Hitachi Dynamic Link Manager Software ユーザーズガイド(HP-UX用)

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4.5.1 HBAの交換

LUに対して複数の稼働状態のパスがある場合,交換するHBAを経由するパスだけを閉塞状態にして,そのほかのパスを使用してアクセスを続けることで,アプリケーションを運用したままHBAを交換できます。

HBAを交換する手順を次に示します。

注意事項
次に示す手順で交換できるのは,HBAだけです。

  1. 交換するHBAを経由するパスをOffline(C)状態にします。
    ホストポート番号が0001,バス番号が0000のHBAを経由するパスをOffline(C)状態にする場合,次のコマンドを実行します。
     
    # /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr offline -hba 0001.0000
     
  2. HBAを交換します。
    交換前と異なるスロットにHBAを挿入した場合,パスの構成が変更されるため,ホストの再起動が必要となります。アプリケーションを運用したままHBAを交換できるよう,交換前と同じスロットに挿入することをお勧めします。
  3. ioscan -fnC diskコマンドを実行して,交換したHBAが正しく挿入されていることと,パスの構成が変更されていないことを確認します。
    ioscanコマンドの結果から,挿入したHBAに対応するパスのS/W StateがCLAIMED状態になっていることを確認してください。また,挿入したHBAに対応するパスのDriverを確認してください。

    Driverがdlmfdrv(HP-UX 11i v2.0ではzdlmfdrv)と表示されている場合
    手順4に進んでください。

    Driverがsdiskと表示されている場合
    パスの構成が変更されています。最新のパスの構成定義を有効にするために,HDLMパス情報設定ユティリティ(dlmdefpath)を実行してください。ホスト再起動後,/var/opt/DynamicLinkManager/log/dlmcfgmgr.logファイルを参照して,起動時刻以降に次のメッセージが出力されていないことを確認してください。
     
    KAPL10317-E The path configuration definition has not been set.
     
    このメッセージが出力されている場合,ハードウェア構成,ドライバ構成,または除外ディスク定義ファイルが変更されています。dlmdefpathユティリティを実行して,ホスト再起動後に,メッセージが出力されていないことを再度確認してください。
    KAPL10317-Eのメッセージが出力されていないことを確認したら,HDLMコマンドのview -drvオペレーションを実行して,変更されたパスの構成を確認してください。
    手順4以降の操作は不要です。
  4. 交換したHBAを経由するパスをOnline状態にします。
    ホストポート番号が0001,バス番号が0000のHBAを経由するパスをOnline状態にする場合,次のコマンドを実行します。
     
    # /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr online -hba 0001.0000
     
  5. HDLMコマンドのview -drvオペレーションを実行して,パス情報を確認します。

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