Hitachi

uCosminexus Grid Processing Server 使用の手引


1.3 バッチジョブ分散実行システムの構成

バッチジョブ分散実行システムは,JP1/AJS3と連携してジョブの分散実行を行います。ジョブの定義や実行状況/実行結果の確認にはJP1/AJS3 - ViewのGUIを利用して操作できます。また,ジョブ実行のスケジューリングにもJP1/AJS3の機能を使用します。さらに,ジョブの分散やジョブで起動するUAPの実行には,RPCを利用します。バッチジョブ分散実行システムの全体構成例を次の図に示します。

図1‒8 バッチジョブ分散実行システムの全体構成例

[図データ]

バッチジョブ分散実行システムを構成するマシンには,次の役割があります。

マネージャホスト

ジョブネットやスケジュールの定義を保存し,ジョブネットの実行を管理します。

ビューホスト

グリッドジョブを定義したりグリッドの状態を表示したりするGUIを操作します。

管理ホスト

コマンドの実行やデータ管理,ジョブ制御を実行して,ジョブを管理します。管理ホストに含まれるコンポーネントであるグリッドクライアント,データマネージャ,およびジョブマネージャの各役割を果たす場合は,それぞれ次の呼称で説明しています。

グリッドクライアント実行ホスト

ジョブマネージャにジョブの分散を指示するコマンドを実行します。

グリッドプロパティ管理ホスト

グリッドプロパティ情報などのデータを管理します。

グリッドジョブ管理ホスト

グリッドクライアントから要求を受けたジョブを制御します。

実行ノード

割り当てられたサブジョブを実行します。

兼用ホスト

グリッドクライアント,データマネージャ,およびジョブマネージャに加えて実行ノードもコンポーネントとして含み,管理ホストと実行ノードの両方の役割を果たします。

バッチジョブ分散実行システムの前提プログラムおよび関連プログラムを次に示します。

〈この節の構成〉