Hitachi

uCosminexus Grid Processing Server 使用の手引


2.5.5 単体グリッドジョブの再実行

単体グリッドジョブを再実行する場合,そのジョブを前回実行したときに内部で実行した各種ジョブの状態によって,ジョブが新規実行の扱いとなるか再実行の扱いとなるかが異なります。

グリッドジョブの種類別に,新規実行・再実行の区別を次の表に示します。

表2‒47 単体グリッドジョブの新規実行,再実行の区別

ジョブを前回実行したときの状態

再実行時の動作

グリッド開始ジョブ

グリッド実行ジョブ

グリッド終了ジョブ

区別

実行するジョブ種別

実行済み

正常終了

正常終了

正常終了

新規実行

グリッド開始ジョブ以降

正常終了以外

再実行

グリッド終了ジョブだけ

未実行

再実行

グリッド終了ジョブだけ

エラー終了

正常終了

新規実行

グリッド開始ジョブ以降

正常終了以外

再実行

グリッド実行ジョブ以降,またはグリッド終了ジョブだけ

未実行

再実行

グリッド実行ジョブ以降,またはグリッド終了ジョブだけ

強制終了

未実行

再実行

グリッド実行ジョブ以降

未実行

未実行

再実行

グリッド実行ジョブ以降

正常終了以外

未実行

未実行

再実行

グリッド開始ジョブ以降

未実行

未実行

未実行

新規実行

グリッド開始ジョブ以降

注※ 前回実行したときのグリッド実行ジョブの終了コードと,再実行のときに指定したグリッド終了処理実行しきい値の関係によって,再実行時に実行するジョブ種別が異なります。終了コードとしきい値の関係を次の表に示します。

表2‒48 再実行時の単体グリッドジョブの内部処理と終了コードの関係

前回実行したときのグリッド実行ジョブの終了コード

実行するジョブ種別

-1

グリッド実行ジョブ以降

0

グリッド終了ジョブだけ

1〜再実行のときに指定したグリッド終了処理実行しきい値

グリッド終了ジョブだけ

再実行のときに指定したグリッド終了処理実行しきい値より大きい

グリッド実行ジョブ以降

単体グリッドジョブでは,前回実行したときに異常終了したサブジョブが無条件で再実行登録されます。また,特定のサブジョブを強制的に再実行対象にもできます。ただし,次の場合には,サブジョブ再実行登録はできません。

注意事項

再実行登録したサブジョブが実際に再実行されるのは,グリッド実行ジョブが再実行される場合です。サブジョブを再実行登録できた場合でも,前回実行したときに内部で実行した各種ジョブの状態から再実行するジョブが決定されます。