gpjobalt(グリッドジョブ情報の設定変更コマンド)
形式
gpjobalt -d -i グリッドジョブ識別子 [-Z] [-h グリッドプロパティ管理ホスト名] |
-r {SET | UNSET} -i グリッドジョブ識別子 -s サブジョブ識別子[ ,サブジョブ識別子] ... [-Z] [-h グリッドプロパティ管理ホスト名]
機能
グリッド実行ジョブおよび単体グリッドジョブに対して,グリッドプロパティ情報に設定されている内容を変更および表示します。
オプション
- -d
-
指定したグリッド実行ジョブのグリッドプロパティ情報を表示します。
- -Z
-
ヘッダを出力しない場合に指定します。ヘッダとは,タイトル行およびグリッドジョブ情報のことを指し,このオプションを指定した場合,サブジョブ情報だけが出力されます。そのため,グリッドジョブ識別子として,サブジョブ情報を持たないグリッド開始ジョブやグリッド終了ジョブを指定した場合,何も出力されません。
- -h グリッドプロパティ管理ホスト名〜((1〜63文字))
-
設定変更および表示するグリッドプロパティ情報を管理しているグリッドプロパティ管理ホスト名を指定します。このオプションは,実行ノード共有機能を適用している場合に指定する必要があります。クラスタシステムの場合は,論理ホスト名を指定します。このオプションを省略した場合は,コマンド実行ホストのDM_HOSTパラメータの指定値が仮定されます。
- -r
-
指定したグリッド実行ジョブが生成したサブジョブに対する再実行設定を登録または解除し,変更後のグリッドプロパティ情報の設定を表示します。対象のグリッド実行ジョブを再実行していた場合は,最後に再実行したグリッド実行ジョブのグリッドジョブ識別子を指定してください。
SET:再実行設定を登録します。
UNSET:再実行設定を解除します。
- -s
-
グリッドプロパティ情報の設定を変更するサブジョブ識別子を指定します。サブジョブ識別子は4095個まで指定できます。複数のサブジョブ識別子を指定する場合,間をコンマ(,)で区切ってください。このとき,前後に空白を入力しないでください。
一度にすべてのサブジョブを指定できない場合は,コマンドを複数に分けて実行してください。
戻り値
戻り値 |
内容 |
出力メッセージ |
|
---|---|---|---|
0 |
正常終了 |
なし。 |
|
1〜31 |
内部エラー |
KAKJ1901-E |
システムコールエラーが発生しました。 |
KAKJ1902-E |
メモリ不足が発生しました。 |
||
KAKJ1903-E |
プログラム論理エラーが発生しました。 |
||
32〜47 |
パラメータエラー |
KAKJ1574-E |
指定したサブジョブは存在しません。 |
KAKJ1575-E |
サブジョブ識別子の指定が不正です。 |
||
KAKJ1700-E |
オプションの指定に誤りがあります。 |
||
48〜 |
その他のエラー |
KAKJ1573-E |
指定したグリッドジョブはグリッド実行ジョブではありません。 |
KAKJ1576-E |
指定したグリッドジョブは最後に実行したグリッドジョブではありません。 |
||
KAKJ1577-E |
グリッドプロパティ管理ホストとの通信でエラーが発生しました。 |
||
KAKJ1701-E |
指定した条件に該当するデータは存在しません。 |
||
KAKJ1703-E |
グリッドプロパティ管理ホストから取得したデータが壊れていました。 |
||
KAKJ1704-E |
グリッドプロパティ管理ホストでエラーが発生しました。 |
||
KAKJ1918-E |
RPCでエラーが発生しました。 |
表示形式
サブジョブ一覧画面のサブジョブリストの項目をすべて表示します。出力先は標準出力です。
-dオプション指定と-rオプション指定では,表示内容は同じです。-rオプション指定では,設定変更後の情報を表示しますが,変更したサブジョブだけではなく,すべてのサブジョブの情報を表示します。
グリッドジョブ情報の出力内容と表示規則を次の表に示します。
項目 |
タイトル表記 |
説明 |
データの表示規則 |
---|---|---|---|
グリッドプロパティ状態 |
STAT |
グリッドプロパティの状態
|
左詰め |
グリッドプロパティ名 |
GRIDPROP_NAME |
グリッドプロパティ名 |
|
グリッドプロパティ識別子 |
PROP_ID |
グリッドジョブネットを構成するグリッドプロパティを特定するための識別子(グリッド開始ジョブのグリッドジョブ識別子が設定される) |
|
グリッドジョブ名 |
GRIDJOB_NAME |
グリッドジョブ名※1(指定がない場合は空白) |
|
世代識別子 |
GENERATION |
世代を特定するための識別子 |
|
グリッドジョブ識別子 |
JOB_ID |
グリッドジョブを特定するための識別子 |
|
終了コード |
RTNC |
グリッドジョブの終了コード |
|
合計 |
TOTAL |
実行サブジョブ数※2 |
|
正常 |
NORMAL |
正常終了したサブジョブ数※2 |
|
警告 |
WARNING |
警告終了したサブジョブ数※2 |
|
異常 |
ERROR |
異常終了したサブジョブ数※2 |
|
スキップ |
SKIP |
スキップしたサブジョブ数※2 |
|
未実行 |
NOEXEC |
未実行のサブジョブ数※2 |
|
実行待ち |
READY |
実行待ちのサブジョブ数※2 |
|
実行中 |
RUNNING |
実行中のサブジョブ数※2 |
|
キャンセル |
CANCEL |
強制終了されたサブジョブ数※2 |
|
不明 |
UNKNOWN |
不明状態のサブジョブ数※2 |
|
保留 |
HOLD |
保留したサブジョブ数※2 |
|
保留スキップ |
SKIP_H |
保留スキップしたサブジョブ数※2 |
|
開始日時 |
STARTTIME |
グリッドジョブの開始日時※3 |
|
終了日時 |
ENDTIME |
グリッドジョブの終了日時※3 |
サブジョブ情報の出力内容と表示規則を次の表に示します。
項目 |
タイトル表記 |
説明 |
データの表示規則 |
---|---|---|---|
データ識別子 |
DATA_ID |
サブジョブに対応するデータ識別子 |
|
サブジョブ識別子 |
SUBJOB_ID |
サブジョブを特定するための識別子 |
|
実行ノード名 |
NODE_NAME |
サブジョブを実行する実行ノード名※1 |
|
状態 |
STATUS |
サブジョブの状態※1
|
|
終了コード |
RTNC |
サブジョブの終了コード※1 |
|
開始日時 |
STARTTIME |
サブジョブの開始日時※2 |
|
終了日時 |
ENDTIME |
サブジョブの終了日時※2 |
|
再実行対象設定 |
RERUN_OBJ |
データ識別子に関して再実行対象となっているかの表示
|
|
再実行優先設定 |
RERUN_PRI |
サブジョブに関して先行グリッドジョブの実行結果を参照するかの表示
|
|
保留属性 |
HOLD_ATTR |
サブジョブに関して保留属性が設定されているかどうかの表示
|
出力内容を次の図に示します。
注意事項
-
再実行設定の登録はサブジョブを再実行対象とする操作のため,実際に再実行するためには,再実行設定を登録したあとに,[ジョブネットモニタ]ウィンドウからグリッドジョブを再実行する必要があります。グリッドジョブを再実行する手順については,「6.5.1 グリッドジョブを再実行する方法」を参照してください。
-
再実行設定の登録および解除は,最新世代のグリッド実行ジョブに対してだけできます。最新世代ではないジョブを指定した場合は,KAKJ1576-Eメッセージを出力してコマンドがエラーとなります。
-
指定したグリッド実行ジョブを含むグリッドジョブネットが実行中の場合,サブジョブに対して再実行設定を登録または解除できません。この場合,KAKJ1701-Eメッセージを出力してコマンドがエラーとなります。
-
グリッド終了ジョブの実行後は,サブジョブに対して再実行設定を登録または解除できません。この場合,KAKJ1701-Eメッセージを出力してコマンドがエラーとなります。