6.7 実行ログ出力用ディスクの容量不足の対処方法
スプールジョブを転送する運用をしている場合に,スプールジョブ転送デーモンの実行ログ出力でエラーが発生した場合や,実行ログ出力が停止している場合は,次の手順で回復作業を実施する。
なお,各コマンドの詳細については,「7. コマンド」を参照のこと。
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スプールジョブ転送サービス(bjexpd)が稼働中の場合は停止する。
次のコマンドを実行して,稼働中のbjexpdを停止する。
# /opt/hitachi/bjex/sbin/bjexpdctl stop
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実行ログファイルのあるディスクの状態を確認する。
実行ログファイルのあるディスクの状態を確認し,容量不足が発生していれば不要なファイルを削除して空き領域を確保する。
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スプールジョブ転送サービス(bjexpd)を起動する。
次のコマンドを実行して,bjexpdを起動する。
# /opt/hitachi/bjex/sbin/bjexpdctl start
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印刷ジョブが滞留している場合
実行ログ出力中のエラー発生によって,転送処理が中断され,印刷ジョブが滞留することがある。次のbjextrjobコマンドを実行して転送されなかった印刷ジョブを再転送する。
# /opt/hitachi/bjex/sbin/bjextrjob -r -t 秒数
- -t 秒数 〜< 1 〜 8 けたの10 進数> ((0-99999999))《259200》
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再転送する印刷ジョブの対象範囲をコマンド投入時刻から差し引いた秒数の値で指定する。
コマンドはこの秒数以前の印刷ジョブについて再転送を実行する。
エラー回復手順として指定する値は,このコマンド入力時点の時刻から3で投入したコマンドの時刻を引いた秒数を指定する。
3で投入したコマンドの時刻が15:00:00で,このコマンドを入力する時刻が15:00:10のときに指定する例を次に示す。
# /opt/hitachi/bjex/sbin/bjextrjob -r -t 10