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uCosminexus Grid Processing Server 使用の手引


gpmgrsetup(環境構築/削除コマンド)(Linux・AIX)

〈このページの構成〉

形式

gpmgrsetup [ -h セットアップ対象ホスト名[@物理ホスト名] [ ,セットアップ対象ホスト名[@物理ホスト名] ] ...]

-u uGPS管理者名 [ -g uGPSグループ名 ] [ -o 定義ファイル管理ディレクトリ ] { -n | -c | -m | -d }

機能

gpdefgenコマンドで作成した内容に従って,各サーバの実行環境やデーモンの自動起動の設定を行います。または,構築した環境の削除およびデーモンの自動起動の設定解除を行います。

リモートホストに対して環境を構築する場合,コマンド実行ユーザの名前でリモートログインし,定義ファイルの転送および環境構築を行います。

オプション

-h セットアップ対象ホスト名[@物理ホスト名]〜<識別子>((1〜31文字))

環境構築または削除対象とするホスト名を指定します。セットアップ対象のホスト名には,gpdefgenコマンドまたはgpdefcloneコマンドの-hオプションで指定したホスト名を指定してください。

セットアップ対象のホスト名に論理ホスト名を指定し,物理ホスト名も指定した場合は,物理ホスト名に指定したホストがセットアップ対象と判断され,環境構築または削除が実行されます。セットアップ対象のホスト名と物理ホスト名の間はアットマーク(@)で連結してください。このとき,アットマークの前後に空白は入力しないでください。また,このコマンドで一度に指定できるホスト情報(セットアップ対象ホスト名[@物理ホスト名])の最大数は40です。複数のセットアップ対象のホストを指定する場合は,コンマ(,)で区切って指定してください。このとき,前後に空白を入力しないでください。なお,区切り文字「,」は,次のとおり特殊文字として扱います。

  • 1つの区切り位置に区切り文字を複数個指定しても,1つの区切り文字として扱います。

    例:-h HOST01,,NODE01,,,NODE02

  • 値の前後に区切り文字を指定しても,その区切り文字は無視します。

    例:-h ,,HOST01,NODE01,NODE02,,,

セットアップ対象のホスト名および物理ホスト名にIPアドレスは指定できません。なお,セットアップ対象のホスト名および物理ホスト名は,/etc/hostsファイルやDNSなどでIPアドレスのマッピングができる必要があります。また,セットアップ対象のホスト名および物理ホスト名には,localhostやループバックアドレスなどの127で始まるIPアドレス(例:127.0.0.1)とマッピングされているホスト名は指定しないでください。

このオプションを省略した場合,-oオプションで指定した定義ファイル管理ディレクトリ以下にあるディレクトリの名称をセットアップ対象ホスト一覧として設定します。

このオプションに自ホストだけを指定すると,リモート接続が実行されないで,ローカルホストの環境構築ができます。この場合,gpdefgenコマンドの-oオプションで指定して作成したディレクトリ全体を,ローカルホストが参照できる場所に手動で配置しておく必要があります。

-u uGPS管理者名

uGPS管理者のユーザ名を指定します。このオプションで指定したユーザでサーバ実行環境を構築または削除します。コマンド実行ユーザがスーパーユーザでない場合,このオプションにはコマンド実行ユーザ名を指定してください。

-g uGPSグループ名

uGPSグループ名を指定します。このオプションで指定したグループでサーバ実行環境が構築されます。指定を省略した場合,実行環境を構築するホストのuGPS管理者のプライマリグループが設定されます。

-o定義ファイル管理ディレクトリ

環境構築または削除対象とするホストの定義ファイルを格納したディレクトリを,フルパスで指定します。gpdefgenコマンドの-oオプションで指定したディレクトリを指定してください。ルートディレクトリ(/)は指定しないでください。指定を省略した場合は,デフォルト値(/opt/hitachi/ugpsm/etc)が仮定されます。

-n

環境構築されていないホストに対して,新規に環境構築する場合に指定します。サーバ実行環境の構築およびデーモンの自動起動の設定が実行されます。

-c

環境構築済みのホストの定義ファイル一式を,-oオプションで指定したディレクトリ配下にあるセットアップ対象のホストの内容に更新する場合に指定します。

-m

環境構築済みのホストで,uGPSのモジュールを更新する場合に指定します。uGPSをバージョンアップした場合などに使用します。

-d

環境構築済みのホストから環境を削除する場合に指定します。サーバ実行環境の削除およびデーモンの自動起動の設定解除が実行されます。

表示形式

このコマンドを次の条件で実行した場合の出力例を示します。

条件:
  • 3台のホスト(管理ホスト1台,実行ノード2台)に新規に環境を構築する

  • コマンド実行ユーザはuGPS管理者である

  • コマンド実行ホストは管理ホスト(HOST01)であり,定義ファイル管理ディレクトリも管理ホストに存在する

    [図データ]

戻り値

戻り値

内容

出力メッセージ

0

正常終了

KAKJ1555-I

セットアップした内容です。※1

1〜31

内部エラー

KAKJ1903-E

プログラム論理エラーが発生しました。

32〜47

パラメータエラー

KAKJ1546-E

指定された引数の数が上限を超えました。

KAKJ1700-E※2

コマンドの形式が不正です。

KAKJ1737-E

オプションの指定値が不正です。

48〜

その他のエラー

KAKJ1500-E

不正なシステム構成です。

KAKJ1501-E

指定したディレクトリがフルパス指定ではありません。

KAKJ1504-E

定義ファイル管理ディレクトリの内容が不正です。

KAKJ1505-E

システムサーバまたはデーモンが起動しています。

KAKJ1506-E

OSコマンドの実行に失敗しました。

KAKJ1512-E

サーバ定義の不正を検出しました。

KAKJ1528-E

すでに環境が構築されています。

KAKJ1527-E

指定したホストの定義ファイルはありません。

KAKJ1529-E

環境が構築されていません。

KAKJ1531-E

ディスクに空きがありません。

KAKJ1532-E

uGPSディレクトリ下の削除に失敗しました。

KAKJ1533-E

インストールファイルの不正を検出しました。

KAKJ1534-E

uGPSのOSへの登録に失敗しました。

KAKJ1535-E

不正なユーザでコマンドが実行されました。

KAKJ1536-E

実行に必要なファイルのロックに失敗しました。

KAKJ1537-E

セットアップに失敗しました。

KAKJ1539-E

uGPSのバージョンが不整合の可能性があります。

KAKJ1540-E

動作確認に失敗しました。

KAKJ1541-E

ファイルの転送に失敗しました。

KAKJ1542-E

ディレクトリの作成に失敗しました。

KAKJ1547-E

登録されていない名前が指定されました。

KAKJ1560-E

パラメータ不正を検出しました。

KAKJ1563-E

セットアップに失敗したホストがあります。

KAKJ1714-E

ディレクトリが存在しませんでした。

KAKJ1736-E

メモリ不足が発生しました。

KAKJ1738-E

コマンドの実行でエラーが発生しました。

KAKJ1739-E

リモートログインに失敗しました。

KAKJ1749-E

コマンドの実行に必要なファイルが他プログラムで使用中です。

注※1 -dオプションで環境を削除した場合は出力されません。

注※2 パラメータエラー時には,使用方法を示すKAKJ1776-Iが出力されます。

注意事項