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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option 使用の手引


stsflnam

〈このページの構成〉

名称

ステータスファイルの名称の指定

形式

{{stsflnam  -g ファイルグループ番号
              -l 論理ファイル名
              -a A系ステータスファイル名
              -b B系ステータスファイル名}}

機能

ステータスファイルグループを構成するファイルの名称を指定します。

ステータスファイルは,信頼性を高めるためにA系,B系の二重構成で管理します。現用のステータスファイルには,A系,B系で同じ内容が書き込まれます。

A系およびB系の物理ファイルは,複数のディスクに分散して作成してください。一つのディスク上に同じ系のすべての物理ファイルを作成すると,ディスクの全面障害が発生した場合,該当する系を使用できません。例えば,一つのディスク上に同じ系の物理ファイルを作成した場合,ディスク障害発生時にA系,B系の両方に書き込める世代がなくなるため,TP1/EEを停止するか,または片系運転状態になります。

なお,制御用ステータスファイルを構成するすべてのA系ステータスファイルおよびB系ステータスファイルには,sts_control_buffer_lengthオペランドに指定したレコード長と同じレコード長のファイルを指定してください。シグナル用ステータスファイルを構成するA系ステータスファイルおよびB系ステータスファイルには,sts_signal_buffer_lengthオペランドに指定したバッファ長と同じレコード長のファイルを指定してください。また,同じファイルグループを構成するすべてのA系ステータスファイルおよびB系ステータスファイルには,同じレコード数のファイルを指定してください。

論理ファイル名には,同じファイル名を指定できません。また,A系,B系のステータスファイル名に同じパス名を指定できません。絶対パス名が異なっていても,同じファイル名を指定できません。

ステータスファイルには,制御用ステータスファイルおよびシグナル用ステータスファイルの二種類があります。それぞれを指定する場合について次に説明します。

オプション

●-g ファイルグループ番号  〜〈符号なし整数〉((0〜16))

ステータスファイルのファイルグループ番号を指定します。ファイルグループ番号は,あらかじめstsflgrp定義コマンドで指定しておいてください。

●-l 論理ファイル名  〜〈1〜8文字の識別子〉

ステータスファイルの論理ファイル名を指定します。

●-a A系ステータスファイル名  〜〈パス名〉〈510文字以内のパス名〉

論理ファイルを構成するA系のステータスファイル名を絶対パス名で指定します。ただし,環境変数は使用できません。

パス名中の物理ファイル名は,14文字以内にしてください。

●-b B系ステータスファイル名  〜〈パス名〉〈510文字以内のパス名〉

論理ファイルを構成するB系のステータスファイル名を絶対パス名で指定します。ただし,環境変数は使用できません。

パス名中の物理ファイル名は,14文字以内にしてください。