4.4.1 バッチジョブ業務の自動化
バッチジョブ実行システムのバッチジョブ業務はJP1/AJSから起動することを前提としている。
JP1/AJSでのバッチジョブ業務の自動化の詳細については,JP1のマニュアルを参照のこと。
バッチジョブ業務を自動化することによって,コストを削減できるだけでなく,少ない人員で確実にシステムを運用できる。JP1/AJSは,このような定型的なバッチジョブ業務を自動化するための製品である。JP1/AJSは,複雑なバッチジョブ業務の組み合わせの自動化にも対応できる。
JP1/AJSを使用して,バッチジョブ業務を自動的に実行する場合,次に示す内容を定義する必要がある。
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バッチジョブ業務内容と順序
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バッチジョブ業務を実行するスケジュールまたはバッチジョブ業務の契機となる事象の登録
JP1/AJSを使用したバッチジョブ業務の自動化の概要を次の図に示す(図中の番号は,次に示す説明の項番と対応している)。
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バッチジョブの業務内容と実行順序,および業務スケジュールを登録する。
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登録されたスケジュールに従って,バッチジョブ業務が自動的に実行される。
また,バッチジョブ実行システムを使用することによって,JP1/AJSの運用時に得られるメリットを次に示す。
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世代ファイル機能によって,以前の結果ファイルを容易に利用できる。
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一時ファイル機能によって,不要なファイルをジョブ終了時に削除できる。
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プロシジャ機能によって,ジョブ定義を業務間で共用できる。
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ジョブ定義XMLファイルに対する変更,追加,または削除によって,柔軟なジョブ定義ができる。
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バッチジョブ業務と実行順序の定義の帳票印刷をスプールとクラス管理することによって,容易に集中管理できる。
(1) バッチジョブ業務と実行順序の定義
多くの業務は,決まった時間に順序に従って実行される。
- (例)売上伝票の集計の順序を次に示す。
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データベースからのデータの抽出
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データのソート
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帳票作成
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プリンタ出力
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これらの流れをジョブコントローラのジョブステップとして,1〜4をジョブ定義XMLファイルに定義することで自動化を実現できるが,12:00にデータベースからデータを抽出するという作業の自動化は行えない。バッチジョブ実行システムとJP1/AJSでバッチジョブ業務と実行順序の定義を実行するには,業務を構成する一連の流れをジョブコントローラで定義し,それぞれのバッチジョブ業務と実行順序の定義の関係をJP1/AJSの実行順序,または実行時間として定義する。
JP1/AJSだけでもコマンド,アプリケーションプログラム,またはシェルスクリプトなどのそれぞれの作業単位に分解すれば,バッチジョブ実行システム相当のジョブを実現できる。これらをJP1/AJSでもジョブと呼ぶ。
バッチジョブ実行システムとJP1/AJSでバッチジョブ業務と実行順序の定義を行う場合には,JP1/AJSのジョブネット相当の提携業務を簡易化できる。
バッチジョブ実行システムとJP1/AJSでバッチジョブ業務と実行順序の定義を行う場合のジョブネットを次の図に示す。