3.2.9 プロシジャの記号パラメータによる修正方法
プロシジャを使用するたびに,プロシジャ内の属性値を修正する場合の簡易方法として記号パラメータによる方法がある。
- 〈この項の構成〉
(1) 記号パラメータの定義
記号パラメータは,プロシジャ内の属性値内に"#{"文字と"}"文字で囲むことによって定義する。
-
記号パラメータは,"#{"と"}"を前置して,それに1〜31文字の英数字<(#,@,_,も含む)>から成る文字列であること。
-
プロシジャ内で,同じ記号パラメータを与えることができる。すなわち,プロシジャ内の同一要素は,1種類の記号パラメータによって定義できる。
(2) 記号パラメータに対する値の割り当て
記号パラメータを含むプロシジャを使用する場合,それぞれの記号パラメータに値を割り当てるかまたは無効にするための手続きを次に示すようにして行う。
プロシジャを呼び出すためのCALL要素で,記号パラメータの値を割り当てるかまたは無効にする。
プロシジャ内の記号パラメータを定義する場合に,SYMBOL要素によって標準値を割り当てる。なお,SYMBOL要素は,記号パラメータに標準値を割り当てるときにだけプロシジャの先頭に置く。
記号パラメータを使用して,1つのパラメータ中の一部を修正できる。
記号パラメータでの値の割り当ての記述順序は,プロシジャ内の記号パラメータの順序と一致している必要はない。
-
記号パラメータを無効にするための指定方法を次に示す。
<SETSYMBOL NAME="記号パラメータ" VALUE=""/>
-
記号パラメータ値を割り当てるための指定方法を次に示す。
<SETSYMBOL NAME="記号パラメータ" VALUE="値"/>
割り当て時の注意事項を次に示す。
-
SYMBOL要素を複数記述して,同一記号パラメータに複数の標準値を割り当てた場合は,最初に指定された値を割り当てる。この機能を利用して,同じ記号パラメータに対する値を複数指定しておき,使用するとき必要な値を先頭に持って来るようにするとよい。
-
SETSYMBOL要素を複数記述して,同一記号パラメータに複数の値を割り当てた場合は,最後に指定された値を割り当てる。
-
置き換えができるのは,EXEC要素,DD要素およびSETENV要素の中の属性値(""で囲まれている中)である。ただし,EXEC要素のPGM属性とDD要素およびSETENV要素のNAME属性値は置き換えできない。
-
ジョブ定義XMLファイル中に記号パラメータの記述目的以外で「#{…}」または「#{}}」は記述できない。