Hitachi Dynamic Link Manager Software ユーザーズガイド(HP-UX用)

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6.6.2 パラメタ

<この項の構成>
(1) HDLMの動作環境を設定する場合
(2) setオペレーションの形式を表示する場合

(1) HDLMの動作環境を設定する場合

各設定のデフォルト値と推奨値を「表6-2 各設定のデフォルト値と推奨値」に示します。setオペレーションで設定値を変更した場合,その値は直ちに有効になります。

表6-2 各設定のデフォルト値と推奨値

項目名 デフォルト値 推奨値
ロードバランス on
アルゴリズムは拡張最少I/O数
on
アルゴリズムの推奨値は運用環境によって異なります。
障害ログ採取レベル 3: Informationレベル以上の障害情報を採取 3: Informationレベル以上の障害情報を採取
障害ログファイルサイズ 9900(KB) 9900(KB)
障害ログファイル数 2 2
トレースレベル 0: トレースを出力しない 0: トレースを出力しない
トレースファイルサイズ 1000(KB) 1000(KB)
トレースファイル数 4 4
パスヘルスチェック on(チェック間隔: 30分) on
チェック間隔の推奨値は運用環境によって異なります。
自動フェイルバック off off
間欠障害監視 off off
監査ログ採取 off 監査ログを採取したい場合「on」を設定してください。
監査ログのFacility user local0〜7

-lb {on [-lbtype {rr|exrr|lio|exlio|lbk|exlbk}]|off}
ロードバランス機能を有効,または無効にします。
on:有効
off:無効

-lbtype {rr|exrr|lio|exlio|lbk|exlbk}
ロードバランスのアルゴリズムを選択します。
rr:ラウンドロビン
exrr:拡張ラウンドロビン
lio:最少I/O数
exlio:拡張最少I/O数
lbk:最少ブロック数
exlbk:拡張最少ブロック数
-lbtypeで設定したアルゴリズムは,-lb offを指定してロードバランス機能を無効にしても,記憶されています。そのため,再度ロードバランス機能を有効にし,アルゴリズムを指定しなかった場合,記憶されているアルゴリズムでロードバランスが実行されます。
なお,ロードバランスの種別にかかわらず,VxFSからの連続したI/Oについては,パスの切り替えが行われません。

-ellv 障害ログ採取レベル
障害ログとして採取する障害情報のレベルを設定します。
障害ログ採取レベルを設定できるログファイルは,HDLMマネージャのログ(dlmmgr[1-16].log)です。
障害ログ採取レベルの設定値とその説明を「表6-3 障害ログ採取レベルの設定値」に示します。なお,障害が発生したときは,障害ログ採取レベルに「1」以上を選択してログを採取します。

表6-3 障害ログ採取レベルの設定値

設定値 説明
0 障害ログを採取しません。
1 Errorレベル以上の障害情報を採取します。
2 Warningレベル以上の障害情報を採取します。
3 Informationレベル以上の障害情報を採取します。
4 Informationレベル(保守情報も含む)以上の障害情報を採取します。
設定値が大きいほど出力されるログの量が多くなります。ログの出力量が多い場合,古い障害ログファイルに上書きされるまでの時間が短くなります。

使用例
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr set -ellv 1
KAPL01049-I オペレーションを開始します。オペレーション名 = set。よろしいですか? [y/n] : y
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = set, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
# 

-elfs 障害ログファイルサイズ
障害ログファイル(dlmmgr[1-16].log)のサイズをキロバイト単位で設定します。100〜2000000の値を指定します。HDLMマネージャのログには指定値が反映されます。障害ログファイル数の指定と合わせて,採取できる障害ログの合計サイズの最大値は32000000KB(約30GB)です。
すべてのログファイルが設定サイズに達すると,いちばん古いログファイルから順に新しいログ情報が上書きされます。

-elfn 障害ログファイル数
障害ログファイル(dlmmgr[1-16].log)の数を設定します。2〜16の値を指定します。障害ログファイルサイズの指定と合わせて,採取できる障害ログの合計サイズの最大値は32000000KB(約30GB)です。

-systflv トレースレベル
トレースの出力レベルを設定します。トレースレベルを設定できるトレースファイルは,hdlmtr[1-64].logです。トレースレベルの設定値とその説明を「表6-4 トレースレベルの設定値」に示します。なお,障害が発生したときは,トレースレベルに「1」以上を選択してログを採取します。

表6-4 トレースレベルの設定値

設定値 説明
0 トレースを出力しません。
1 エラー情報だけ出力します。
2 プログラムの動作概略を出力します。
3 プログラムの動作詳細を出力します。
4 すべての情報を出力します。
設定値が大きいほど出力されるログの量が多くなります。ログの出力量が多い場合,古い障害ログファイルに上書きされるまでの時間が短くなります。

-systfs トレースファイルサイズ
トレースファイルのサイズをキロバイト単位で設定します。100〜16000の値を指定します。トレースファイル数の指定と合わせて,採取できるトレースの合計サイズの最大値は1024000KBです。なお,設定されている値よりも小さい値を指定した場合,実行を確認するKAPL01097-Wのメッセージが表示されてトレースファイルはいったん削除されます。ファイルサイズを設定できるトレースファイルは,hdlmtr[1-64].logです。トレースファイルは固定長です。したがって,書き込まれるトレース情報が設定したファイルサイズに満たない場合でも,出力されるトレースファイル一つ当たりのファイルサイズは常に固定です。すべてのトレースファイルにトレースが書き込まれると,いちばん古いトレースファイルから順に新しいトレースが上書きされます。

-systfn トレースファイル数
トレースファイルの数を設定します。2〜64の値を指定します。トレースファイルサイズの指定と合わせて,採取できるトレースの合計サイズの最大値は1024000KBです。なお,設定されている値よりも小さい値を指定した場合,実行を確認するKAPL01097-Wのメッセージが表示されてトレースファイルはいったん削除されます。ファイル数を設定できるトレースファイルは,hdlmtr[1-64].logです。

-pchk {on [-intvl チェック間隔]|off}
パスヘルスチェック機能を有効,または無効にします。
on:有効
off:無効
待機系ホストや,SANRISE9500Vシリーズ,またはHitachi AMS/TMS/WMSシリーズのストレージサブシステムに接続しているホストでは,I/Oが発行されないパスの障害を検出するために,パスヘルスチェック機能を有効にすることをお勧めします。「on」を指定した場合,パスヘルスチェックのチェック間隔を,後続パラメタで指定します。チェック間隔の指定を省略した場合,チェック間隔は次のとおりになります。
  • これまでにチェック間隔を一度も指定していない場合
    30分間隔(デフォルトの設定)になります。
  • これまでにチェック間隔を指定している場合
    前回指定したチェック間隔になります。
パスヘルスチェックのチェック間隔を指定する後続パラメタの形式を,次に示します。

-intvl チェック間隔
パスヘルスチェックのチェック間隔を,分単位で指定します。使用している環境に合わせて1〜1440の値を指定します。チェック間隔を変更した場合,変更後のチェック間隔が直ちに有効になります。チェック間隔を短くした場合,前回のパスヘルスチェックの実行終了時から,すでに変更後のチェック間隔を経過しているときには,直ちにパスヘルスチェックが始まります。このパラメタで設定したチェック間隔は,-pchk offを指定してパスヘルスチェック機能を無効にしても,記憶されています。そのため,再度パスヘルスチェック機能を有効にし,チェック間隔を指定しなかった場合,記憶されているチェック間隔でパスヘルスチェックが実行されます。

-afb {on [-intvl チェック間隔]|off}
障害パスの自動フェイルバック機能を有効,または無効にします。
on:有効
off:無効
自動フェイルバック機能を有効にすると,保守作業などのためにユーザが意識的に障害状態にしていたパスが,自動的に稼働状態になってしまうことがあります。また,ストレージやパスで間欠障害が発生した場合,パスの状態が,閉塞状態と稼働状態を繰り返すため,I/Oの性能が低下することがあります。
 
自動フェイルバックの対象となるのは,障害が発生してKAPL08022-Eのメッセージが出力されたパス,およびHDLMマネージャの起動時に障害となっているパスです。間欠障害が発生したときのI/O性能の低下を防ぐため,自動フェイルバックを有効にする場合は,間欠障害監視を有効にすることをお勧めします。間欠障害監視は,自動フェイルバックが有効なときにだけ設定できます。自動フェイルバックと間欠障害監視の設定の関係については,「表6-5 自動フェイルバックおよび間欠障害監視の設定状況と,実行できる操作の関係」を参照してください。
 
「on」を指定した場合,パスの状態を確認するチェック間隔を後続パラメタで指定します。チェック間隔の指定を省略した場合,チェック間隔は次のとおりになります。
  • これまでにチェック間隔を一度も指定していない場合
    1分間隔(デフォルトの設定)になります。
  • これまでにチェック間隔を指定している場合
    前回指定したチェック間隔になります。
パスの状態確認のチェック間隔を指定する後続パラメタの形式を,次に示します。

-intvl チェック間隔
パスの状態確認の終了から,次回のパスの状態確認を開始するまでのチェック間隔を,分単位で指定します。1〜1440の値を指定します。デフォルト値は「1」です。システムの運用方法に合わせて設定してください。
間欠障害監視の設定が「on」で障害発生回数が「2」以上の場合,次の条件が満たされている必要があります。
 
間欠障害の障害監視時間 >=
自動フェイルバックのチェック間隔×間欠障害監視で指定する障害発生回数
 
この条件が満たされない場合はKAPL01080-Wエラーになります。エラーになった場合は,自動フェイルバックのチェック間隔,間欠障害の監視時間,または間欠障害監視で指定する障害発生回数のどれかを変更してください。
障害発生回数に「1」を指定した場合,上記の条件を満たす必要はありません。
チェック間隔を変更した場合,変更後のチェック間隔が直ちに有効になります。チェック間隔を短くした場合,前回のパスの状態確認が終了したときから,すでに変更後のチェック間隔を経過しているときには,直ちにパスの状態確認が始まります。
このパラメタで設定したチェック間隔は,-afb offを指定して自動フェイルバック機能を無効にしても,記憶されています。そのため,再度自動フェイルバック機能を有効にし,チェック間隔を指定しなかった場合,記憶されているチェック間隔でパスの状態確認が実行されます。

-iem {on [-intvl 障害監視時間] [-iemnum 障害発生回数]|off}
間欠障害監視を有効,または無効にします。
on:有効
off:無効
間欠障害監視は,自動フェイルバックが「on」のときにだけ設定できます。間欠障害が発生したときのI/O性能の低下を防ぐため,自動フェイルバックを有効にする場合は,間欠障害監視を有効にすることをお勧めします。「on」を指定した場合,障害監視時間および障害発生回数を,後続パラメタで指定します。間欠障害の監視が開始されてから指定した時間が経過するまでの間に,指定した回数の障害が発生した場合に,該当するパスに間欠障害が発生しているとみなします。間欠障害が発生しているとみなされたパスは,自動フェイルバックの対象外になります。間欠障害監視は,パスごとに実施されます。また,間欠障害監視は,自動フェイルバックによってパスが障害から回復した時点から開始されます。
障害監視時間または障害発生回数の指定を省略した場合,それぞれの値は次のとおりになります。
  • これまでに障害監視時間または障害発生回数を一度も指定していない場合
    障害監視時間は30分,障害発生回数は3回になります。
  • これまでに障害監視時間または障害発生回数を指定している場合
    前回指定した値になります。
障害監視時間と障害発生回数の設定値は障害発生回数が「2」以上の場合,次の条件を満たしている必要があります。
 
間欠障害の障害監視時間 >=
自動フェイルバックのチェック間隔×間欠障害監視で指定する障害発生回数
 
この条件が満たされない場合はKAPL01080-Wエラーになります。エラーになった場合は,自動フェイルバックのチェック間隔,間欠障害の監視時間,または間欠障害監視で指定する障害発生回数のどれかを変更してください。
障害発生回数が「1」の場合,上記の条件を満たす必要はありません。
間欠障害の監視時間と障害の発生回数を指定する後続パラメタの形式を,次に示します。

-intvl 障害監視時間
間欠障害の監視時間を分単位で指定します。1〜1440の値を指定します。デフォルト値は「30」です。
間欠障害の監視中に障害監視時間を変更した場合,変更前までにカウントされた障害発生回数,および監視を開始してから経過した時間が0にリセットされます。そして,変更後の設定で監視が開始されます。間欠障害の監視時間外に障害監視時間を変更した場合,次に自動フェイルバックが成功した時点から,変更後の障害監視時間が有効になります。監視時間外は障害発生回数はカウントされていないため,回数の変更はありません。
このパラメタで設定した障害監視時間は,-iem offを指定して間欠障害監視を無効にしても記憶されています。そのため,再度間欠障害監視を有効にし,障害監視時間を指定しなかった場合,記憶されている障害監視時間で間欠障害監視が実行されます。

-iemnum 障害発生回数
障害の発生回数を指定します。1〜99の値を指定します。デフォルト値は「3」です。
間欠障害の監視中に障害発生回数を変更した場合,変更前までにカウントされた障害発生回数,および監視を開始してから経過した時間が0にリセットされます。そして,変更後の設定で監視が開始されます。間欠障害の監視時間外に障害発生回数を変更した場合,次に自動フェイルバックが成功した時点から変更後の障害発生回数が有効になります。監視時間外は障害発生回数はカウントされていないため,回数の変更はありません。
このパラメタで設定した障害発生回数は,-iem offを指定して間欠障害監視を無効にしても,記憶されています。そのため,再度,間欠障害監視を有効にし,障害発生回数を指定しなかった場合,記憶されている障害発生回数で間欠障害監視が実行されます。
間欠障害の監視中にset -iem onオペレーションを実行した場合,障害監視時間または障害発生回数を変更していなくても,それまでにカウントされた障害発生回数,および監視を開始してから経過した時間がリセットされます。間欠障害監視は継続されます。
間欠障害監視を「on」に設定しているときに,自動フェイルバックを「off」に設定すると,間欠障害監視は無効になります。ただし,view -sysオペレーションでHDLMの機能の設定情報を表示した場合,間欠障害監視(Intermittent Error Monitor)の設定は「on」と表示されます。再度自動フェイルバックを「on」に設定すると,間欠障害監視が有効になります。
自動フェイルバックおよび間欠障害監視について実行できる操作は,それらの機能の設定状況に依存します。自動フェイルバックおよび間欠障害監視の設定状況と,それらの機能について実行できる操作の関係を,「表6-5 自動フェイルバックおよび間欠障害監視の設定状況と,実行できる操作の関係」に示します。

表6-5 自動フェイルバックおよび間欠障害監視の設定状況と,実行できる操作の関係

設定状況 実行できる操作 操作の結果
AFB IEM
on on AFBを「on」にする AFBとIEMの動作には変化なし
AFBの設定値を変更する AFBは変更後の設定で動作する※1
AFBを「off」にする
  • AFBおよびIEMが無効になる
  • カウントされた障害発生回数,監視経過時間,および自動フェイルバック対象外の情報がリセットされる
IEMを「on」にする
  • 間欠障害監視中のパスは,カウントされた障害発生回数と監視経過時間が「0」にリセットされ,改めて間欠障害監視が開始される
  • 間欠障害監視時間外のパスは,変化なし
IEMの設定値を変更する
  • 間欠障害監視中のパスは,カウントされた障害発生回数と監視経過時間が「0」にリセットされ,変更後の監視条件に従って,改めて間欠障害監視が開始される※1
  • 間欠障害監視時間外のパスは障害発生後,自動フェイルバックによって回復したときから設定値が有効となる
IEMを「off」にする
  • IEMが無効になる
  • カウントされた障害発生回数,監視経過時間,および自動フェイルバック対象外の情報がリセットされる
off AFBを「on」にする AFBとIEMの動作には変化なし
AFBの設定値を変更する AFBは変更後の設定で動作する
AFBを「off」にする AFBが無効になる
IEMを「on」にする IEMが有効になる※1
off on※2 AFBを「on」にする AFBおよびIEMが有効になる※1
AFBを「off」にする AFBとIEMの動作には変化なし
off AFBを「on」にする AFBが有効になる
AFBを「off」にする AFBとIEMの動作には変化なし

(凡例)
AFB:自動フェイルバック
IEM:間欠障害監視

注※1
自動フェイルバックのチェック間隔の設定値と間欠障害監視の設定値の条件を満たさない場合,KAPL01080-Wエラーになります。KAPL01080-Wエラーとなった場合は間欠障害監視状態に変化はありません。

注※2
自動フェイルバックの設定が「off」なので,間欠障害監視は無効です。

使用例
間欠障害監視を有効にする場合
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr set -iem on -intvl 20 -iemnum 2
KAPL01049-I オペレーションを開始します。オペレーション名 = set。よろしいですか? [y/n] : y
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = set, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
# 

-lic
ライセンスを更新する場合に指定します。ライセンスは,ライセンスキーまたはライセンスキーファイルで提供されます。ライセンスキーファイルは,ライセンスキーを格納したファイルです。

ライセンスキーファイルを使用する場合
ライセンスキーファイルを,/var/tmp直下に「hdlm_license」という名称で格納してから,set -licオペレーションを実行します。ライセンスキーファイルに記述されているライセンスキーの種別に応じて,ライセンスキーが登録された旨のメッセージが出力されます。一時または非常ライセンスの場合は,期限満了日も表示されます(KAPL01071-I,KAPL01072-I)。

ライセンスキーファイルを使用しない場合
set -licオペレーションを実行すると,ユーザにライセンスキーの入力を求めるKAPL01068-Iのメッセージが出力されます。それに対して,ライセンスキーを入力します。入力したライセンスキーの種別に応じて,ライセンスキーが登録された旨のメッセージが表示されます。一時または非常ライセンスの場合は,期限満了日も表示されます(KAPL01071-I,KAPL01072-I)。
ライセンスキーの種別を「表6-6 ライセンスキー種別」に示します。

表6-6 ライセンスキー種別

種類 説明
永久ライセンスキー 永久的な製品の使用を可能とするためのライセンスキーです。
一時ライセンスキー ユーザが製品の評価などを行う場合に使用するライセンスキーです。期間には,「120」(120日間)が,インストール時に設定されます。一時ライセンスキーは再利用できません。
非常ライセンスキー 永久ライセンスキー発行が間に合わない場合などに,一時的に使用するライセンスキーです。期間には「30」(30日間)が,インストール時に設定されます。非常ライセンスキーは再利用できません。

注※
一時ライセンスキーは,setオペレーションでインストールできません。

使用例1
ライセンスキーを更新する場合(ライセンスキーファイルがあるとき)
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr set -lic
KAPL01049-I オペレーションを開始します。オペレーション名 = set。よろしいですか? [y/n] : y
KAPL01071-I 永久ライセンスがインストールされました。
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = set, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
#

使用例2
ライセンスキーを更新する場合(ライセンスキーファイルがないとき)
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr set -lic
KAPL01049-I オペレーションを開始します。オペレーション名 = set。よろしいですか? [y/n] : y
KAPL01083-I ライセンスキーファイルがありません。ファイル名 =/var/tmp/hdlm_license
KAPL01068-I ライセンスキーを入力して下さい:*************
KAPL01071-I 永久ライセンスがインストールされました。
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = set, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
#

-audlog {on [-audlv 監査ログ採取レベル] [-category [[ss] [a] [ca]|all]]|off}
監査ログの採取を指定します。
on:採取する
off:採取しない

-audlv 監査ログ採取レベル
監査ログとして採取する重要度のレベルを設定します。設定値を「表6-7 監査ログ採取レベルの設定値」に示します。デフォルトの設定値は「6」です。

表6-7 監査ログ採取レベルの設定値

設定値(重要度) 説明
0 監査ログを採取しません。
1
2 Criticalレベルの監査ログを採取します。
3 Critical,およびErrorレベルの監査ログを採取します。
4 Critical,Error,およびWarningレベルの監査ログを採取します。
5
6 Critical,Error,Warning ,およびInformationalレベルの監査ログを採取します。
7

-category [[ss] [a] [ca]|all]
監査ログとして採取する種別を設定します。設定値を「表6-8 監査ログ種別の設定値」に示します。デフォルトの設定値は「all」です。-categoryを指定して設定値を省略した場合は「all」が指定されたものとみなされます。

表6-8 監査ログ種別の設定値

設定値 説明
ss StartStopの監査ログ事象を採取します。
a Authenticationの監査ログ事象を採取します。
ca ConfigurationAccessの監査ログ事象を採取します。
all StartStop,Authentication,およびConfigurationAccessの監査ログ事象を採取します。

-audfac Facility値
監査ログのFacilityを指定します。
設定値を「表6-9 監査ログのFacilityの設定値」に示します。デフォルトの設定値は「user」です。

表6-9 監査ログのFacilityの設定値

設定値 /etc/syslog.confファイルでの対応するFacility値
userまたは1 user
local0または16 local0
local1または17 local1
local2または18 local2
local3または19 local3
local4または20 local4
local5または21 local5
local6または22 local6
local7または23 local7

-s
このパラメタを指定すると,コマンド実行の確認メッセージを表示しないで実行します。シェルスクリプトやバッチファイルでコマンドを実行する場合,確認メッセージへの入力を省略したいときに指定します。

(2) setオペレーションの形式を表示する場合

-help
このパラメタを指定すると,setオペレーションの形式が表示されます。

使用例
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr set -help
set:
Format
dlnkmgr set { -lb on [ -lbtype { rr | exrr | lio | exlio | lbk | exlbk } ]
| -lb off
| -ellv ElogLevel
| -elfs ElogFileSize
| -elfn Number-Of-ElogFiles
| -systflv TraceLevel
| -systfs TraceFileSize
| -systfn Number-Of-TraceFiles
| -pchk on [ -intvl Interval-Time ]
| -pchk off
| -afb on [ -intvl Interval-Time ]
| -afb off
| -iem on
[ -intvl Error-Monitor-Interval ]
[ -iemnum Number-Of-Times ]
| -iem off
| -lic
| -audlog on
[ -audlv AudlogLevel ]
[ -category Category-Value ]
| -audlog off
| -audfac { Facility-Name | Facility-Number }
}
[-s]
Valid value
ElogLevel { 0 | 1 | 2 | 3 | 4 } (Default Value 3)
ElogFileSize { 100 - 2000000 }(KB) (Default Value 9900)
Number-Of-ElogFiles { 2 - 16 }(Files) (Default Value 2)
TraceLevel { 0 | 1 | 2 | 3 | 4 } (Default Value 0)
TraceFileSize { 100 - 16000 }(KB) (Default Value 1000)
Number-Of-TraceFiles { 2 - 64 }(Files) (Default Value 4)
Interval-Time { 1 - 1440 }(Minute) (Default Value 30)
(pchk)
Interval-Time { 1 - 1440 }(Minute) (Default Value 1)
(afb)
Error-Monitor-Interval { 1 - 1440 }(Minute) (Default Value 30)
Number-Of-Times { 1 - 99 }(Times) (Default Value 3)
AudlogLevel { 0 - 7 } (Default Value 6)
Category-Value { [ss] [a] [ca] |
all } (Default Value all)
Facility-Name { user |
local0 - local7 } (Default Value user)
Facility-Number { 1 | 16 - 23 } (Default Value 1)
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = set, 終了時刻 = yyyy/mm/dd hh:mm:ss
#

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