stsflnam
名称
ステータスファイルの名称の指定
機能
ステータスファイルグループを構成するファイルの名称を指定します。
ステータスファイルは,信頼性を高めるためにA系,B系の二重構成で管理します。現用のステータスファイルには,A系,B系で同じ内容が書き込まれます。
A系およびB系の物理ファイルは,複数のディスクに分散して作成してください。一つのディスク上に同じ系のすべての物理ファイルを作成すると,ディスクの全面障害が発生した場合,該当する系を使用できません。例えば,一つのディスク上に同じ系の物理ファイルを作成した場合,ディスク障害発生時にA系,B系の両方に書き込める世代がなくなるため,TP1/EEを停止するか,または片系運転状態になります。
なお,制御用ステータスファイルを構成するすべてのA系ステータスファイルおよびB系ステータスファイルには,sts_control_buffer_lengthオペランドに指定したレコード長と同じレコード長のファイルを指定してください。シグナル用ステータスファイルを構成するA系ステータスファイルおよびB系ステータスファイルには,sts_signal_buffer_lengthオペランドに指定したバッファ長と同じレコード長のファイルを指定してください。また,同じファイルグループを構成するすべてのA系ステータスファイルおよびB系ステータスファイルには,同じレコード数のファイルを指定してください。
論理ファイル名には,同じファイル名を指定できません。また,A系,B系のステータスファイル名に同じパス名を指定できません。絶対パス名が異なっていても,同じファイル名を指定できません。
ステータスファイルには,制御用ステータスファイルおよびシグナル用ステータスファイルの二種類があります。それぞれを指定する場合について次に説明します。
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制御用ステータスファイルの場合
stsflnam定義コマンドは,一つのファイルグループに対して3個〜7個指定できます。
TP1/EEの正常開始時に,ステータスファイル関連定義で最初に指定したステータスファイルが現用ファイルになります。残りのステータスファイルは予備ファイルになります。ただし,前回オンラインで使用したステータスファイル(現用ファイル)がある場合は,このファイルを現用ファイルにします。再開始時には,前回の現用ファイルを引き継ぎます。
複数のファイルグループを使用する場合は,グループごとにディスクを分けて作成してください。同じディスクに作成すると,性能向上が図れません。
ステータスファイルに障害が発生した場合,TP1/EEを停止させないために,ステータスファイルをスワップします。ステータスファイルをスワップするには,現用ファイルのほかに,予備用のステータスファイルを指定する必要があります。
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シグナル用ステータスファイルの場合
stsflnam定義コマンドは,1個だけ指定できます。
シグナル用ステータスファイルに障害が発生した場合,片系障害のときは,ステータスファイルの正常な系だけでTP1/EEの処理を続行し,両系障害のときは,TP1/EEを停止します。
オプション
●-g ファイルグループ番号 〜〈符号なし整数〉((0〜16))
ステータスファイルのファイルグループ番号を指定します。ファイルグループ番号は,あらかじめstsflgrp定義コマンドで指定しておいてください。
●-l 論理ファイル名 〜〈1〜8文字の識別子〉
ステータスファイルの論理ファイル名を指定します。
●-a A系ステータスファイル名 〜〈パス名〉〈510文字以内のパス名〉
論理ファイルを構成するA系のステータスファイル名を絶対パス名で指定します。ただし,環境変数は使用できません。
パス名中の物理ファイル名は,14文字以内にしてください。
●-b B系ステータスファイル名 〜〈パス名〉〈510文字以内のパス名〉
論理ファイルを構成するB系のステータスファイル名を絶対パス名で指定します。ただし,環境変数は使用できません。
パス名中の物理ファイル名は,14文字以内にしてください。