5.3.1 単体グリッドジョブとグリッドジョブネットの相違点
単体グリッドジョブの内部処理として定義する,グリッド開始,グリッド実行,およびグリッド終了処理の定義内容は,次に示す相違点を除いて,それぞれグリッド開始ジョブ,グリッド実行ジョブ,およびグリッド終了ジョブと同じです。
ディレクトリのパス名を指定するパラメータには,ネットワークドライブ上のパス名を指定しないでください。また,指定するパス名に空白文字を含む場合はパスを「"」(ダブルクォーテーション)で囲む必要があります。
各定義内容の詳細については,「5.2.2 グリッド開始ジョブの定義」,「5.2.3 グリッド実行ジョブの定義」,および「5.2.4 グリッド終了ジョブの定義」を参照してください。
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グリッドプロパティ名
単体グリッドジョブを実行したときに,同一名称のグリッドプロパティが存在すると,単体グリッドジョブは終了コード87で終了します。
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自動分散の設定
自動分散機能を適用する場合に設定します。自動分散定義を設定すると,単体グリッドジョブ定義の設定内容が次のとおりとなります。
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自動分散ラベルが活性化されます。
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[設定クリア]ボタンが活性化されます。
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グリッドジョブ前処理プログラムのラジオボタンが選択されて,グリッドジョブ前処理プログラムに次の自動分散専用の指定値が設定されます。
/opt/jp1as/bin/adshexec -s PARENT /opt/hitachi/ugpsm/bin/gpautogs.ash 2>> ${UGPSM_SDIR}/${UGPSM_GRIDPROPID}_1
Windowsの場合,次のようにスクリプトファイル名などのパス名を変更してください。adshexecコマンドの引数で指定するパス名のパス区切り文字には「\\」を指定してください。
<JP1/ASのインストール先ディレクトリ>\bin\adshexec -s PARENT <uGPS - Managerのインストール先ディレクトリ>\\bin\\gpautogs.ash 2>> ${UGPSM_SDIR}\\${UGPSM_GRIDPROPID}_1
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スクリプトファイル名に次の自動分散専用の指定値が設定されます。
/opt/jp1as/bin/adshexec /opt/hitachi/ugpsm/bin/gpautogj.ash
Windowsの場合,次のようにスクリプトファイル名などのパス名を変更してください。adshexecコマンドの引数で指定するパス名のパス区切り文字には「\\」を指定してください。
<JP1/ASのインストール先ディレクトリ>\bin\adshexec <uGPS - Managerのインストール先ディレクトリ>\\bin\\gpautogj.ash
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グリッドジョブ後処理プログラムに次の自動分散専用の指定値が設定されます。
/opt/jp1as/bin/adshexec /opt/hitachi/ugpsm/bin/gpautoge.ash 2>> ${UGPSM_SDIR}/${UGPSM_GRIDPROPID}_1
Windowsの場合,次のようにスクリプトファイル名などのパス名を変更してください。adshexecコマンドの引数で指定するパス名のパス区切り文字には「\\」を指定してください。
<JP1/ASのインストール先ディレクトリ>\bin\adshexec <uGPS - Managerのインストール先ディレクトリ>\\bin\\gpautoge.ash 2>> ${UGPSM_SDIR}\\${UGPSM_GRIDPROPID}_1
なお,新規設定時には,値が入力済みでも自動分散専用の指定値で更新されます。
また,自動分散定義をクリアすると,単体グリッドジョブ定義の設定内容が次のとおりとなります。
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自動分散ラベルが非活性化されます。
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[設定クリア]ボタンが非活性化されます。
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グリッドジョブ前処理プログラムの指定値がクリアされます。
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スクリプトファイル名の指定値がクリアされます。
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グリッドジョブ後処理プログラムの指定値がクリアされます。
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グリッドジョブ前処理プログラムとデータ配置情報ファイルの選択
[単体グリッドジョブ定義]ダイアログボックスでは,グリッドジョブ前処理プログラムの代わりにデータ配置情報ファイルを指定できます。ジョブ前処理プログラムの代わりにデータ配置情報ファイルを使用する設定をしていて,データ配置情報ファイルを指定しなかった場合は,uGPS - Managerの設定ファイルのDATAPLACEFILE_DIRパラメータで指定されたディレクトリ上のデフォルトのファイル(dataplace)が設定されます。相対パスで指定する場合は,この<uGPS - Managerの設定ファイルのDATAPLACEFILE_DIRパラメータで指定されたディレクトリ>がカレントパスとなります。
一方,[単体グリッドジョブ定義]ダイアログボックスでグリッドジョブ前処理プログラムの使用を選択した場合は,グリッドジョブ前処理プログラムの指定を省略できません。
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グリッド終了処理実行しきい値
グリッド実行処理でサブジョブが警告終了や異常終了したり,uGPS -Managerが異常を検知したりした場合でも単体グリッドジョブの処理を続行したいときに,このしきい値を指定します。