1.3.2　X/OpenのDTPモデルとTP1/EEシステムの関係

(1)　DTPモデルの構成

DTPモデルは，次に示す要素から構成されます。

• アプリケーションプログラム

  システム利用者が高級言語で作成するアプリケーションプログラムです。TP1/EEのUAPのことです。アプリケーションプログラムは，TP1/EEシステムで使用できます。

• トランザクションマネジャ

  システムのトランザクションを管理して，資源の更新情報を基に一貫性を保証します。トランザクションマネジャは，TP1/EEシステムで使用できます。TP1/EEがトランザクションマネジャを提供しています。

• リソースマネジャ

  ユーザデータなどシステムの資源を管理します。リソースマネジャは，TP1/EEシステムで使用できます。TP1/EEシステムで使用できるリソースマネジャはHiRDBおよびOracleです。

• コミュニケーションリソースマネジャ

  システム間の通信に関する資源を管理します。コミュニケーションリソースマネジャは，TP1/EEシステムで使用できません。

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(2)　各要素間のインタフェース

DTPモデルを構成する各要素は，次に示すインタフェースで連携できます。

• TXインタフェース

  アプリケーションプログラムからトランザクションマネジャへトランザクションの開始と終了を指示します。

• XATMIインタフェース，TxRPCインタフェース

  アプリケーションプログラムからコミュニケーションリソースマネジャへ通信を指示します。

• XAインタフェース

  トランザクションマネジャとリソースマネジャで資源の更新情報に基づいて同期を取ります。XAインタフェースは，TP1/EEシステムで使用できます。

• XA+インタフェース

  コミュニケーションリソースマネジャを使ってほかのシステムと通信する場合に，トランザクションマネジャで管理するトランザクションをほかのシステムの処理まで拡張します。

• リソースマネジャが提供するインタフェース

  アプリケーションプログラムからリソースマネジャへ資源の更新を指示します。リソースマネジャへのAPIには，SQLなどがあります。リソースマネジャが提供するインタフェースは，TP1/EEシステムで使用できます。

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(3)　TP1/EEで構築するシステム

X/OpenのDTPモデルとTP1/EEで構築するシステムの関係の例を次の図に示します。

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