gpmgrtest(動作確認コマンド)(Linux・AIX)
形式
gpmgrtest [ -u ジョブ実行ユーザ名@ユーザID ] [ -g ジョブ実行グループ名@グループID ]
機能
管理ホストで実行することで,バッチジョブ分散実行システムを構成するすべての実行ノードでサブジョブを実行し,ジョブ実行時に発生する管理ホストと実行ノード間の通信確認,および実行ノードでジョブ実行ユーザがuGPS管理者のリソースにアクセスできない(uGPS管理者以外のユーザがgpsvstartコマンドを実行できない)ことを確認できます。ただし,バッチジョブ分散実行システム中の管理ホストと実行ノードの実行環境の構築が完了し,システムサーバおよびデーモンを起動した状態でこのコマンドを実行する必要があります。
このコマンドは,uGPSの基本的な動作(ジョブの分散実行できるか)の確認に利用できます。その他の機能や設定ファイルのパラメータ変更時の動作確認,uGPS - Viewを含む他製品との連動確認などは,別途テスト項目を設定して実施する必要があります。
オプション
- -u ジョブ実行ユーザ名@ユーザID 〜<<gridtest@1229>>
-
動作確認時にサブジョブを実行するユーザのユーザ名とユーザIDを指定します。このオプションで指定したユーザを管理ホストと実行ノードに一時的に作成して動作確認を行います。
- Linuxの場合
-
ジョブ実行ユーザ名は31byte以内の英数字列,ユーザIDは5桁以内の符号なし整数(0〜99999)で指定してください。
- AIXの場合
-
ジョブ実行ユーザ名は8byte以内の英数字列,ユーザIDは5桁以内の符号なし整数(0〜99999)で指定してください。
ジョブ実行ユーザ名とユーザIDの間はアットマーク(@)で連結して指定してください。このとき,アットマークの前後に空白は入れないでください。また,システム中の管理ホストおよび実行ノードに存在しないユーザ名およびユーザIDを指定してください。
- -g ジョブ実行グループ名@グループID 〜<<gptest@1229>>
-
動作確認時にサブジョブを実行するユーザのグループ名とグループIDを指定します。オプションで指定したグループを管理ホストと実行ノードに一時的に作成して動作確認します。
- Linuxの場合
-
ジョブ実行グループ名は31byte以内の英数字列,グループIDは5桁以内の符号なし整数(0〜99999)で指定してください。
- AIXの場合
-
ジョブ実行グループ名は8byte以内の英数字列,グループIDは5桁以内の符号なし整数(0〜99999)で指定してください。
ジョブ実行グループ名とグループIDの間はアットマーク(@)で連結して指定してください。このとき,アットマークの前後に空白は入れないでください。また,システム中の管理ホストおよび実行ノードに存在しないグループ名およびグループIDを指定してください。
戻り値
戻り値 |
内容 |
出力メッセージ |
|
---|---|---|---|
0 |
正常終了 |
KAKJ1565-I |
動作確認が終了しました(グリッドジョブの終了コード=0)。 |
1〜31 |
内部エラー |
KAKJ1903-E |
プログラム論理エラーが発生しました。 |
32〜47 |
パラメータエラー |
KAKJ1700-E |
コマンドの形式が不正です。 |
KAKJ1737-E |
オプションの指定値が不正です。 |
||
48〜 |
その他のエラー |
KAKJ1506-E |
OSコマンドの実行に失敗しました。 |
KAKJ1512-E |
サーバ定義の内容が不正です。 |
||
KAKJ1529-E |
環境が構築されていません。 |
||
KAKJ1565-I |
動作確認が終了しました(グリッドジョブの終了コード≠0)。 |
||
KAKJ1566-E |
ユーザまたはグループがすでに存在します。 |
||
KAKJ1567-E |
管理ホストで実行していません。 |
||
KAKJ1569-E |
グリッドジョブの実行でエラーが発生しました。 |
||
KAKJ1713-E |
ファイルが存在しません。 |
||
KAKJ1714-E |
ディレクトリが存在しません。 |
||
KAKJ1745-E |
rootで実行していません。 |
表示形式
- 実行イメージ
-
gpmgrtest
KAKJ1565-I 動作確認が終了しました。 グリッドジョブの終了コード=0
注意事項
-
このコマンドは,root権限で実行してください。
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このコマンドは,管理ホストまたは兼用ホストで実行してください。
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バッチジョブ分散実行システムを構成するシステム内で,2つ以上同時にこのコマンドを実行しないでください。
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このコマンドを実行すると固有のグリッドプロパティ(グリッドプロパティ名:ajs@GP001,世代識別子:@GRID,グリッド実行ジョブ数:最大4つ,グリッド実行ジョブのジョブ名:GJ000n[n:1〜4の数字])が作成されます。そのため,同時にほかのグリッドジョブを実行する場合は,運用・操作に注意してください。また,動作確認終了後にこのグリッドプロパティが不要の場合は,gpproprmコマンドで削除してください。
-
実行ノードの設定ファイルのSPOOL_KEEPパラメータが"Y"の場合,このコマンド中で実行したサブジョブの実行結果がスプールディレクトリ以下に保存されます。不要な場合,OSコマンドで削除してください。
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このコマンド実行中にシステムサーバおよびデーモンの停止はしないでください。
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システム中の管理ホストおよび実行ノードのuGPSのバージョンは02-01以降の必要があります。
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このコマンドは,OSが提供するuseraddコマンドおよびuserdelコマンドを使用して,ジョブ実行ユーザを作成および削除します。OSの設定によっては,userdelコマンドの実行によってジョブ実行ユーザと同名のグループの削除処理が同時に行われるためご注意ください。また,ジョブ実行ユーザのホームディレクトリとメールスプールの作成および削除処理が行われることにも注意してください。このコマンド実行時にジョブ実行ユーザのホームディレクトリがすでに存在している場合,動作確認に失敗するおそれがあります。
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このコマンドの実行時は,システム中の実行ノードでホスト名と同名のノードマネージャSPP(サービスグループ)が起動している必要があります。