4.2.3 ステータスファイルの状態
ステータスファイルは次の状態に分けられます。
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現時点でシステム制御情報の出力対象になっているオープン中の状態です。ファイルの実体が必要です。
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現時点でシステム制御情報の出力対象にはなっていないが,現用のステータスファイルが入出力障害などで使用できなくなったときに,現用のステータスファイルと切り替えるためにオープン中の状態です。ファイルの実体が必要です。
シグナル用ステータスファイルの場合,この状態は存在しません。
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ステータスファイル関連定義のstsflnam定義コマンドに指定されているが,オープンしないとオンラインでは使用できないクローズ中の状態です。
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オンライン中に障害が発生し,閉塞しているクローズ中の状態です。
TP1/EEは,TP1/EEプロセス開始/再開始時に,ステータスファイル関連定義のstsflnam定義コマンドで指定したすべてのステータスファイルをオープンします。オープンしたステータスファイルのうちシステム制御情報の出力対象となっているファイルを現用ファイルといい,オープン中のその他のファイルを予備ファイルといいます。現用ステータスファイルに障害が発生しないかぎり,システム制御情報は常に現用ステータスファイルに格納されます。
システム制御情報は,まずA系のステータスファイルに書き込まれ,その後B系のファイルに書き込まれます。このため,A系ファイル書き込み中にTP1/EEが異常終了し,A系ファイルが利用できなくなっても,B系ファイルは元の状態を保っているので,プロセスの回復時にB系ファイルを読み込むことで再開始できます。