3.11.6 プリンタへの出力要求
SYSOUTデータファイルをプリンタに出力する場合,次に示す機能がある。
(1) 文字配列テーブル名または文字セットイメージ名
SYSOUTデータファイル出力時,標準以外の文字を印刷する場合,SYSOUTデータファイルを定義するDD要素のCHARS属性で文字配列テーブル名または文字セットイメージ名を指定する。詳細については,マニュアル「PRINT DATA EXCHANGE for Open」またはPDEのドキュメントを参照のこと。
(2) 一定書式,枠組の印刷
一定の書式,枠組をSYSOUTデータファイルのレコードにかぶせて印刷(オーバレイ印刷)するには,PDEと連携して書式オーバレイを使用する。書式オーバレイを使用する場合,SYSOUTデータファイルを定義するDD要素のOVERLAY属性で書式オーバレイモジュール名を指定する。
(3) その他の情報
SYSOUTデータファイル出力時に,漢字モード・ノンインパクトモードの切り替えや,文字セットイメージの変更の有無を指定できる。
-
漢字モードとして出力
MODE=K
-
ノンインパクトモードとして出力
MODE=AN
-
行単位での文字セットイメージ(CHARS指定)の変更の有無
OPTCDJ={YES|NO}
-
印刷データに指定されている印刷制御文字の種別
RECFM={A|M|N}
(4) 注意事項
各設定が実際の帳票に有効となるかどうかについては,PDE側の設定内容に依存する。詳細については,マニュアル「PRINT DATA EXCHANGE for Open」またはPDEのドキュメントを参照のこと。
(5) SYSOUT出力の書式属性指定機能
スプールに出力するファイルに対する書式属性は設定ファイル(SysoutClassパラメータ)およびジョブ定義XMLファイル(DD要素およびJOBPARM要素)で指定できる。
スプールに出力するファイルに対する書式属性の指定を次の表に示す。
オペランドまたは属性 |
書式属性 |
SysoutClassパラメータ |
DD要素※1 |
JOBPARM要素※2 |
---|---|---|---|---|
CHARS |
文字セットイメージ名 |
○ |
○ |
− |
CMT |
注釈 |
− |
○ |
− |
COPIES |
複写回数 |
○ |
○ |
− |
COPYG |
グループ複写回数 |
○ |
○ |
− |
DEST |
出力先識別子 |
○ |
○ |
− |
FCB |
イメージ名 |
○ |
○ |
○ |
FCDFLT |
デフォルト機能キャラクタイメージ名 |
○ |
○ |
− |
FORMS |
書式番号 |
○ |
○ |
○ |
HOLD |
出力保留 |
○ |
○ |
− |
MODE |
プリンタモード |
○ |
○ |
− |
OPTCDJ |
行単位で文字配列テーブルを切り替える指定 |
− |
○ |
− |
OVERC |
適用枚数 |
○ |
○ |
− |
OVERLAY |
イメージ名 |
○ |
○ |
− |
RECFM |
制御文字の指定 |
− |
○ |
− |
ROOM |
仕分け番号 |
− |
− |
○ |
SYSOUT |
クラス名 |
○ |
○ |
− |
- (凡例)
-
○:指定できる。
−:指定できない。
注※1 ファイル別に書式属性を指定する場合に指定する。
注※2 DD要素に指定がない場合の仮定値を指定する。
印刷属性の優先順位を次に示す。
-
DD要素
-
JOBPARM要素
-
SysoutClassパラメータ
SysoutClassパラメータにも指定がない場合,PDEの仮定値に従う。