SETMAXRC要素(ジョブステップの終了コードの最大値,または最終ジョブステップの終了コードの変更)
形式
VALUE="最大終了コード"
機能
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設定ファイルのJOB_RCDEFINEパラメータがSTEPMAXの場合
ジョブの途中で,ジョブコントローラの終了コードであるジョブステップの終了コードの最大値を変更する。
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設定ファイルのJOB_RCDEFINEパラメータがSTEPLASTの場合
ジョブコントローラの終了コードである最後に実行完了したメインステップの終了コードを変更する。
SETMAXRC要素は,先行ジョブステップの終了コードを無視したい場合や,JP1/AJSのジョブ終了判定で,しきい値による判定をしたい場合などに指定する。
属性
注意事項
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SETMAXRC要素は,STEP要素のあとに記述する。SETMAXRC要素の直前のジョブステップ終了後,終了コードの最大値を変更する。
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SETMAXRC要素の直前のジョブステップをCOND属性の条件でスキップした場合であっても,終了コードの最大値を変更する。IF要素でスキップした場合は終了コードの最大値は変更しない。
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SETMAXRC要素で指定した終了コードは,COND属性およびIF要素の判定では使用しない。
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設定ファイルのJOB_RCDEFINEパラメータにSTEPLASTを指定した場合,最後に実行完了したジョブステップの直後に指定したSETMAXRC要素だけが有効となる。その他のSETMAXRC要素は,ジョブステップの終了コードの最大値を書き換えたことを示すKAKC1909-Iメッセージは出力されるが,ジョブの終了コードには影響を与えない。
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JSPEC機能を用いてジョブステップを並列実行する場合,SETMAXRC要素はメインステップの直後に指定すること。複数のサブステップの直後にSETMAXRC要素を指定した場合,最終的にどのSETMAXRC要素の指定が有効になるかはサブステップの終了順序に依存し,最後に完了したサブステップの直後に指定したSETMAXRC要素が有効になる。
使用例
SETMAXRC要素で先行ジョブステップの終了コードを無視する場合の使用例を次に示す。
SETMAXRC要素より先に記述したジョブステップSTEP01,およびSTEP02の終了コードがどのような値であっても,ジョブステップの終了コードの最大値を0に変更する。STEP01またはSTEP02の終了コードが,STEP03の終了コードより大きい場合であっても,STEP03の終了コードがジョブの終了コードとなる。
<STEP NAME="STEP01" > : </STEP> <STEP NAME="STEP02" > : </STEP> <SETMAXRC VALUE="0" /> <STEP NAME="STEP03" > : </STEP>