加えた値です。
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プロセス関連定義のthread_noオペランドに指定する通常処理スレッド数
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プロセス関連定義のreserve_thread_noオペランドに指定する予備処理スレッド数
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TP1/FSPのタイマ関連定義のtim_perm_thread_noオペランドに指定するタイマ処理スレッド数+1
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プロセス関連定義のrecover_thread_noオペランドに指定する回復スレッド数
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mysvgdef定義コマンドの-hオプションで指定したポート番号と自ホスト名の組み合わせ数(受信スレッド数)
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myreplydef定義コマンドの-hオプションで指定したポート番号と自ホスト名の組み合わせ数(応答受信スレッド数)
スレッド数の合計が1000を超えた場合は,TP1/EEは起動できません。初期化処理の途中でプロセスダウンします。
オプション
●-g サービスグループ名 〜〈1〜31文字の識別子〉
サービス要求を受け付けるサービスグループ名を指定します。プロセス関連定義のservice_groupオペランドで指定したサービスグループ名を指定してください。
●-h ポート番号:自ホスト名
- ポート番号 〜〈符号なし整数〉((0,5001〜65535))
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サービス要求を受け付けるためのポート番号を受信スレッド数分指定します。ポート番号は,mysvgdef定義コマンド内で重ならないように指定してください。TP1/Server Baseのシステム共通定義のrpc_port_baseオペランドには,-hオプションで指定したポート番号より大きな値を指定してください。
RPC通信の場合,-hオプション(ポート番号)に0を指定すると,RPC要求メッセージ受信用のポートに,OSが自動的に割り当てるポート番号を使用します。受信スレッドを複数個指定する場合,-hオプション(ポート番号)に0を指定できるのは,最初に定義する受信スレッドだけです。また,-hオプション(ポート番号)に0を指定できるのは,すべてのサービス要求元で,自TP1/EEのホスト名およびポート番号がネームサービスを使用して取得される環境の場合だけです。自TP1/EEのホスト名およびポート番号を,サービスグループ情報関連定義のeesvgdef定義コマンドで指定するなどの環境で-hオプション(ポート番号)に0を指定すると,サービスの受け付けができなくなります。
RPC関連定義のname_useオペランドにNを指定した場合は,-hオプション(ポート番号)に0を指定できません。
- 自ホスト名 〜〈1〜255文字のホスト名〉
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自システムのホスト名を指定します。自ホスト名は,/etc/hostsファイル,DNSなどで,IPアドレスとマッピングできるように指定する必要があります。
マルチホームドホスト形態で,かつネームサービスを使用してサービス要求を受け付ける場合は,TP1/Server Baseのシステム共通定義のmy_hostオペランドに指定したホスト名と同じ名称を指定してください。my_hostオペランドの指定を省略,またはMYHOSTを指定した場合は,hostnameコマンドが返す名称が指定されたと解釈されます。
なお,-hオプション(自ホスト名)には,IPアドレスが127.0.0.1となるホスト名(localhostなど)を指定しないでください。
●-s 最大ソケット数 〜〈符号なし整数〉((1〜1024))《16》
指定したポート番号で受け付けるソケットの最大数を指定します。
TP1/FSPのeechglib,eesvctl,eesdhchg,eeucmdコマンドを他ノードで実行する場合,実行するノード数分の値を本定義値に加算してください。
●-f フラグメントメッセージ用バッファ面数 〜〈符号なし整数〉((0〜65535))《0》
自ホスト情報(ポート番号と自ホスト名との組み合わせ)単位に使用するフラグメントメッセージ用バッファ面数を指定します。
0を指定,または指定を省略した場合,フラグメントメッセージを受信できません。
-tオプションにDBQを指定した場合は,-fオプションに0を指定してください。
●-b
-hオプションで指定したホスト名(自IPアドレス)を固定する場合に指定します。
マルチホームドホスト形態でTP1/EEと自ホスト(IPアドレス)を対応づける必要がある場合に指定します。マルチホームドホストの場合,複数の物理ネットワークに接続しているので,複数のホスト名(IPアドレス)を持つ形態になります。2:1系切り替え構成や,相互系切り替え構成のように,IPアドレスを引き継ぐ系切り替えで,1ホスト(マシン)内に複数のOpenTP1(TP1/EE含む)が稼働する場合は,このオプションを指定する必要があります。
マルチホームドホスト形態で,かつネームサービスを使用してサービス要求を受け付ける場合,このオプションを指定しないでください。
●-t RPC|DBQ 〜《RPC》
相手ホストとの通信で使用する通信形態を指定します。
- RPC
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RPC通信を使用します。
DBキュー機能で使用するホストの場合,DBキューを使用したシステム間通信をRPC通信によって行います。
- DBQ
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DBキューを使用したシステム間通信をTCP/IP通信によって行います。
ただし,TP1/EE 01-01と通信する場合は,-tオプションを指定しないでください。