Hitachi Dynamic Link Manager Software ユーザーズガイド(HP-UX用)
- -e [デバイスファイル名 ...]
- HDLM管理対象外のデバイスを自動識別し,一覧を表示します。デバイスファイル名が指定された場合は,そのデバイスに対するオープン処理およびデバイスのチェックをしないで,HDLM管理対象外のデバイスの一覧に追加します。
- HDLMは,次の条件のどれかに当てはまるデバイスを管理対象外と判定します。
- コマンドラインで指定されたデバイス名と一致する。
- /dev/dsk/cXtYdZ(Xはカードインスタンス番号,YはiLUのターゲットID,Zはホストが認識するLUN)のオープンに失敗した。または指定したデバイス「/dev/dsk/cXtYdZ」がブロック型デバイスではない。
- 対応する/dev/rdsk/cXtYdZ(Xはカードインスタンス番号,YはiLUのターゲットID,Zはホストが認識するLUN)のオープンに失敗した。または指定したデバイス「/dev/rdsk/cXtYdZ」がキャラクタ型デバイスではない。
- デバイスタイプが「Disk device」ではない。
デバイスタイプについては,/usr/include/sys/diskio.hファイルを参照してください。
- /dev/dsk,/dev/rdskにデバイスファイル(cXtYdZ)があるが,SCSIデバイスに接続されていない。
- CD-ROMドライブなど,ディスク以外のデバイスである。
- -l デバイスファイル名 ...
- 該当するデバイスの一覧を表示します。
- 指定されたデバイスファイル名に一致する,ブロック型デバイス名(/dev/dsk/...)を表示します。
デバイスファイル名は絶対パスで指定してください。また,デバイスファイル名は,複数指定およびメタキャラクタ指定ができます。ファイル名は前方一致でチェックします。なお,ブロック型(/dev/dsk/...),キャラクタ型(/dev/rdsk/...)どちらのファイルでも指定できます。
0:正常終了
1:異常終了(引数不正,OS関数またはシステムコールの発行失敗)
- (例1)HDLM管理対象外のデバイスを自動検出し,除外ディスク定義ファイルを作成する場合
- HDLM管理対象外のデバイスが不明なときの使用例
# /sbin/dlmcfgmgr -e >/etc/opt/DynamicLinkManager/dlmfdrv.unconf
- CD-ROMなど,検出に時間が掛かるデバイスを明示的に指定する例(/dev/dsk/c1t2d0がCD-ROMの例)
処理時間を短縮できるので,この使用法をお勧めします。
# /sbin/dlmcfgmgr -e /dev/dsk/c1t2d0 >/etc/opt/
DynamicLinkManager/dlmfdrv.unconf
- メタキャラクタを使用して指定する例(c0t9d*を除外する例)
# /sbin/dlmcfgmgr -e /dev/dsk/c0t9d* >/etc/opt/
DynamicLinkManager/dlmfdrv.unconf
- メタキャラクタを使用して指定する例(c0t9d3〜c0t9d6を除外する例)
# /sbin/dlmcfgmgr -e /dev/dsk/c0t9d[3-6] >/etc/opt/
DynamicLinkManager/dlmfdrv.unconf
- ファイル名の途中までを指定する例(c0t9d*を除外する例)
# /sbin/dlmcfgmgr -e /dev/dsk/c0t9d >/etc/opt/
DynamicLinkManager/dlmfdrv.unconf
- (例2)HDLM管理対象外のデバイスを自動検出しないで,指定ファイルだけを表示する場合
- 既存の除外ディスク定義ファイルに,HDLM管理対象外のデバイスを追加する場合などに使用します。
- /dev/dsk/c0t9d0を除外ディスク定義ファイルに追加する例
# /sbin/dlmcfgmgr -l /dev/dsk/c0t9d0 >> /etc/opt/
DynamicLinkManager/dlmfdrv.unconf
- /dev/dsk/c0t9d*を除外ディスク定義ファイルに追加する例
# /sbin/dlmcfgmgr -l /dev/dsk/c0t9d* >> /etc/opt/
DynamicLinkManager/dlmfdrv.unconf
または
# /sbin/dlmcfgmgr -l /dev/dsk/c0t9d >> /etc/opt/
DynamicLinkManager/dlmfdrv.unconf
- HDLM構成定義ユティリティ(dlmcfgmgr)は,ホストの起動時に自動的に起動され,システムの自動コンフィグレーション(構成認識)を行います。パスやLUの追加,削除,除外ディスク定義ファイルの更新などでシステムの構成を変更した場合は,HDLMに構成変更を認識させるために,HDLMパス情報設定ユティリティ(dlmdefpath)を実行してホストを再起動してください。ホスト再起動後,自動コンフィグレーション時に出力されるログ(/var/opt/DynamicLinkManager/log/dlmcfgmgr.log),およびHDLMコマンドのviewオペレーションの実行結果を参照し,システム構成を変更したあとの,HDLMデバイスとSCSIデバイスの対応を再確認してください。viewオペレーションについては,「6.7 view 情報を表示する」を参照してください。
- ホストの再起動時は,ホストを再起動する前のシステム構成情報を基に,システム構成を認識します。システムを再構築するなど,パスの構成を全面的に変更する場合は,HDLMの保持するシステム構成情報をクリアするために,HDLMをアンインストールしたあと,HDLMを新規インストールしてください。
- dlmcfgmgrユティリティおよびHDLMパス情報設定ユティリティ(dlmdefpath)は,同時に,かつ複数実行しないでください。dlmcfgmgrユティリティおよびdlmdefpathユティリティを実行する場合は,ほかのユーザがdlmcfgmgrユティリティおよびdlmdefpathユティリティを実行していないことを確認してください。
- HDLMで管理していたパスを削除すると,ホストを再起動したときKAPL10307-Wのメッセージがログファイル※に出力されます。このメッセージを抑止したい場合,次の処理を実行してください。
- 削除したパスと接続していたデバイス名を,除外ディスク定義ファイル(/etc/opt/DynamicLinkManager/dlmfdrv.unconf)に追加する。
- dlmdefpathユティリティを実行する。
- 注※
- dlmcfgmgrユティリティ,またはdlmdefpathユティリティの実行に伴って出力されるログファイル(/var/opt/DynamicLinkManager/log/dlmcfgmgr.log)です。
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