6.8 スプールジョブ転送デーモンの障害対策
スプールジョブ転送デーモンは,スプールジョブの転送,スプールの管理,共有メモリ・セマフォ・メッセージキューの作成・削除を実施する。
運用中にスプールジョブ転送デーモンを停止した場合,次に示す弊害がある。
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印刷対象の帳票がプリントサーバへ転送されない。
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ジョブの状態表示が不正となる。
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ジョブ,スプールジョブ管理コマンドが終了しない場合がある。
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排他/共用制御機能および実行中のジョブ情報表示機能を使用している場合は,ジョブコントローラがエラーで終了する。
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メッセージ制御機能で応答要求メッセージを出力済みの場合は,COBOL アプリケーション,bjexm_message コマンドおよびメッセージ出力用カタログドプロシジャのジョブステップがエラーで終了する。
スプールジョブ転送デーモンが停止したときに実行中だったジョブ,停止中に実行されたジョブの動作結果は保証しない。
障害などで運用中にスプールジョブ転送デーモンを停止した場合の対処方法を次に示す。
(1)障害の要因を取り除いた後,スプールジョブ転送デーモンを再起動する。
- (2)次を確認する。
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スプールジョブ転送デーモンが停止したときに実行中だったジョブ,停止中に実行されたジョブの動作結果
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転送ディレクトリの印刷ジョブ
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プリントサーバに転送されたファイル
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スプールの状態
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- (3)必要に応じて次のことを実施する。
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ジョブの再実行
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スプールジョブの再転送・削除
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印刷ジョブの再転送・削除
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スプールジョブの回復
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