Hitachi

OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option 使用の手引


3.1.5 フラグメントメッセージ

RPCで送信するメッセージのサイズが32キロバイト,または送信バッファサイズ(メモリ関連定義のsend_message_buf_sizeオペランドで指定)を超えた場合,クライアント側でメッセージを複数のフラグメントに分割して送信します。複数のフラグメントに分割されたメッセージをフラグメントメッセージといいます。

サーバ側では,フラグメントメッセージを受信する際,受信スレッドですべてのフラグメントを受信するまで待ち合わせをします。フラグメントメッセージの待ち合わせ監視時間は3分とし,タイムアウト検知時はコネクションを切断します。すべてのフラグメントを受信したあと,処理キューにサービス登録要求をします。なお,フラグメントメッセージ受信に掛かる時間は,フラグメント化されていないメッセージの受信に掛かる時間よりも長くなります。

処理キューからサービスを引き出したあと,処理スレッドでフラグメントメッセージを組み立てます。フラグメントメッセージ組み立て時の最大全体長は8メガバイトです。