gpsvls(サーバ状態表示コマンド)(Linux・AIX)
形式
gpsvls { { [ -a ] [ -x ] } | [ -g サービスグループ名 | -l 実行形式ファイル名 | -s サーバ名 | -p プロセスID ] } [ -h 実行ホスト名 ] [ uGPSディレクトリ ]
機能
指定したサーバの状態を標準出力に出力します。
オプション
- -a
-
システムサーバを含めたすべてのサーバの状態を表示します。システムサーバの表示状態については,「付録F システムサーバのプロセス構造」を参照してください。
- -x
-
サーバのプロセスごとのサービス実行状態を表示します。
- -g サービスグループ名〜<識別子>((1〜31文字))
-
サービスグループ名で指定したサーバの状態を表示します。
- -l 実行形式ファイル名〜<識別子>((1〜14文字))
-
実行形式ファイル名で指定したサーバの状態を表示します。
- -s サーバ名〜<識別子>((1〜8文字))
-
サーバ名で指定したサーバの状態を表示します。
- -p プロセスID〜<符号なし整数>
-
プロセスIDで指定したサーバの状態を表示します。
-a,-g,-l,-s,および-pオプションの指定をすべて省略すると,起動しているすべてのユーザサーバの状態を表示します。
- -h 実行ホスト名〜((1〜31文字))
-
このコマンドを実行するホスト名(またはIPアドレス)を指定します。ホスト名を指定する場合は,/etc/hostsファイルやDNSなどでIPアドレスとマッピングできることが条件となります。指定を省略した場合は,自ホストでこのコマンドを実行します。また,指定したホストへのログインユーザ名は,このコマンドを実行したユーザ名となります。
- uGPSディレクトリ
-
uGPSディレクトリを指定します。
このオプションの指定とGPDIR環境変数の設定に従って,次のとおりuGPSディレクトリの値が設定されます。
GPDIR環境変数の設定
このオプションの指定
あり
なし
あり
このオプションの指定値
GPDIR環境変数の値※
なし
このオプションの指定値
デフォルト値(/var/opt/ugpsm)
戻り値
戻り値 |
内容 |
出力メッセージ |
|
---|---|---|---|
0 |
正常終了 |
なし。 |
|
1※ |
不当オプションの指定 |
KAKJ1700-E |
オプションの指定に誤りがあります。 |
2 |
-gオプションの指定値が不正 |
KAKJ1737-E |
オプションの指定値に誤りがあります。 |
3 |
-lオプションの指定値が不正 |
KAKJ1737-E |
オプションの指定値に誤りがあります。 |
4 |
-sオプションの指定値が不正 |
KAKJ1737-E |
オプションの指定値に誤りがあります。 |
5 |
-pオプションの指定値が不正 |
KAKJ1737-E |
オプションの指定値に誤りがあります。 |
6 |
-hオプションの指定値が不正 |
KAKJ1737-E |
オプションの指定値に誤りがあります。 |
7 |
uGPSディレクトリに設定された内容が不正 |
KAKJ1501-E |
指定したディレクトリがフルパス指定ではありません。 |
KAKJ1559-E |
uGPSディレクトリが不正です。 |
||
KAKJ1714-E |
ディレクトリが存在しませんでした。 |
||
8 |
コマンドの処理で使用するファイルが存在しない |
KAKJ1713-E |
ファイルが存在しませんでした。 |
9 |
内部で呼び出すコマンドでエラーが発生 |
KAKJ1736-E |
メモリ不足が発生しました。 |
KAKJ1738-E |
コマンドの実行でエラーが発生しました。 |
||
10 |
リモートホストでの実行に失敗 |
KAKJ1539-E |
uGPSのバージョンが不整合の可能性があります。 |
KAKJ1739-E |
リモートログインに失敗しました。 |
||
11 |
システムサーバが未起動 |
KAKJ1747-E |
システムサーバが起動していません。 |
表示形式
-
サーバの状態表示(-xオプション以外を指定した場合)
オプションで指定した条件を満たすサーバの状態を表示します。条件を満たすサーバが存在しない場合,項目名だけを表示します。
項番
項目
項目表記
説明
1
サーバの状態
状態
サーバの状態
-
サーバ開始処理中,または終了処理中の場合:"D"
-
サーバ実行中の場合:"L"
2
プロセスID
PID
プロセスID(10桁以内)
3
ユーザID
UID
ユーザID(10桁以内)。
プロセスサービスから生成された子プロセス以外のプロセスの場合は,'*'が表示されます。
4
グループID
GID
グループID(10桁以内)。
プロセスサービスから生成された子プロセス以外のプロセスの場合は,'*'が表示されます。
5
サーバ名
サーバ
サーバ名(8文字以内)
6
実行形式ファイル名
オブジェクト
実行形式ファイル名(14文字以内)
7
サービスグループ名
サービスグループ
サービスグループ名(31文字以内)
-
出力イメージ:gpsvls
状態 PID UID GID サーバ オブジェクト サービスグループ L 17444 506 501 UGPSMdtg ugpsmdtg UGPSMdtgwsrvgrp L 17445 506 501 UGPSMdtm ugpsmdtm UGPSMdtsrvgrp L 17446 506 501 UGPSMjbm ugpsmjbm UGPSMjbsrvgrp L 17449 506 501 UGPSMndm ugpsmndm NODE01
-
出力イメージ:gpsvls -s UGPSMndn(指定された条件を満たすサーバが存在しない場合)
状態 PID UID GID サーバ オブジェクト サービスグループ
-
-
サーバのサービス実行状態表示(-xオプションを指定した場合)
オプションで指定した条件を満たすサーバの実行状態を表示します。条件を満たすサーバが存在しない場合,項目名だけを表示します。
項番
項目
項目表記
説明
1
プロセスID
PID
プロセスID(10桁以内)
2
サーバ名
サーバ
サーバ名(8文字以内)
3
サービス関数の呼び出し時刻
最新サービス開始時刻
サービス関数を実行するたびに時刻を更新します。時刻は,1970年1月1日0時0分0秒からの通算秒を,TZ環境変数に合わせて表示しています。このプロセスが1回もサービス関数を実行していない場合,表示は次のようになります。
Thu Jan 1 09:00:00 1970 (TZ環境変数がJST-9の場合)
4
サービス関数のリターン時刻
最新サービス終了時刻
サービス関数を実行するたびに時刻を更新します。時刻は,1970年1月1日0時0分0秒からの通算秒を,TZ環境変数に合わせて表示しています。このプロセスが1回もサービス関数を実行していない場合,表示は次のようになります。
Thu Jan 1 09:00:00 1970 (TZ環境変数がJST-9の場合)
5
サービス関数の通算実行回数
回数
プロセスが起動されてからの,サービス関数の通算実行回数。4294967295回を超えた場合は0に戻ります。
ジョブマネージャSPP(UGPSMjbm)には,項番3〜5の情報は初期値(サービス関数未実行)から更新されません。
-
出力イメージ:gpsvls -x
PID サーバ 最新サービス開始時刻 最新サービス終了時刻 回数 17444 UGPSMdtg Fri Dec 14 14:00:41 2012 Fri Dec 14 14:00:41 2012 23 17445 UGPSMdtm Fri Dec 14 14:00:42 2012 Fri Dec 14 14:00:42 2012 29 17446 UGPSMjbm Thu Jan 1 09:00:00 1970 Thu Jan 1 09:00:00 1970 0 17449 UGPSMndm Fri Dec 14 14:06:54 2012 Fri Dec 14 14:06:54 2012 3
-
出力イメージ:gpsvls -x(指定された条件を満たすサーバが存在しない場合)
PID サーバ 最新サービス開始時刻 最新サービス終了時刻 回数
-
注意事項
-
-hオプションを指定してコマンドを実行すると,OSが提供するsshコマンドまたはrshコマンドのメッセージが出力される場合があります。その場合は,メッセージに従って対処してください。