Hitachi

OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option 使用の手引


3.4.12 DBキューのメッセージ読み出しトランザクションロールバック時の機能の優先順位

メッセージ読み出しトランザクションが,障害や関数の発行によってロールバックした場合,次に示す機能が有効になります。

これらの機能の対象になるロールバック要因,および有効になる機能が複数ある場合の関係を次の表に示します。

表3‒21 メッセージ読み出しトランザクションが,障害や関数の発行によってロールバックした場合に有効になる機能のロールバック要因との関係

項番

ロールバック要因

対象になる機能

連続ロールバックの監視

ロールバック時のメッセージスキップ

障害発生時の自動読み出し停止

-sオプション指定

-rオプション指定

1

メッセージ読み出しエラー

2

サービス関数の実行中のスレッドダウン※1

3

メッセージ読み出し通番更新エラー

4

サービス関数のリターン時の同期点処理障害

5

ee_trn_rollback_mark関数の発行※2

6

関数の発行によるスレッドダウン※2,※3

7

連鎖モードのロールバック※4

8

連鎖モードのコミット時の同期点処理障害※5

9

リトライモードのロールバック

10

サービス関数実行中のTP1/EEのプロセスダウン

(凡例)

◎:最優先で有効になる機能

○:有効になる機能

−:無効になる機能

注※1

thkind引数にEETRN_KILLまたはEETRN_ABRTを設定したee_trn_chained_rollback関数の発行によるスレッドダウンは含みません。

注※2

連続ロールバックの監視,およびロールバック時のメッセージスキップの二つの機能が有効の場合,リトライ回数の上限を超えるとメッセージをスキップします。

注※3

thkind引数にEETRN_KILLまたはEETRN_ABRTを設定したee_trn_chained_rollback関数の発行によるスレッドダウンです。

注※4

thkind引数にEETRN_KEEPを設定したee_trn_chained_rollback関数の発行によるロールバックです。

注※5

ee_trn_chained_commit関数の発行によるコミットです。