Hitachi

uCosminexus Grid Processing Server 使用の手引


付録B.2 グリッドクライアントに渡す環境変数

グリッドクライアントに渡す環境変数に指定できる値を次の表に示します。

表B‒5 グリッドクライアントに渡す環境変数に指定できる値

項目名

説明

入力範囲

環境変数の値として指定できる文字列("="の後ろの文字列)のバイト数(Shift-JIS)です。

設定値

定義できる文字の種類です。

文字列

制御文字(0x00〜0x1f,0x7f)以外の文字

記号名称

半角英数字と"@","#","_"

数字

数字

64進文字※1

数字,a-z,A-Z,"-","_"

範囲指定文字列※2

先頭が"$"で始まり,以降を「数字,"-",","」で表記した文字。記述規則は次のとおり。

  • 複数の連続した値をまとめて指定する場合は"-"で区切り指定する(範囲指定値)。この場合,前後の値は省略できない。

  • 単数値または範囲指定値を複数指定する場合は","で区切り,値指定は省略できない。

  • 単数値または範囲指定値はすべて昇順で指定する。逆順,不順は指定できない。範囲指定値の逆順(例:2-1)も指定できない。

  • 範囲指定値の同値指定(例:1-1)はできない。

  • 単数値または範囲指定値はすべて重複不可。

  • 単数値または範囲指定値に空白の指定はできない。

  • 単数値または範囲指定値をすべて省略した場合は指定なしとして扱う("$"だけの場合)。

保留設定値※3

保留設定の対象とするサブジョブ群をまとめて64進文字で表記する。記述規則は次のとおり。

  • サブジョブは先頭から連続した6個単位をまとめて1文字の64進文字で表す。6個単位に満たない場合は,不足分をゼロで補足する(後ゼロ)。

  • 64進文字で表記した値の前ゼロは省略できない。後ゼロは省略できる。すべてゼロの場合は値省略できる。

保留設定文字列

保留設定の対象とするサブジョブ群を範囲指定文字列で表記する。範囲指定文字列に次の規則を追加する。

  • 指定できる値の範囲は1〜4095。

  • 数字は最大4桁,前ゼロを指定できる。

  • サブジョブ識別子「S00001」は"1",「S00002」は"2",…「S04095」は"4095"として扱う。

初期値

設定画面で指定を省略した場合に設定する値です。

省略

省略不可の場合は,値を省略しないでください(グリッドクライアントでエラーとなります)。

注※1 16進値をそれぞれ次の文字に割り当てます。

16進値

0x

1x

2x

3x

0

0

g

w

M

1

1

h

x

N

2

2

i

y

O

3

3

j

z

P

4

4

k

A

Q

5

5

l

B

R

6

6

m

C

S

7

7

n

D

T

8

8

o

E

U

9

9

p

F

V

A

a

q

G

W

B

b

r

H

X

C

c

s

I

Y

D

d

t

J

Z

E

e

u

K

-

F

f

v

L

_

注※2 数値「1,3,4,5,9,10,11,12,15,17」は,例えば,「$1,3-5,9-12,15,17」と表記します。

注※3 連続したサブジョブ「S00001〜S00009」を対象とする場合の表記例を次に示します。

サブジョブ識別子

保留設定

2進数化

16進数化

64進文字化

変換後の表記

S00001

保留する

101100

2C

I

IE

S00002

保留しない

S00003

保留する

S00004

保留する

S00005

保留しない

S00006

保留しない

S00007

保留する

101000

28

E

S00008

保留しない

〈この項の構成〉

(1) グリッド開始定義

グリッドクライアントに渡す環境変数(グリッド開始定義)を次の表に示します。

設定画面から設定できないAJS_BJEX_STOP環境変数がありますが,システムで使用するため必ず指定してください。

表B‒6 グリッドクライアントに渡す環境変数(グリッド開始定義)

環境変数

入力範囲

設定値

初期値

省略

UGPSV_GP

0〜30byte

記号名称

空文字列

UGPSV_MN

0〜31byte

文字列

空文字列

UGPSV_EF

1〜511byte

文字列

空文字列

×

AJS_BJEX_STOP

4byte

"TERM"

"TERM"

×

(凡例)

○:省略できます。

×:省略できません。

(2) グリッド実行定義

グリッドクライアントに渡す環境変数(グリッド実行定義)を次の表に示します。

設定画面から設定できないAJS_BJEX_STOP環境変数がありますが,システムで使用するため必ず指定してください。

表B‒7 グリッドクライアントに渡す環境変数(グリッド実行定義)

環境変数

入力範囲

設定値

初期値

省略

UGPSV_GP

0〜30byte

記号名称

空文字列

UGPSV_MN

0〜31byte

文字列

空文字列

UGPSV_GJ

0〜30byte

記号名称

空文字列

UGPSV_PGJ

1byte

1,空文字列※1

1

UGPSV_MP

4byte

数字(1〜4,095),-1※2

-1

UGPSV_SWN

4byte

数字(0〜4,095),-1※2

0

UGPSV_SAN

4byte

数字(0〜4,095),-1※2

0

UGPSV_EF

1〜511byte

文字列

空文字列

×

UGPSV_ENV

0〜15,000byte

文字列

空文字列

UGPSV_LD

1文字

1,空文字列※1

空文字列

UGPSV_SWT

10byte

数字※3

空文字列

UGPSV_SAT

10byte

数字※3

0

×

AJS_BJEX_STOP

4byte

"TERM"

"TERM"

×

UGPSV_HSJ

0〜683byte

保留設定値,保留設定文字列

空文字列

(凡例)

○:省略できます。

×:省略できません。

注※1 グリッドクライアントにはチェックありの場合は"1"を,チェックなしの場合は空文字列を渡します。

注※2 空文字列の場合,サブジョブ数の最大を表します。

注※3 設定値は,0〜2,147,483,647です。

(3) グリッド終了定義

グリッドクライアントに渡す環境変数(グリッド終了定義)を次の表に示します。

設定画面から設定できないAJS_BJEX_STOP環境変数がありますが,システムで使用するため必ず指定してください。

表B‒8 グリッドクライアントに渡す環境変数(グリッド終了定義)

環境変数

入力範囲

設定値

初期値

省略

UGPSV_GP

0〜30byte

記号名称

空文字列

UGPSV_MN

0〜31byte

文字列

空文字列

UGPSV_EF

1〜511byte

文字列

空文字列

AJS_BJEX_STOP

4byte

"TERM"

"TERM"

×

(凡例)

○:省略できます。

×:省略できません。

(4) 単体グリッドジョブ定義

グリッドクライアントに渡す環境変数(単体グリッドジョブ定義)を次の表に示します。

設定画面から設定できないAJS_BJEX_STOP環境変数がありますが,システムで使用するため必ず指定してください。

表B‒9 グリッドクライアントに渡す環境変数(単体グリッドジョブ定義)

環境変数

入力範囲

設定値

初期値

省略

UGPSV_GP

0〜30byte

記号名称

空文字列

UGPSV_MN

0〜31byte

文字列

空文字列

UGPSV_GJ

0〜30byte

記号名称

空文字列

UGPSV_DAI

1byte

1,空文字列※1

1

UGPSV_SEF

1〜511byte

文字列

空文字列

×※2

UGPSV_MP

4byte

数字(1〜4,095),-1※3

-1

UGPSV_SWN

4byte

数字(0〜4,095),-1※3

0

UGPSV_SAN

4byte

数字(0〜4,095),-1※3

0

UGPSV_EET

3byte

数字(0〜255)

0

UGPSV_EF

1〜511byte

文字列

空文字列

×

UGPSV_ENV

0〜15,000byte

文字列※4

空文字列

UGPSV_SWT

10byte

数字※5

空文字列

UGPSV_SAT

10byte

数字※5

0

×

UGPSV_EEF

1〜511byte

文字列

空文字列

AJS_BJEX_STOP

4byte

“TERM”

“TERM”

×

UGPSV_AT

1byte

1,空文字列※6

空文字列

UGPSV_DI

1〜511byte

文字列

空文字列

※7

UGPSV_DC

4byte

数字(2〜4,094)

空文字列

※7

UGPSV_NG

1〜319byte

文字列

空文字列

UGPSV_AU

1〜511byte

文字列

空文字列

※7

UGPSV_AM

1byte

1,空文字列※1

空文字列

UGPSV_DO

1〜511byte

文字列

空文字列

※8

UGPSV_HSJ

0〜683byte

保留設定値,保留設定文字列

空文字列

(凡例)

○:省略できます。

×:省略できません。

注※1 グリッドクライアントにはチェックありの場合は"1"を,チェックなしの場合は空文字列を渡します。

注※2 データ配置情報ファイルを選択している場合は,省略できます。

注※3 -1の場合,サブジョブ数の最大を表します。

注※4 自動分散を定義している(UGPSV_ATに"1"を設定している)場合,グリッドクライアントには,UGPSM_DIVUAP環境変数に分割処理の詳細を,UGPSM_MRGUAP環境変数にマージ処理の詳細を渡す必要があります。そのため,自動分散を定義した場合,両方の環境変数がUGPSV_ENV環境変数に設定されていないと定義不正でエラーになります。次に示す形式でUGPSV_ENV環境変数を定義してください。

[単体グリッドジョブ定義]ダイアログボックスの[環境変数]が空文字の場合

UGPSV_ENV=UGPSM_DIVUAP=値/nUGPSM_MRGUAP=値

[単体グリッドジョブ定義]ダイアログボックスの[環境変数]が空文字以外の場合

UGPSV_ENV=環境変数名=値/n…/n環境変数名=値/nUGPSM_DIVUAP=値/nUGPSM_MRGUAP=値

「環境変数名=値」ごとに改行文字「/n」で区切ってください。

これらUGPSM_DIVUAP環境変数およびUGPSM_MRGUAP環境変数は,次の形式で定義してください。

  • 分割処理詳細

    UGPSM_DIVUAP=処理/r…/r処理

  • マージ処理詳細

    UGPSM_MRGUAP=処理/r…/r処理

UGPSM_DIVUAP環境変数およびUGPSM_MRGUAP環境変数で「改行」を指定する場合は「/r」,「/」を指定する場合は「//」を指定してください。

注※5 設定値は,0〜2,147,483,647です。

注※6 グリッドクライアントには,自動分散を定義した場合は"1"を,定義しなかった場合は空文字列を渡します。

注※7 自動分散を定義している(UGPSV_ATに"1"を設定している)場合は,省略できません。

注※8 出力データのマージを選択している(UGPSV_AMに"1"を設定している)場合は,省略できません。