Hitachi

OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option 使用の手引


4.2.3 ステータスファイルの状態

ステータスファイルは次の状態に分けられます。

TP1/EEは,TP1/EEプロセス開始/再開始時に,ステータスファイル関連定義のstsflnam定義コマンドで指定したすべてのステータスファイルをオープンします。オープンしたステータスファイルのうちシステム制御情報の出力対象となっているファイルを現用ファイルといい,オープン中のその他のファイルを予備ファイルといいます。現用ステータスファイルに障害が発生しないかぎり,システム制御情報は常に現用ステータスファイルに格納されます。

システム制御情報は,まずA系のステータスファイルに書き込まれ,その後B系のファイルに書き込まれます。このため,A系ファイル書き込み中にTP1/EEが異常終了し,A系ファイルが利用できなくなっても,B系ファイルは元の状態を保っているので,プロセスの回復時にB系ファイルを読み込むことで再開始できます。