gpproprm(グリッドプロパティ情報削除コマンド)
形式
gpproprm -T 日数 [ -p グリッドプロパティ名 [ -n グリッドプロパティ識別子 ] [-g 世代識別子] ] [-h グリッドプロパティ管理ホスト名] |
-p グリッドプロパティ名 [ -n グリッドプロパティ識別子 ] [-g 世代識別子] [-h グリッドプロパティ管理ホスト名] |
-i グリッドジョブ識別子 [ -f ] [-h グリッドプロパティ管理ホスト名] |
-n グリッドプロパティ識別子 [ -f ] [-h グリッドプロパティ管理ホスト名]
機能
-
-fオプションを指定した場合
データマネージャで管理されるメモリ上のグリッドプロパティ,およびグリッドプロパティ格納領域に出力されたグリッドプロパティ情報ファイルやサブジョブ実行結果サマリファイルを削除します。
なお,グリッドプロパティ状態が「ACT(使用中や中断状態)」であっても削除するため,このオプションを指定する場合には,注意が必要です。
-
-fオプションを省略した場合
グリッドプロパティ格納領域に出力されたグリッドプロパティ情報ファイルやサブジョブ実行結果サマリファイルを削除します。グリッドプロパティ状態が「N/A(グリッド終了ジョブまで実行済み)」のグリッドプロパティ情報だけを削除します。
オプション
- -T 日数〜<1〜2桁の10進数>((0〜99))
-
指定日数以前の日に実行したグリッドジョブのグリッドプロパティ情報ファイルを削除します。
実行した日の判定は,グリッドジョブ実行開始日時で判断します。強制削除で実行開始日時が不明の場合は,ファイルの最終更新日時で判定します。
- (例)
-
11月12日に-T 1を指定した場合,11月11日23:59:59以前が対象となります。
- -p グリッドプロパティ名〜((1〜30文字))
-
指定した特定のグリッドプロパティの情報を削除します。
- -n グリッドプロパティ識別子〜((7文字))
-
指定した特定のグリッドプロパティ識別子に関するグリッドプロパティ情報を削除します。
- -g 世代識別子〜((10文字))
-
指定した世代識別子に関するグリッドプロパティ情報を削除します。
- -h グリッドプロパティ管理ホスト名〜((1〜63文字))
-
削除するグリッドプロパティ情報を管理しているグリッドプロパティ管理ホスト名を指定します。このオプションは,実行ノード共有機能を適用している場合に指定する必要があります。クラスタシステムの場合は,論理ホスト名を指定します。このオプションを省略した場合は,コマンド実行ホストのDM_HOSTパラメータの指定値が仮定されます。
- -f
-
データマネージャで管理されるメモリ上のグリッドプロパティ,およびグリッドプロパティ格納領域に出力されたグリッドプロパティ情報ファイルを強制削除する場合に,このオプションを指定します。
このオプションを指定した場合,グリッドプロパティが使用中であっても削除を行います。このため,削除対象のグリッドプロパティが未使用状態であることと,今後使用しないグリッドプロパティであることを確認してから,コマンドを実行する必要があります。
なお,使用中のグリッドプロパティを削除した場合,実行中のグリッドジョブは異常終了します。
このオプションを省略した場合,グリッドプロパティ格納領域に出力されたグリッドプロパティ情報ファイルだけを削除します。
- -i グリッドジョブ識別子〜((7文字))
-
指定したグリッドジョブ識別子に関するグリッドプロパティ情報を削除します。
戻り値
戻り値 |
内容 |
出力メッセージ |
|
---|---|---|---|
0 |
正常終了 |
なし。 |
|
1〜31 |
内部エラー |
KAKJ1901-E |
システムコールエラーが発生しました。 |
KAKJ1902-E |
メモリ不足が発生しました。 |
||
KAKJ1903-E |
プログラム論理エラーが発生しました。 |
||
32〜47 |
パラメータエラー |
KAKJ1700-E |
オプションの指定に誤りがあります。 |
48〜 |
その他のエラー |
KAKJ1577-E |
グリッドプロパティ管理ホストとの通信でエラーが発生しました。 |
KAKJ1702-E |
指定した条件に該当するデータが存在しません。 |
||
KAKJ1703-E |
グリッドプロパティ管理ホストから取得したデータが壊れています。 |
||
KAKJ1704-E |
グリッドプロパティ管理ホストでエラーが発生しました。 |
||
KAKJ1915-E |
一時ファイルの処理でエラーが発生しました。 |
||
KAKJ1918-E |
RPCでエラーが発生しました。 |
表示形式
削除したグリッドジョブ情報の出力内容と表示規則を次の表に示します。
項目 |
タイトル表記 |
説明 |
データの表示規則 |
---|---|---|---|
グリッドプロパティ状態 |
STAT |
グリッドプロパティの状態
|
左詰め |
グリッドプロパティ名 |
GRIDPROP_NAME |
グリッドプロパティ名 |
|
グリッドプロパティ識別子 |
PROP_ID |
グリッドジョブネットを構成するグリッドプロパティを特定するための識別子(グリッド開始ジョブのグリッドジョブ識別子が設定される) |
|
グリッドジョブ名 |
GRIDJOB_NAME |
グリッドジョブ名※(指定がない場合は空白) |
|
世代識別子 |
GENERATION |
世代を特定するための識別子 |
|
グリッドジョブ識別子 |
JOB_ID |
グリッドジョブを特定するための識別子 |
|
注※ グリッド開始ジョブの場合,「(GRIDSTART)△…△」が表示されます。また,グリッド終了ジョブの場合,「(GRIDEND)△…△」が表示されます。
注意事項
-
このコマンドで削除できるのは,グリッド終了ジョブ実行済みのグリッドプロパティ情報だけです。そのため,グリッドプロパティ情報を保持する指定(UGPSM_GRIDPROPKEEP環境変数で「Y」を指定)で,グリッド終了ジョブを実行したあとに,不要になったグリッドプロパティ情報を削除する場合に,このコマンドを使用します。ただし,-fオプションを使用すれば,グリッド終了ジョブの実行有無に関係なくグリッドプロパティ情報を削除できます。
-
管理ホストの障害が発生後,gpjmrcvコマンドまたはgpdmrcvコマンドを実行しないで,このコマンドの-fオプションで強制削除した場合,実行ノードのノードマネージャステータスファイル格納用ディレクトリから当該ジョブのファイルをOSのrmコマンドで削除してください。