bjexlslock(ファイルの排他状態の表示(一般ユーザ用))
形式
bjexlslock [-h 論理ホスト名] [-l | -w] [-j ジョブ識別子 | -t タイプ | パス名…]
機能
ジョブコントローラから実行されたジョブの排他/共用情報を表示する。
指定できるオプションおよびパス名のどちらも指定しない場合,ジョブの排他状態を表示する。
オプション
- -h 論理ホスト名 〜<英字と数字と-(ハイフン)>((1〜244))
-
バッチジョブ実行システムの論理ホストで運用している場合に指定する。設定ファイルとして/opt/hitachi/bjex/conf/bjex_論理ホスト名.confを読み込み実行する。
- -l
-
確保している資源の一覧を表示する。
- -w
-
待ち状態になっている資源の一覧を表示する。
- -j ジョブ識別子 〜<数字>((1〜999999))
-
表示対象とするジョブのジョブ識別子を指定する。
- -t タイプ
-
表示対象とするロックのタイプを指定する。指定できるタイプを次に示す。
-
DIR(LIBもDIRで指定する)
-
FILE
-
GDG
-
PREST
-
- パス名 〜<パス名>
-
表示対象とするロックのパス名を指定する。
戻り値
戻り値については,「表10-39 ジョブコントローラの終了コード一覧」を参照のこと。
注意事項
-
パス名に相対パス名を指定した場合は,コマンド実行時のカレントディレクトリからの相対パスであると見なす。コマンド実行時のカレントディレクトリがジョブ実行時のカレントディレクトリと異なる場合,ジョブ定義XMLファイルのDSN属性値に記述された相対パスを指定しても同じファイルとは見なされないので注意すること。
-
パス名は,絶対パス名に変換してから比較する。このため,パス名を相対パスで指定した場合でも,ジョブ定義XMLファイルのDSN属性値のパス名と絶対パスが一致していれば,同じファイルと見なす。
-
絶対パス名が同じであるパス名を複数指定した場合は,同じファイルの排他状態が複数回出力される。
-
パス名に指定したパスの各ディレクトリは,すべて存在している必要がある。ファイルは存在していなくてもよい。
-
ジョブ識別子で指定したジョブが実行中でない場合は,メッセージを出力して,排他情報は出力しないで終了する。
-
パス名を指定した場合に,パス名がディレクトリであるとき,ディレクトリ配下のすべての排他情報を出力する。
-
このコマンドで排他状態を表示させる場合,排他/共用制御のための共用メモリ使用量定義で見積もった共用メモリサイズを確保できるだけのデータ領域でのリミット値の設定が必要となる。
使用例
現在待ち状態になっている資源の一覧を表示する。
bjexlslock -w
出力例
-
ジョブ識別子もパス名も指定しない場合
出力項目の説明
-
JOBID
ジョブ識別子(6けた10進数)。
-
STATUS
ジョブの排他状態。
項目
説明
LOCK
ロック獲得状態であることを示す。
WAIT
ロック待ち状態であることを示す。
-
ELAPSED
ロック獲得またはロック待ち開始からの経過時間。
STATUSが"LOCK"の場合は,ロック獲得からの経過時間を表示する。
STATUSが"WAIT"の場合は,ロック待ち開始からの経過時間を表示する。
24時間を超える場合は,"over24"を表示する。
-
PID
ジョブコントローラプロセスのプロセス番号(10進数)。
-
JP1JobID
JP1ジョブ識別子。
-
JOBNAME
ジョブ名。
-
-
ジョブ識別子(-jオプション)を指定した場合
前半(上記出力例の(1))は,オプションに指定したジョブの排他状態を表示する。形式は「ジョブ識別子もパス名も指定しない場合」と同じである。
後半(上記出力例(2))は,オプションに指定したジョブが割り当て中または割り当てようとしているファイルの排他状態を表示する。
出力項目の説明
-
MODE
このファイルまたはディレクトリを割り当てた場合の排他モード。
項目
説明
EXC
排他割り当て要求であることを示す。
SHR
共用割り当て要求であることを示す。
-
STATUS
このファイルまたはディレクトリのロック状態。
項目
説明
LOCK
ロック獲得状態であることを示す。
WAIT
ロック待ち状態であることを示す。
UNLK
複数ファイルの排他要求をし,そのうちの1つでロック待ちとなった場合に,そのファイル以外のほかのファイルがロック待ちをしている状態であることを示す。
-
LOCKJOB
このファイルまたはディレクトリをロックしたジョブ識別子およびロック状態。
項目
説明
NONE
どのジョブもこのファイルに対するロックを獲得していないことを示す。
SELF
オプションに指定したジョブがこのファイルに対するロックを獲得したことを示す。
DIRLOCK
上位ディレクトリが排他割り当てまたは共用割り当て中であることを示す。
SHRLOCK
共用割り当て中のジョブが少なくとも1ジョブ以上存在することを示す。
OTHERLK
TYPE="DIR"の指定の場合,ディレクトリ配下のファイルまたはディレクトリが排他割り当てもしくは共用割り当て中,または上位ディレクトリが排他割り当てもしくは共用割り当て中であることを示す。
6けた10進数
このファイルを排他割り当てまたは共用割り当てしたジョブのジョブ識別子であることを示す。
ジョブ識別子またはSELFに".."が付く場合は,このファイルを共用割り当て中のジョブがほかにあることを示す。
-
TYPE
ファイル種別。
項目
説明
FILE
ファイルを示す。
GDG
世代データ群を示す。
PREST
名前付きパイプを示す。
DIR
ディレクトリを示す。
-
FILEPATH
ファイルまたはディレクトリの絶対パス。
TYPEが"GDG"の場合,世代データ群の絶対パス名および世代データ群名を表示する。
(例)<DD NAME="DD1" DSN="/home/user1/SEDAI(-1)" TYPE="GDG" DISP="SHR"/>
この場合,パス名は"/home/user1/SEDAI"と表示される。
TYPEがPRESTの場合,DD要素のDSN属性値で指定したPREST識別名から生成した名前付きパイプの絶対パス名および名前付きパイプ名を表示する。
(例)<DD NAME="DD1" DSN="SHRFILE1" TYPE="PREST" DISP="SHR"/>
この場合,パス名は"一時ファイルディレクトリパス/PREST_SHRFILE1"と表示される。
-
-
パス名を指定した場合
出力項目の説明
-
WAITCT
このファイルまたはディレクトリのロック解除を待っているジョブ数(10進表示)。
-
EXCJOB
このファイルまたはディレクトリを排他割り当てしているジョブのジョブ識別子。
-
SHRCT
このファイルまたはディレクトリを共用割り当てしているジョブ数(10進表示)。
-
TYPE
ファイル種別。
項目
説明
FILE
ファイルを示す。
GDG
世代データ群を示す。
PREST
名前付きパイプを示す。
DIR
ディレクトリを示す。
-
FILEPATH
ファイルまたはディレクトリの絶対パス。
TYPEが"GDG"の場合,世代データ群の絶対パス名および世代データ群名を表示する。
(例)<DD NAME="DD1" DSN="/home/user1/SEDAI(-1)" TYPE="GDG" DISP="SHR"/>
この場合,パス名は"/home/user1/SEDAI"と表示される。
TYPEがPRESTの場合,DD要素のDSN属性値で指定したPREST識別名から生成した名前付きパイプの絶対パス名および名前付きパイプ名を表示する。
(例)<DD NAME="DD1" DSN="SHRFILE1" TYPE="PREST" DISP="SHR"/>
この場合,パス名は"一時ファイルディレクトリパス/PREST_SHRFILE1"と表示される。
-
JOBID
このファイルまたはディレクトリを,排他割り当てまたは共用割り当てしているジョブのジョブ識別子。
-
STATUS
このファイルまたはディレクトリのロック状態。
項目
説明
LOCK
ロック獲得中であることを示す。
WAIT
ロック獲得待ち中であることを示す。
UNLK
複数ファイルの排他要求をし,そのうちの1つでロック待ちとなった場合に,そのファイル以外のほかのファイルがロック待ちをしている状態であることを示す。
-
MODE
このファイルまたはディレクトリを割り当てた場合の排他モード。
項目
説明
EXC
排他割り当て要求であることを示す。
SHR
共用割り当て要求であることを示す。
-
-
タイプ(-tオプションでFILE)を指定した場合
出力項目の説明
-
WAITCT
このファイルまたはディレクトリのロック解除を待っているジョブ数(10進表示)。
-
EXCJOB
このファイルまたはディレクトリを排他割り当てしているジョブのジョブ識別子。
-
SHRCT
このファイルまたはディレクトリを共用割り当てしているジョブ数(10進表示)。
-
TYPE
ファイル種別。
項目
説明
FILE
ファイルを示す。
GDG
世代データ群を示す。
PREST
名前付きパイプを示す。
DIR
ディレクトリを示す。
-
FILEPATH
ファイルまたはディレクトリの絶対パス。
TYPEが"GDG"の場合,世代データ群の絶対パス名および世代データ群名を表示する。
(例)<DD NAME="DD1" DSN="/home/user1/SEDAI(-1)" TYPE="GDG" DISP="SHR"/>
この場合,パス名は"/home/user1/SEDAI"と表示される。
TYPEがPRESTの場合,DD要素のDSN属性値で指定したPREST識別名から生成した名前付きパイプの絶対パス名および名前付きパイプ名を表示する。
(例)<DD NAME="DD1" DSN="SHRFILE1" TYPE="PREST" DISP="SHR"/>
この場合,パス名は"一時ファイルディレクトリパス/PREST_SHRFILE1"と表示される。
-
JOBID
このファイルまたはディレクトリを,排他割り当てまたは共用割り当てしているジョブのジョブ識別子。
-
STATUS
このファイルまたはディレクトリのロック状態。
項目
説明
LOCK
ロック獲得中であることを示す。
WAIT
ロック獲得待ち中であることを示す。
UNLK
複数ファイルの排他要求をし,そのうちの1つでロック待ちとなった場合に,そのファイル以外のほかのファイルがロック待ちをしている状態であることを示す。
-
MODE
このファイルまたはディレクトリを割り当てた場合の排他モード。
項目
説明
EXC
排他割り当て要求であることを示す。
SHR
共用割り当て要求であることを示す。
-
-
タイプ(-tオプションでPREST)を指定した場合
出力項目の説明
-
WAITCT
このファイルまたはディレクトリのロック解除を待っているジョブ数(10進表示)。
-
EXCJOB
このファイルまたはディレクトリを排他割り当てしているジョブのジョブ識別子。
-
SHRCT
このファイルまたはディレクトリを共用割り当てしているジョブ数(10進表示)。
-
PRESTCT
このPRESTファイルを共用割り当てしているジョブ数(10進表示)。
-
TYPE
ファイル種別。
項目
説明
FILE
ファイルを示す。
GDG
世代データ群を示す。
PREST
名前付きパイプを示す。
DIR
ディレクトリを示す。
-
FILEPATH
ファイルまたはディレクトリの絶対パス。
TYPEが"GDG"の場合,世代データ群の絶対パス名および世代データ群名を表示する。
(例)<DD NAME="DD1" DSN="/home/user1/SEDAI(-1)" TYPE="GDG" DISP="SHR"/>
この場合,パス名は"/home/user1/SEDAI"と表示される。
TYPEがPRESTの場合,DD要素のDSN属性値で指定したPREST識別名から生成した名前付きパイプの絶対パス名および名前付きパイプ名を表示する。
(例)<DD NAME="DD1" DSN="SHRFILE1" TYPE="PREST" DISP="SHR"/>
この場合,パス名は"一時ファイルディレクトリパス/PREST_SHRFILE1"と表示される。
-
JOBID
このファイルまたはディレクトリを,排他割り当てまたは共用割り当てしているジョブのジョブ識別子。
-
STATUS
このファイルまたはディレクトリのロック状態。
項目
説明
LOCK
ロック獲得中であることを示す。
WAIT
ロック獲得待ち中であることを示す。
UNLK
複数ファイルの排他要求をし,そのうちの1つでロック待ちとなった場合に,そのファイル以外のほかのファイルがロック待ちをしている状態であることを示す。
-
MODE
このファイルまたはディレクトリを割り当てた場合の排他モード。
項目
説明
EXC
排他割り当て要求であることを示す。
SHR
共用割り当て要求であることを示す。
-