Hitachi Dynamic Link Manager Software ユーザーズガイド(HP-UX用)
HDLMデバイスのデバイスファイルを物理ボリュームとして指定しているボリュームグループがある環境で,/etc/lvmtabが削除された場合にvgscanコマンドを実行すると,/etc/lvmtabファイル内の該当ボリュームグループの物理ボリュームが,SCSIデバイスのデバイスファイルに書き換えられます。誤って/etc/lvmtabファイルを削除した場合は,次の手順でボリュームグループを回復してください。
- vgscan -aコマンドを実行して,/etc/lvmtabファイルを作成します。
- stringsコマンドを実行して,/etc/lvmtabファイルを確認します。
/etc/lvmtabファイル内のボリュームグループとデバイスファイルの対応を確認します。
次の例では,HDLMデバイスのデバイスファイルを物理ボリュームとして指定しているボリュームグループ(/dev/vg01)がSCSIデバイスのデバイスファイルに置き換わっています。
- view -drvオペレーションを実行して,SCSIデバイスのデバイスファイル名とHDLMデバイスのデバイスファイル名の対応を確認します。
- vgchange -a nコマンドを実行して,該当のボリュームグループを非活性化します。
次のように,Warningメッセージが出力されますが,非活性化は正常に行われます。
- vgexportコマンドを実行します。
ls -lコマンドを実行して,groupファイルのマイナー番号を取得します。そのあと,vgexport -m マップファイル ボリュームグループ名コマンドを実行して,マップファイルを作成し,該当のボリュームグループを削除します。
- mkdir,mknodコマンドを実行します。
mkdirコマンドを実行して,ボリュームグループ用ディレクトリを作成します。そのあと,mknodコマンドを実行して,groupファイルを作成します。mknodコマンドの引数には手順5で取得した,メジャー番号またはマイナー番号を指定します。
- vgimportコマンドを実行します。
vgimport -m マップファイル ボリュームグループ名コマンドを実行して,HDLMデバイスのデバイスファイル名をボリュームグループに登録します。
- stringsコマンドを実行して,/etc/lvmtabファイルを確認します。
/etc/lvmtabファイル内のボリュームグループとデバイスファイルの対応を確認します。次の例では,該当のボリュームグループに指定されている物理ボリュームが,HDLMデバイスのデバイスファイル名に回復しています。
- 必要に応じて,ボリュームグループを活性化します。
手順8までの手順では,ボリュームグループは活性化されていません。
必要に応じて,ボリュームグループの活性化または非活性化を行ってください。
次にコマンドの実行例を示します。
- ボリュームグループの活性化(クラスタ構成でない場合)
- ボリュームグループの活性化(クラスタ構成の場合)
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