gpjobcancel(グリッドジョブおよびサブジョブキャンセルコマンド)
形式
gpjobcancel -i グリッドジョブ識別子 [-h グリッドプロパティ管理ホスト名] | -n グリッドプロパティ識別子 [-h グリッドプロパティ管理ホスト名]
機能
クライアント上でこのコマンドを実行することで,実行中のグリッドジョブおよびサブジョブを強制終了します。
オプション
- -i グリッドジョブ識別子〜((7文字))
-
コマンド投入時に実行しているグリッドジョブを強制終了します。
- -h グリッドプロパティ管理ホスト名〜((1〜63文字))
-
強制終了するグリッドジョブおよびサブジョブのグリッドプロパティ情報を管理しているグリッドプロパティ管理ホスト名を指定します。このオプションは,実行ノード共有機能を適用している場合に指定する必要があります。クラスタシステムの場合は,論理ホスト名を指定します。このオプションを省略した場合は,コマンド実行ホストのDM_HOSTパラメータの指定値が仮定されます。
- -n グリッドプロパティ識別子〜((7文字))
-
コマンド投入時に実行しているグリッドプロパティ識別子のジョブを強制終了します。
戻り値
戻り値 |
内容 |
出力メッセージ |
|
---|---|---|---|
0 |
正常終了 |
なし。 |
|
1〜31 |
内部エラー |
KAKJ1901-E |
システムコールエラーが発生しました。 |
KAKJ1902-E |
メモリ不足が発生しました。 |
||
KAKJ1903-E |
プログラム論理エラーが発生しました。 |
||
32〜47 |
パラメータエラー |
KAKJ1700-E |
オプションの指定に誤りがあります。 |
48〜 |
その他のエラー |
KAKJ1577-E |
グリッドプロパティ管理ホストとの通信でエラーが発生しました。 |
KAKJ1701-E |
指定した条件に該当するデータは存在しません。 |
||
KAKJ1703-E |
グリッドプロパティ管理ホストから取得したデータが壊れていました。 |
||
KAKJ1704-E |
グリッドプロパティ管理ホストでエラーが発生しました。 |
||
KAKJ1705-E |
権限が無いため,強制終了ができません。 |
||
KAKJ1706-E |
グリッドジョブ管理ホストでエラーが発生しました。 |
||
KAKJ1731-E |
グリッドジョブが実行中でないため,強制終了ができませんでした。 |
||
KAKJ1915-E |
一時ファイルの処理でエラーが発生しました。 |
||
KAKJ1918-E |
RPCでエラーが発生しました。 |
表示形式
強制終了の対象となるジョブの一覧を表示します。
gpjoblsコマンドのグリッドジョブ情報の出力内容の表示規則と同じ情報を出力します。
注意事項
-
このコマンドで強制終了できるのは,実行中のグリッド開始ジョブ,グリッド終了ジョブ,グリッド実行ジョブ,およびそのサブジョブです。そのため,グリッド終了ジョブ実施済みのジョブに対しては,何も実行されません。
-
このコマンドの投入によって,動作中のUAPは,LinuxまたはAIXの場合はSIGTERMシグナルで,Windowsの場合はWin32APIのTerminateProcess関数で強制終了します。
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このコマンドは,グリッドジョブを実行したユーザ,グリッドジョブを実行したユーザと同じユーザIDを持つユーザ,またはroot権限で実行してください。
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このコマンド実行後,グリッドジョブが終了したことは,gpjoblsコマンドを実行して確認してください。
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このコマンドをすでに終了したグリッドジョブに対して実行した場合,コマンドの戻り値は0以外となります。
-
このコマンドにグリッドプロパティ識別子を指定して実行すると,単体グリッドジョブを強制終了できます。ただし,コマンドを実行するタイミングによっては,KAKJ1731-Eのエラーメッセージを出力して終了し,単体グリッドジョブを強制終了できない場合があります。このような場合は,コマンドを再実行してください。