3.2.10 プロシジャライブラリの定義方法
プロシジャライブラリは,カタログドプロシジャファイルを格納したディレクトリパスを設定ファイルで定義する。プロシジャライブラリは,複数のディレクトリを定義して連結されたライブラリとして処理できる。また,プロシジャライブラリにグループ名を付加してプロシジャグループとして定義できる。連結定義した場合,定義した順番にカタログドプロシジャファイルを検索する。
同一パスを複数のグループに定義することができ,グループで共通のライブラリを定義できる。また,同一グループの定義は連続している必要はない。
グループ名なしのプロシジャグループを定義しなくても,設定ファイルはエラーにならない。しかし,デフォルトグループのプロシジャライブラリを使用するジョブは,ジョブ実行時にカタログドプロシジャが見つからないためエラーとなる。
複数のプロシジャライブラリの定義例を次に示す。
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グループ名なしのライブラリ
/bjex/procdirはグループ名なしのプロシジャライブラリとして登録しており,プロシジャグループの指定がないジョブでは,グループ名なしのライブラリのカタログドプロシジャを使用する。
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GROUPAのライブラリ
/bjex/procdirA001,/bjex/procdirA002,/bjex/procdirA003,/bjex/procdirCommが連結されており,ジョブでプロシジャグループとしてGROUPAを指定した場合,GROUPAのライブラリのカタログドプロシジャを使用する。検索順は定義順である。
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GROUPBのライブラリ
/bjex/procdir,/bjex/procdirB001,/bjex/procdirB002,/bjex/procdirCommが連結されており,ジョブでプロシジャグループとしてGROUPBを指定した場合,GROUPBのライブラリのカタログドプロシジャを使用する。検索順は定義順である。
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共通ライブラリ
/bjex/procdirはグループなしとGROUPBで共通に使用されている。また,/bjex/procdirCommはGROUPAとGROUPBで共通に使用される。
ジョブ定義XMLファイルでプロシジャグループ名を指定することで使用するプロシジャライブラリを切り替えて使用できる。
ジョブ定義XMLファイルでプロシジャグループ名を指定した場合の定義例を次に示す。
また,ジョブを業務種類ごとにJP1/AJSのキューで分けている場合,そのキュー名をプロシジャグループ名として使用し,プロシジャライブラリを業務種類ごとに切り替えることができる。JP1/AJSのキュー名をプロシジャグループ名として利用する場合は,PROCGROUP_QUEUENAMEパラメータでYESを指定する必要がある。