2.2.2 バッチジョブ実行システムのアンインストール
- 〈この項の構成〉
(1) AIXの場合
アンインストール手順を次に示す。Hitachi PP Installerの指示に従ってバッチジョブ実行システムをアンインストールする。
バッチジョブ実行システムをアンインストールする場合は,ジョブコントローラを利用するプログラムとスプールジョブ転送サービスをすべて終了すること。アンインストールでは,ユーザが変更を行うファイル,および新規に作成したファイルは削除されない。したがって,完全に環境を削除するには,ユーザが自分で削除する必要がある。
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次のコマンドを実行して,Hitachi PP Installerを起動する
/etc/hitachi_setup
Hitachi PP Installerが起動し,初期画面が表示される。
Hitachi PP Installerの初期画面の例を次に示す。
Hitachi PP Installer 05-14 L) List Installed Software. I) Install Software. D) Delete Software. Q) Quit. Select Procedure ===>
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Hitachi PP Installerの初期画面で「D」を入力する
アンインストールできるソフトウェアの一覧が表示される。
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バッチジョブ実行システムを選択して「D」を入力する
バッチジョブ実行システムがアンインストールされる。なお,プログラムを選択するには,カーソルを移動させてスペースバーで選択する。
アンインストール画面の例を次に示す。
PP-No. VR PP-NAME 001 P-1M12-27A1 1010 JP1/AJS3 - Manager 002 P-1M12-A191 0900 uCosminexus Batch Job Execution Server : : F) Forward B) Backward J) Down K) Up Space) Select/Unselect D) Delete Q) Quit
続いて[D]を入力すると,最下行に次に示すメッセージが表示される。
Delete PP? (y: delete, n: cancel) ==>
ここで,[y]または[Y]を選択するとアンインストールが開始される。[n]または[N]を選択すると,アンインストールが中止され,PPアンインストール画面に戻る。
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アンインストールが正常終了したら,「Q」を入力する
Hitachi PP Installerの初期画面に戻る。
なお,アンインストール時にインストーラーのログとして次のファイルが作成される。
/opt/hitachi/bjex/instlog/BJEX_INST_LOG , /opt/hitachi/bjex/instlog/BJEX_INST_USERLOG
インストーラーのログファイルが作成されていない場合,次に示す問題が考えられる。
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インストーラーのログファイルが通常のファイルでない。
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インストーラーのログファイルを作成するディレクトリに書き込み権限がない。
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インストーラーのログファイルのパス名を構成する各ファイルパスに,同一のファイルが存在する。同一のファイルが存在する状態を次に示す。
"/opt"がディレクトリでない。
"/opt/hitachi"がディレクトリでない。
"/opt/hitachi/bjex"がディレクトリでない。
"/opt/hitachi/bjex/instlog"がディレクトリでない。
アンインストールが完了したあと,スプールジョブ転送デーモンの自動起動および自動終了の設定を解除する。
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次のコマンドを実行して,スプールジョブ転送デーモンの自動起動の設定を解除する
rmitab bjexpd
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論理ホスト用のスプールジョブ転送デーモンの自動起動を設定している場合は,論理ホスト用スプールジョブ転送デーモンのレコードを指定してrmitab コマンドを実行する
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システム終了時の自動終了機能を解除するには,/etc/rc.shutdownの次に示す記述を削除する
test -x /opt/hitachi/bjex/sbin/bjexpdctl && /opt/hitachi/bjex/sbin/bjexpdctl stop
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論理ホスト用のスプールジョブ転送デーモンの自動起動を設定している場合は,論理ホスト用スプールジョブ転送デーモンの自動停止の記述を/etc/rc.shutdown から削除する
(2) Linuxの場合
アンインストール手順を次に示す。Hitachi PP Installerの指示に従ってバッチジョブ実行システムをアンインストールする。
バッチジョブ実行システムをアンインストールする場合は,ジョブコントローラを利用するプログラムとスプールジョブ転送サービスをすべて終了すること。アンインストールでは,ユーザが変更を行うファイル,および新規に作成したファイルは削除されない。したがって,完全に環境を削除するには,ユーザが自分で削除する必要がある。
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次のコマンドを実行して,Hitachi PP Installerを起動する
/etc/hitachi_setup
Hitachi PP Installerが起動し,初期画面が表示される。
Hitachi PP Installerの初期画面の例を次に示す。
Hitachi PP Installer 05-14 L) List Installed Software. I) Install Software. D) Delete Software. Q) Quit. Select Procedure ===>
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Hitachi PP Installerの初期画面で「D」を入力する
アンインストールできるソフトウェアの一覧が表示される。
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バッチジョブ実行システムを選択して「D」を入力する
バッチジョブ実行システムがアンインストールされる。なお,プログラムを選択するには,カーソルを移動させてスペースバーで選択する。
アンインストール画面の例を次に示す。
PP-No. VR PP-NAME 001 P-8112-27A1 1010 JP1/AJS3 - Manager 002 P-8112-A191 0900 uCosminexus Batch Job Execution Server : : F) Forward B) Backward J) Down K) Up Space) Select/Unselect D) Delete Q) Quit
続いて[D]を入力すると,最下行に次に示すメッセージが表示される。
Delete PP? (y: delete, n: cancel) ==>
ここで,[y]または[Y]を選択するとアンインストールが開始される。[n]または[N]を選択すると,アンインストールが中止され,PPアンインストール画面に戻る。
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アンインストールが正常終了したら,「Q」を入力する
Hitachi PP Installerの初期画面に戻る。
なお,アンインストール時にインストーラーのログとして次のファイルが作成される。
/opt/hitachi/bjex/instlog/BJEX_INST_LOG , /opt/hitachi/bjex/instlog/BJEX_INST_USERLOG
インストーラーのログファイルが作成されていない場合,次に示す問題が考えられる。
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インストーラーのログファイルが通常のファイルでない。
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インストーラーのログファイルを作成するディレクトリに書き込み権限がない。
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インストーラーのログファイルのパス名を構成する各ファイルパスに,同一のファイルが存在する。同一のファイルが存在する状態を次に示す。
"/opt"がディレクトリでない。
"/opt/hitachi"がディレクトリでない。
"/opt/hitachi/bjex"がディレクトリでない。
"/opt/hitachi/bjex/instlog"がディレクトリでない。
アンインストールが完了したあと,スプールジョブ転送デーモンの自動起動および自動終了の設定を解除する。
Linux6以前
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/opt/hitachi/bjex/sampleディレクトリからコピーしたスクリプトファイルbjex_pdをコピー先のディレクトリから削除する
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論理ホスト用の自動起動および自動停止スクリプトファイルを作成している場合は,スクリプトファイル作成先のディレクトリから削除する
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bjex_pdスクリプトファイルへのリンクとして作成したシンボリックリンクを削除する
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論理ホスト用の自動起動および自動停止スクリプトファイルのシンボリックリンクを作成している場合は削除する
Linux7以降
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次のコマンドを実行して,スプールジョブ転送デーモンの自動起動の設定を解除する
systemctl disable bjex.service
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論理ホスト用のスプールジョブ転送デーモンの自動起動を設定している場合は,論理ホスト用スプールジョブ転送デーモンのUnit名を指定してsystemctl コマンドを実行する
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/opt/hitachi/bjex/sample ディレクトリからコピーしたUnitファイルbjex.service をコピー先のディレクトリから削除する
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論理ホスト用のスプールジョブ転送デーモンの自動起動を設定している場合は,論理ホスト用スプールジョブ転送デーモンのUnitファイルを削除する
自動起動・停止するためのスクリプトファイルのコピー先ディレクトリについては,「2.2.4(3) スプールジョブ転送デーモンの自動起動」を参照のこと。