Hitachi

uCosminexus Batch Job Execution Server 使用の手引


3.15.9 メッセージ制御機能に関する注意事項

〈この項の構成〉

(1) メッセージの出力条件

メッセージをJP1/IM - Managerへ送付するのにメッセージ制御機能を利用するには,バッチジョブ実行システムのジョブステップとして実行されている必要がある。ジョブステップとして実行されていない場合,COBOL2002で作成したアプリケーションのメッセージの入出力では,従来どおりstdin/stdoutを使用する。また,bjexm_messageコマンドまたはメッセージ出力用カタログドプロシジャでは,メッセージの出力に失敗する。

メッセージを出力する条件を次に示す。

表3‒33 JP1/IM - Managerへ送付するメッセージの出力条件

プログラム,コマンドまたはカタログドプロシジャ

出力数

種別

DISPLAY UPON CONSOLE文

2件/秒より少ない。

通常メッセージ

bjexm_message -mコマンド

bjex_WRITEカタログドプロシジャ

ACCEPT FROM CONSOLE文

1件/分より少ない。

応答要求メッセージ

STOP文(定数指定)

CBLTYPEサービスルーチン

bjexm_message -pコマンド

bjexm_message -rコマンド

bjexm_message -cコマンド

bjex_PAUSEカタログドプロシジャ

bjex_WRITERカタログドプロシジャ

bjex_WRITERXカタログドプロシジャ

(2) エラー情報

メッセージ制御機能でエラーが発生した場合,COBOL2002ではKCCC2060R-Sメッセージが出力される。また,bjexm_messageコマンドまたはメッセージ出力用カタログドプロシジャではKAKC5205-Eメッセージが出力される。KCCC2060R-SメッセージまたはKAKC5205-Eメッセージに表示される戻り値と意味を次の表に示す。戻り値とともに表示されるエラー番号の意味については,「付録D メッセージ制御機能のエラー情報」を参照のこと。

表3‒34 KCCC2060R-SメッセージまたはKAKC5205-Eメッセージに出力される戻り値と意味

戻り値

意味

考えられる主な原因

対処

1

環境が不正である。

JP1/AJS,またはバッチジョブ実行システムを利用して呼び出していない可能性がある。

該当するプログラムをJP1/AJSからバッチジョブ実行システムを通して呼び出すように変更して再実行する。

2

共有メモリまたは実行ログの操作でエラーが発生した。

  • スプールジョブ転送デーモンが起動していない。

  • bjexchmsgコマンドで応答状態を強制的に解除した。

スプールジョブ転送デーモンが起動していることを確認する。

3

システムコールでエラーが発生した。

スプールディレクトリにアクセス権がないため,ジョブログに出力できない。

スプールディレクトリに,実行ユーザの書き込み権限を与える。

4

JP1イベント送信時に通信エラーが発生した。

JP1/IM - Managerが稼働するホストに接続できない。

ネットワークの問題を解決する。

5

JP1イベント送信時に通信以外のエラーが発生した。

JP1/Baseのライブラリが見つからない。

JP1/Baseをインストールする。

(3) 運用について