付録D メッセージ制御機能のエラー情報
メッセージ制御機能のエラーが発生した場合,COBOLアプリケーションはKCCC2060R-Sメッセージを出力する。メッセージ出力コマンド(bjexm_messageコマンド)はKAKC5205-Eメッセージを出力する。
これらのメッセージの詳細情報に表示されるエラー情報の意味および対処方法を次の表に示す。
戻り値 |
エラー番号 |
意味 |
対処 |
---|---|---|---|
1 |
10 |
メッセージを送信しようとしたが,メッセージに表示できない文字が存在する,またはインタフェース上のパラメータが不正である。メッセージにNULL文字が含まれている,またはメッセージを出力したプログラムがこの製品のサポートしていない機能を使用しているおそれがある。 |
データ置き換え機能を使用する。またはプログラムを見直す。問題が解決しない場合,システム管理者に連絡する。システム管理者は「6.2 トラブルシューティング」に従って資料を採取し,トラブルの回避および対処をする。 |
11 |
環境変数が不正である。 JP1/AJS,またはバッチジョブ実行システムを利用して呼び出していない可能性がある。 |
該当するプログラムをJP1/AJSからバッチジョブ実行システムを通して呼び出すように変更して再実行する。 |
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2 |
1 |
未実装のAPIを呼び出した。 |
システム管理者に連絡する。システム管理者は「6.2 トラブルシューティング」に従って資料を採取し,トラブルの回避および対処をする。 |
2 |
共有メモリの参照に失敗した。 スプールジョブ転送デーモンが起動していない可能性がある,またはスプールジョブ転送デーモンの起動中に使用するスプールディレクトリを変更した可能性がある。 |
スプールジョブ転送デーモンが起動していることを確認する。スプールジョブ転送デーモンが起動中であれば,使用中のスプールディレクトリを変更していないか確認する。スプールディレクトリを変更した場合は,スプールジョブ転送デーモンを停止して再度起動する。 問題が解決しない場合は,システム管理者に連絡する。システム管理者は「6.2 トラブルシューティング」に従って資料を採取し,トラブルの回避および対処をする。 |
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3 |
空きメモリ領域が不足している。 |
システム管理者に連絡する。システム管理者はメモリ見積もりを見直す必要がある。 |
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4 |
不正な引数が渡された。 |
システム管理者に連絡する。システム管理者は「6.2 トラブルシューティング」に従って資料を採取し,トラブルの回避および対処をする。 |
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5 |
データの不整合を検出した。 |
システム管理者に連絡する。システム管理者は「6.2 トラブルシューティング」に従って資料を採取し,トラブルの回避および対処をする。 |
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6 |
サポートしていない文字エンコーディングが指定された。 |
システム管理者に連絡する。システム管理者は「6.2 トラブルシューティング」に従って資料を採取し,トラブルの回避および対処をする。 |
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7 |
アンダーフローが発生した。 |
システム管理者に連絡する。システム管理者は「6.2 トラブルシューティング」に従って資料を採取し,トラブルの回避および対処をする。 |
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8 |
オーバーフローが発生した。 |
システム管理者に連絡する。システム管理者は「6.2 トラブルシューティング」に従って資料を採取し,トラブルの回避および対処をする。 |
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9 |
APIの呼び出し順序が間違っている。 |
システム管理者に連絡する。システム管理者は「6.2 トラブルシューティング」に従って資料を採取し,トラブルの回避および対処をする。 |
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10 |
オブジェクトなどの内部状態に不整合が発生した。 |
システム管理者に連絡する。システム管理者は「6.2 トラブルシューティング」に従って資料を採取し,トラブルの回避および対処をする。 |
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11 |
リソースへのアクセスが拒否された。 |
バッチジョブ実行システムの設定ファイルに指定したログのパス(LOG_DIR)で指定したディレクトリおよびその配下のログファイルに,書き込み権限が付いていることを確認する。 |
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12 |
指定されたファイルが存在しない。 |
バッチジョブ実行システムの設定ファイルに指定したログのパス(LOG_DIR)で指定したディレクトリおよびその配下のログファイルに,書き込み権限が付いていることを確認する。 |
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13 |
ファイルをオープンできない。 |
バッチジョブ実行システムの設定ファイルに指定したログのパス(LOG_DIR)で指定したディレクトリおよびその配下のログファイルに,書き込み権限が付いていることを確認する。 |
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14 |
ファイルに対するメモリマッピングを作成できない。 |
バッチジョブ実行システムの設定ファイルに指定したログのパス(LOG_DIR)で指定したディレクトリおよびその配下のログファイルに,書き込み権限が付いていることを確認する。 |
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15 |
ファイルからの読み込み処理でエラーが発生した。 |
バッチジョブ実行システムの設定ファイルに指定したログのパス(LOG_DIR)で指定したディレクトリおよびその配下のログファイルに,書き込み権限が付いていることを確認する。 |
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16 |
ファイルへの書き込み処理でエラーが発生した。 |
バッチジョブ実行システムの設定ファイルに指定したログのパス(LOG_DIR)で指定したディレクトリおよびその配下のログファイルに,書き込み権限が付いていることを確認する,または上記のログを格納するディスクに空きがあることを確認する。 |
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17 |
ファイルのシーク処理でエラーが発生した。 |
バッチジョブ実行システムの設定ファイルに指定したログのパス(LOG_DIR)で指定したディレクトリおよびその配下のログファイルに,書き込み権限が付いていることを確認する。 |
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18 |
ファイルへのフラッシュ処理でエラーが発生した。 |
バッチジョブ実行システムの設定ファイルに指定したログのパス(LOG_DIR)で指定したディレクトリおよびその配下のログファイルに,書き込み権限が付いていることを確認する。 |
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19 |
ファイルのリネーム処理でエラーが発生した。 |
バッチジョブ実行システムの設定ファイルに指定したログのパス(LOG_DIR)で指定したディレクトリおよびその配下のログファイルに,書き込み権限が付いていることを確認する。 |
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20 |
ファイルのコピー処理でエラーが発生した。 |
バッチジョブ実行システムの設定ファイルに指定したログのパス(LOG_DIR)で指定したディレクトリおよびその配下のログファイルに,書き込み権限が付いていることを確認する。 |
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21 |
ファイルの削除処理でエラーが発生した。 |
バッチジョブ実行システムの設定ファイルに指定したログのパス(LOG_DIR)で指定したディレクトリおよびその配下のログファイルに,書き込み権限が付いていることを確認する。 |
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22 |
ディレクトリの作成に失敗した。 |
バッチジョブ実行システムの設定ファイルに指定したログのパス(LOG_DIR)で指定したディレクトリおよびその配下のログファイルに,書き込み権限が付いていることを確認する。 |
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23 |
プロセス間のロックに失敗した。 |
システム管理者に連絡する。システム管理者は「6.2 トラブルシューティング」に従って資料を採取し,トラブルの回避および対処をする。 |
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24 |
ユーザプログラムによって無効にされた機能を利用しようとした。 |
システム管理者に連絡する。システム管理者は「6.2 トラブルシューティング」に従って資料を採取し,トラブルの回避および対処をする。 |
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25 |
ユーザプログラムによって禁止されているため,上書きできない。 |
システム管理者に連絡する。システム管理者は「6.2 トラブルシューティング」に従って資料を採取し,トラブルの回避および対処をする。 |
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400 |
パラメータが不正である。 |
システム管理者に連絡する。システム管理者は「6.2 トラブルシューティング」に従って資料を採取し,トラブルの回避および対処をする。 |
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404 |
bjexchmsgコマンドによって応答要求メッセージが削除された。または共有メモリを参照できない。 |
bjexchmsgコマンドの-dオプションによって応答要求メッセージを削除した場合,ジョブを正常に終了させたい場合はジョブを再実行する。 bjexchmsgコマンドを使用していない場合,スプールジョブ転送デーモンの起動でエラーが発生していないか確認する。 |
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409 |
同一PIDから応答要求メッセージが出力された。 マルチスレッドで同時に応答要求メッセージを出力した可能性がある。 |
アプリケーションを見直す。 |
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3 |
「10.4 システムコールのエラー情報」を参照のこと。 |
||
4および5 |
10 |
パラメータが不正である。 |
システム管理者に連絡する。システム管理者は「6.2 トラブルシューティング」に従って資料を採取し,トラブルの回避および対処をする。 |
11 |
関数発行の順序が不正である。 |
システム管理者に連絡する。システム管理者は「6.2 トラブルシューティング」に従って資料を採取し,トラブルの回避および対処をする。 |
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30 |
指定属性はすでに登録済みである。 |
システム管理者に連絡する。システム管理者は「6.2 トラブルシューティング」に従って資料を採取し,トラブルの回避および対処をする。 |
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32 |
登録可能な拡張属性数を超えている。 |
システム管理者に連絡する。システム管理者は「6.2 トラブルシューティング」に従って資料を採取し,トラブルの回避および対処をする。 |
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33 |
登録可能な拡張属性の合計サイズを超えている。 |
システム管理者に連絡する。システム管理者は「6.2 トラブルシューティング」に従って資料を採取し,トラブルの回避および対処をする。 |
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40 |
イベントサービスに接続できない。 |
自ホストおよびJP1/IM - Managerが稼働するホストで,JP1/Baseのイベントサービスの起動を確認する。 |
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43 |
入出力エラーである。 |
システム管理者に連絡する。システム管理者は「6.2 トラブルシューティング」に従って資料を採取し,トラブルの回避および対処をする。 |
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50 |
JP1/Baseのライブラリが見つからない。 |
JP1/Baseをインストールして,ジョブを再実行する。 |
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51 |
メモリが不足している。 |
システム管理者に連絡する。システム管理者はメモリ見積もりを見直す必要がある。 |
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52 |
ファイルオープン数が限界である。 |
システム管理者に連絡する。システム管理者はオープンできるfd数の見積もりを見直す必要がある。 |
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60 |
JP1イベントの初期化処理が行われていない。 |
システム管理者に連絡する。システム管理者は「6.2 トラブルシューティング」に従って資料を採取し,トラブルの回避および対処をする。 |
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70 |
システムエラーである。 |
システム管理者に連絡する。システム管理者は「6.2 トラブルシューティング」に従って資料を採取し,トラブルの回避および対処をする。 |
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6 |
10 |
設定ファイルのMAX_RESPONSE_REQUESTパラメータを超えて,メッセージ制御機能を利用しようとしたが,登録待ち中にタイムアウトとなった。 |
応答要求メッセージの出力数がMAX_RESPONSE_REQUESTパラメータの指定値以内となるようにする。 |
11 |
設定ファイルのJP1IM_MANAGER_HOSTパラメータに指定したホストにJP1イベントを送信しようとしたが,処理のリトライ中にタイムアウトとなった。 |
JP1IM_MANAGER_HOSTパラメータの指定を確認する。自ホストおよびJP1/IM - Managerが稼働するホストで,JP1/Baseのイベントサービスの起動を確認する。 |