Hitachi Dynamic Link Manager Software ユーザーズガイド(HP-UX用)
- 収集情報出力先ディレクトリ
- HDLM障害情報収集ユティリティ(DLMgetras)で収集した情報の出力先ディレクトリを指定します。収集された情報は,「機能」に示した四つのファイルにまとめられ,指定したディレクトリに出力されます。
- -f 収集情報定義ファイル名
- 情報を収集したいディレクトリ,またはファイルを任意に指定する場合に指定します。情報を収集したいディレクトリ,またはファイルを,収集情報定義ファイルに記述して,このパラメタを指定します。
- 収集情報定義ファイル名は,絶対パスで指定してください。
- 収集情報定義ファイルの記述例を,「図7-1 収集情報定義ファイルの記述例」に示します。
- 収集情報定義ファイルの記述規則と注意事項
- 収集するディレクトリ,またはファイルは,絶対パスで指定してください。誤って相対パスで指定した場合は,DLMgetrasユティリティを実行したディレクトリ内で,指定したディレクトリ,またはファイルが検索され,ファイルが収集されます。
- 収集情報出力先ディレクトリを含むディレクトリを指定しないでください。指定した場合,DLMgetrasユティリティが終了しなくなります。
- 行の先頭に「#」がある場合,その行をコメント行とみなします。
- 行の先頭以外に「#」がある場合は,「#」をパスの一部とみなします。
- 1行につき,一つのファイルまたはディレクトリを指定してください。
- ルートディレクトリ「/」は指定できません。
- ディレクトリが指定された場合,指定されたディレクトリ内のすべてのファイルを取得します。その場合,指定されたディレクトリ内にあるサブディレクトリ内のファイルも含みます。ただし,ディレクトリ内にファイルがない場合,そのディレクトリについてはファイルを取得しません。取得先のディレクトリにもディレクトリは作成しません。
- 指定したファイルまたはディレクトリは,root権限で読み取りできる設定にしてください。読み取りできないファイルまたはディレクトリの情報は取得できません。
- -h
- DLMgetrasユティリティの形式を表示します。
- DLMgetrasユティリティをシェルの引数として実行する場合は,標準のPOSIXシェル(/usr/bin/sh)を使用してください。
- 障害情報は,指定された収集情報出力先ディレクトリに格納してから圧縮するため,情報収集する領域は余裕を持って見積もってください。
- 指定した収集情報出力先ディレクトリがすでにある場合,上書きを確認するメッセージが表示されます。「y」を入力すると,既存のファイルはすべて上書きされます。「n」やそのほかのキーを入力すると,DLMgetrasユティリティは実行されないで終了します。
前回,障害情報を収集したときに作成したディレクトリの名称を変更してからユティリティを実行するか,重複しないディレクトリ名を指定してユティリティを実行してください。
- DLMgetrasユティリティを実行した場合に,出力先ディレクトリに指定したファイルシステムで容量不足が生じたときは,次のメッセージを出力し,入力待ちとなります。
このメッセージが出力された場合,必ずリターンキーを押してください。
/output_filesystem: write failed, file system is full Tar: end of tape Tar: to continue, enter device/file name when ready or null string to quit.
その場合,次のメッセージが出力されエラー終了します。
出力先ディレクトリに指定したファイルシステム内のファイルを削除,圧縮するなどして容量不足を解消するか,または出力先ディレクトリを変更して,再度DLMgetrasユティリティを実行してください。
KAPL10035-E An attempt to archive the error information failed. details = xxxxx
- DLMgetrasユティリティで収集したシステムクラッシュダンプのアーカイブを作成する場合は,以下の手順を実行してください。
# cd 収集情報出力先ディレクトリ # tar cvfh アーカイブファイル名 ./var
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